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明治維新とアラブの春 東京トーク会 平成28年6月22日 藤井正克.

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1 明治維新とアラブの春 東京トーク会 平成28年6月22日 藤井正克

2 明治維新とアラブの春 エジプトを例に考える 1. 明治維新は何故成功したのか? 2. アラブ諸国での春は何故混迷の冬と化したのか?
1. 明治維新は何故成功したのか? 2. アラブ諸国での春は何故混迷の冬と化したのか?      エジプトを例に考える 明治維新:   1)狭義: 江戸幕府が崩壊し天皇を中心とする新政府が成立する転換の過程            1867年の大政奉還、王政復古の大号令、翌年の鳥羽伏見の戦い、五カ条の御誓文   2)広義: 日本に近代国家を創出した一連の改革の過程                   明治政府による廃藩置県、地租改革、秩禄処分などさまざまな改革を含む              (中央官制、法制、宮廷、身分制、地方行政、金融、流通、行政、産業、経済、文化、教育、外交、宗教                、思想改革など多岐)

3 日本と欧米、中東世界を取り巻く歴史 14C ルネッサンス 近代文化への転換の端緒 16C 宗教革命 (戦国時代)
      欧米 (中東)                           日本 14C ルネッサンス  近代文化への転換の端緒       16C 宗教革命                                (戦国時代) 17C〜   東インド会社による植民地経営          1603 江戸幕府                                               (封建社会)(幕藩体制) 18C/末 産業革命  蒸気機関(軍艦)、ライフル銃、大砲          ↓       19C 帝国主義・植民地主義  中東、アジアへの進出          (250年間の鎖国)  ・1840〜42 中国 アヘン戦争                      ↓  ・(18C〜)1858年 インド 英国の直轄地     ⇒    1853 ペリー来航 攘夷論 列強に伍すか植民地となるか                                      1867 大政奉還                                        1868 王政復古  五カ条の御誓文(新政府方針の明文化)                                      1868〜69 戊辰戦争 鳥羽伏見、彰義隊、長岡・会津藩、函館     (1299〜1922 オスマン帝国が中東を支配)          廃藩置県、地租改正、秩禄処分 etc                         ↓            1877 西南戦争  明治政府への不平士族の最大・最後の反乱 1914〜18 第一次世界大戦  オスマン帝国の敗北      1889 明治憲法  ・英、仏による中東の分割                    1894〜95 日清戦争 、1904〜05 日露戦争 1939〜45 第二次世界大戦  次々に独立するも結局軍が支配  ・欧米は天然資源欲しさに独裁政権を支持  ・民族意識の高まりから反政府運動へ → → アラブの春(2011〜)

4 江戸幕府の崩壊と新政府の確立 ex. 薩摩=政策、長州=官僚、土佐=自由民権、加賀=文化・技術、会津=教育 etc (総力を上手く結集)
明治維新は「国民国家を成立させ、日本を植民地化の危険から救い出す」という唯一の目的の為に、   一挙に封建社会を否定した革命   豊かで安全で人権もかなり守られていた社会、二百年以上続いた平和の中で軍事的にも後進国と   なった国は、刀と火縄銃では欧米のライフルや大砲にはかなわない (銃弾の前に武士は全くの無力) 天皇を中心とする新たな政権を作って、攘夷を実行しようとする流れ (草莽の志が革命のエネルギー)                                                         (幕末には農民一揆が多発)                             ↓ 新政府の設計図は幕末においては明確でなかった → 西洋文明を模倣   (龍馬の船中八策?) 新政府の礎となったのは江戸幕府の多様性と民度の高さ  (江戸時代の遺産)  1) 人材の多様性: 各藩から多様な人材が中央に集められ、近代化に貢献    ex. 薩摩=政策、長州=官僚、土佐=自由民権、加賀=文化・技術、会津=教育 etc (総力を上手く結集)  2) 庶民の民度の高さ: 国家の法や制度をよく理解し、それに従う国民性 ・ 官や国家に対する宗教性を帯びた信頼を背景にお国のため、日本国家のため産業を興すという形で現れる ・ 庶民の知的水準の高さ、権威に従順、親孝行・忠孝心の浸透、正直と公共心   (世界に冠たるもの)    仏教、儒教、永代雇用、寺小屋制度、識字率        反乱、反体制派の鎮圧:  各地で流血 (戊辰戦争 → 西南の役:最大最後の反乱)、  武士の没落 新諸制度の導入:  (薩長両藩出身の官僚層を中心に急進的な近代化政策の推進)                                             ⬄   諸矛盾、不公平への対処   神仏分離、廃仏毀釈

5 中東を取り巻く大きな流れ 1.中世: 2.近世:
1.中世:   ・ オスマントルコ(1299〜1922年)が広大な領土を支配。16世紀がピークで、欧州よりも先進国。    ・ 欧州でのルネッサンス(14C)、宗教改革(16C)、産業革命(18〜19C)などを経て、情勢は逆転。  ・ 19世紀は、帝国主義・植民地主義の時代で欧米は中東、アフリカ、アジアに進出。  ・ 宗教的には、中東でイスラム教が、欧米でキリスト教が普及。 2.近世:   ・ 第一次世界大戦にて、ドイツと共にオスマン帝国は敗北。中東・北アフリカのイスラム諸国は殆ど    西欧諸国の植民地や委任統治領に。 (英・仏によるアラブの分割)  ・ 第二次世界大戦後、 これらのイスラム諸国は次々に独立するも、結局は軍が政権を握り独裁化。    欧米は天然資源欲しさに、独裁政権を支持。やがて、民族意識が高まり、自由を求める若者達や    イスラム過激集団による反政権運動へと続く。   ex. アラブの春、 アルカィーダ、イスラム国  ・ パレスチナには中東問題が。

6 チュニジア (アラブの春: ジャスミン革命)
チュニジア (アラブの春: ジャスミン革命) 1956年 仏の保護領から独立、1957年 共和制に。 住民の大半はイスラム教徒(アラブ人とベルベル人) 2010年12月 ひとりの青年(イスラム教徒)が抗議の焼身自殺 ⇒ アラブの春の始まり    この事実がインターネットや衛生放送アルジャジーラを通じ民衆に伝わり、大規模な反政府デモに拡大     ベン=アリー大統領はサウジに亡命 (ジャスミン革命) ⇒ 23年間続いた政権は崩壊 ・ この民主化運動の大きなうねりは、リビア(カダフィ政権)、エジプト(ムバラク政権)といった 30−40年    続いた長期独裁政権を打倒 = アラブの春か? ⇒ 民主化が進むどころか、混乱がいまだに    続いている なぜか?  ⇔  唯一、チュニジアだけが民主化革命に成功している理由? ・ 独裁政権崩壊後、イスラム系与党が主導する政権が発足 → イスラム主義的な内容に民主派が反発し、与野党の   対立が続いた → イスラム系与党が民主派に譲歩、「表現の自由」や「男女平等」といった民主的な内容を憲法に   盛り込むことで対立を回避。 ・ 人口僅か1,000万人と少数だが、一人当たりのGDPは4,400ドルとエジプト(3,000ドル)よりも、相対的に豊か。 ・ リゾート地が多いことや、グローバル企業を積極的に誘致していることもあり、国内の雰囲気はリベラル。  ⇒ 民主化に経済成長が何よりも重要であることを示している。 又、主要な勢力間の紛争は平和的   かつ民主的な政治活動を通して行われ、暴力や人権無視は殆ど無かったから。

7 エジプト (アラブの春:エジプト革命) 2011年1月 エジプトでもアラブの春
エジプト (アラブの春:エジプト革命) ・ 1882年 英が占領。1922年 独立、立憲王国に。1952年 エジプト革命で共和国に。 1956年ナセルが    大統領。    国民の大多数はイスラム教徒、1割が古代キリスト(コプト)教徒 (昔から、イスラム教徒がコプト教徒を敵対視) 2011年1月 エジプトでもアラブの春   軍を後ろ盾にしたムバラク独裁政権に対し、若者達が民主化運動 → 30年以上続いたムバラク退陣。   しかし、イスラムの教えを守ろうとする「保守派」と男女平等や自由を求める「民主主義者」の2勢力が対立。  ・ 2012年 初の自由選挙でモルシ(ムスリム同胞団=イスラム原理主義勢力が後ろ盾)が大統領に選ばれるも、   経済政策に失敗すると共にイスラム色の強い非民主的な憲法草案を打ち出したことで、世俗政治に慣れて   きた若者に戸惑いが広がり、再び政権打倒運動へ。 紆余曲折の末、再び軍事政権に。 2013年 軍によるクーデター  モルシ派を一掃すると共に民主主義者も弾圧、軍事独裁政権に逆戻り    → 2014年5月シン大統領(前国防相) → ?? ・ 2014年、再び軍事政権が力を持つ「アラブの春」以前に戻ってしまい、ムスリム同胞団は再び地下へ。    若者は失意の底へ。

8 エジプト (二つの思想潮流) ・ 中世のエジプトは混沌とした無政府状態
エジプト (二つの思想潮流)  ・ 中世のエジプトは混沌とした無政府状態 1801 ナポレオンがエジプトを占領 → オスマン帝国が遠征軍を派遣 この中の一下級士官ムハンマド・   アリーが、一代で明治維新に相当する諸改革を成し遂げる。 ・  即ち、近代的な常備軍と行政機構をもつ中央集権国家に作り変え、諸産業の育成にも力を注いだ。   これらの近代化政策は後継者に引き継がれるも、次第に政治腐敗と財政破綻によって挫折。 (上からの改革)   (この一連の動きは、興隆するヨーロッパ文明の脅威に対抗し、非欧米世界が軍事・産業・社会の近代化を図り、   自立的な国家の建設を目指した最も初期の取り組みであり、明治維新を先取りする画期的な試みであった) 1882から、英国の実質的植民地と化す → 英国の植民地支配に対する抵抗運動が燃え上がり、 ・ 1922 英国保護領からの独立(エジプト王国)。 1923 新憲法公布。 しかし、英国の内政干渉は続く。 ・ 1952 エジプト革命  更に1956スエズ動乱を経て、真の民族自立を達成することになる (下からの改革)    こうした「下からの改革」を模索する中で、大きな二つの思想潮流が生まれた。 ① ヨーロッパ興隆のエネルギー源を「ナショナリズム」にあると見て、脱宗教的な国民国家の建設を目指すもの   「一国民族主義」 → 「アラブ民族主義」に移り、ナセルの主導のもと、1950代〜1960前半に最大の高揚期 ② イスラームの再生に活路を見出そうとするもの エジプトを拠点に「現代イスラーム史上最大の復興運動」と   言われる「ムスリム同胞団」を生み、そして世界を揺り動かしているイスラム主義に受け継がれていく。   近年のイスラーム主義の高まりは、ナショナリズムを標榜した世俗主義的な政権の諸政策の行き詰まりと共に   生まれてきた。

9 日本と中東諸国の要素比較 要素 日本(明治維新時期) アラブ諸国(アラブの春の時期) 時代時期 150年前の約30年間
2011年〜  (まだ5年目!) 情報伝達 文通(飛脚)や伝聞が通信手段 インターネット、アルジャジーラ 合同礼拝の場を通じての情報・感情伝達 地理環境 四面臨海  国境は海   気候温暖 陸続き  列強による人為国境線   寒暖差大 民族言語 単一民族、単一言語  幕藩制 多民族、多言語     部族社会 宗教思想 多神 (神仏混淆)   仏教、儒教、神道 (天皇制) イスラム教 (唯一神)  → 過激思想   (イスラム教 対 キリスト教)  (宗派対立) 政治背景 欧米列強からの国防  攘夷論   (豊さ、安全、人権) 恐怖感 軍・独裁者による強権政治   民族主義   (貧困、恐怖政治)   人材民度 人材の多様性、高い民度   国全体が高い識字率 知的エリートはいることはいたが

10 考察 1. アラブの春からまだ5年、明治維新は30年! 革命には時間が必要? 2. 明治維新は江戸時代に熟成された礎のもとに革命の花が開いたが(多様なエリートと高い民度、国民性)、 エジプトでは通信衛星放送やインターネット通信により、ジャスミン革命を切掛けに一気に革命が始まった。 3. 宗教 日本の多神教は寛容な国民性を。一方、唯一神教の中東諸国は物事の妥協を許さない? 4. 政治的背景 日本は欧米から国を守るという恐怖心から、諸改革の矛盾を比較的寛容に受け入れた。 一方、エジプトは世俗派とムスリム同胞団との対立の結果、軍が再び両派を弾圧、混迷の時代に。 (チュニジアのように、イスラム系与党が民主派に譲歩する努力があれば、軍の出番はなかったかも?) 5. 地理的環境 日本は欧米から遠い小国。当時の日本の産業は生糸くらいでそれほど魅力はなかった (薪炭や飲料水の補給地)、一方エジプトにはすでに多くの欧米資本が投じられていた上にスエズ運河の 権益が絡み地政学的に困難な状況にあった。 6. 欧米(特に英仏)の私欲により引かれた中東の国境線は、民族や宗教・宗派を蔑ろにした産物である。 エジプトのみならず、混迷の中東諸国(シリア、イラク、リビアなど)は独裁者の追放だけでは安定しない。 過去100年間の「欧米による負の遺産」と向き合い、異なる宗派や民族を束ねる決意と知恵が求められる。 7. ??


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