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ミクロ経済学I (5)比較優位による分業の利益

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1 ミクロ経済学I (5)比較優位による分業の利益
2017/5/10 ミクロ経済学I (5)比較優位による分業の利益 丹野忠晋 拓殖大学政経学部 2017年5月10日

2 復習 生産可能性フロンティアとは生産要素を効率的に使ったときの生産物の組み合わせ 生産可能性フロンティアの傾きは機会費用
ミクロ経済学I 5 復習 生産可能性フロンティアとは生産要素を効率的に使ったときの生産物の組み合わせ 生産可能性フロンティアの傾きは機会費用 生産可能性フロンティアは外側にシフトすることは豊かになる 絶対優位とは他に比べてある財をより効率的に生産できることを意味 ある財が他国と比べ相対的な費用が低い場合にその国はその財に比較優位があると言う 2017/5/10 ミクロ経済学I 5

3 ×ダイエットフードを食べる人ほど太っている
経済学入門 4 2016/5/17 科学としての理論・実証・実験 事実を調べ,仮説を立て,推論を行い,結論導く 理論経済学はモデルを作る 実証経済学はデータでモデルを分析 ミクロ経済学は小さい単位,企業,消費者,市場 マクロ経済学は広い視点,日本経済全体 密接に関わりある関係を相関関係 原因と結果の関係を因果関係 ×ダイエットフードを食べる人ほど太っている 両者を混同してはいけない 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

4 数学のけいこ:傾き 直線は,右上がり,右下がり,急,平らという様々なある方向へ進む傾向を持つ 直線の傾斜の度合いを傾きという
経済学入門 4 数学のけいこ:傾き 直線は,右上がり,右下がり,急,平らという様々なある方向へ進む傾向を持つ 直線の傾斜の度合いを傾きという 例えば,点(2,8)から点(3,6)を通る直線の傾き ● ヨコの変化=3-2=1 ● タテの変化=6-8=-2 タテの変化 傾き= ヨコの変化 タテの変化 傾き= = = = -2 ヨコの変化 2017/5/10 ミクロ経済学I 5

5 数学のけいこ:傾き2 傾きが正 → 右上がり (赤) 傾きが0 → 水平 (黄) 傾きが負 → 右下がり (青)
経済学入門 4 数学のけいこ:傾き2 傾きが正 → 右上がり (赤) 傾きが0 → 水平 (黄) 傾きが負 → 右下がり (青) 傾きが無限大に近づく → 垂直 (紫) 2017/5/10 ミクロ経済学I 5

6 数学のけいこ:絶対値 絶対値は数の大きさを表す 言わば原点からの距離です プラスやゼロはそのまま,マイナスは符号を取る
経済学入門 4 数学のけいこ:絶対値 絶対値は数の大きさを表す 言わば原点からの距離です プラスやゼロはそのまま,マイナスは符号を取る 3の絶対値は3.記号で |3|=3 と書きます 例えば,|0|=0,|-4|=4 傾きの絶対値が大きくなると直線は急になる 傾きマイナス 傾きプラス 赤よりも青が急だ! 2017/5/10 ミクロ経済学I 5

7 一番にならなくても大丈夫 トレードオフの存在は他人に依存する 交換は人々を豊かにする 自分の機会費用は分かった
経済学入門 5 2016/5/17 一番にならなくても大丈夫 トレードオフの存在は他人に依存する 交換は人々を豊かにする 自分の機会費用は分かった 優秀な人はインセンティブで金持ちに 能力のない人はどう生きていく? 能力のある人も24時間しかない 人々の活動の機会費用は異なっている その違いが選択のヒントを与える その鍵を教えてくれるのが比較優位 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

8 分業と貿易 社会が豊かになるカギは分業(division of labor) アダム・スミスのピンの例 国家間でも同様に分業を行っている
経済学入門 5 2016/5/17 分業と貿易 社会が豊かになるカギは分業(division of labor) アダム・スミスのピンの例 国家間でも同様に分業を行っている 日本はサウジアラビアから原油を輸入 日本はアメリカに自動車を輸出 企業間でも同様 ユニクロは中国,ベトナム,バングラデシュ,インドネシアに生産パートナーを持っている.リンク 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

9 分業と特化 日本は自動車を作りつつ原油採掘に精を出すことはしない 個人,国家,企業は各々自分の得意な分野で活動を行っている.これを特化という
経済学入門 5 2016/5/17 分業と特化 日本は自動車を作りつつ原油採掘に精を出すことはしない 個人,国家,企業は各々自分の得意な分野で活動を行っている.これを特化という 特化とはある特定の部分に重点を置くこと ある分野に秀でている人=絶対優位を持っている人がいる.そうじゃない人も大丈夫! これから示す比較優位を持つ活動に特化して,交換を行うことにより人々の暮らしは良くなる 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

10 浦島太郎と桃太郎がサンマとマツタケを作る
経済学入門 5 2016/5/17 浦島太郎と桃太郎がサンマとマツタケを作る 浦島太郎と桃太郎がいるサンマとマツタケを捕る 浦島太郎がサンマだけを捕れば32匹,マツタケだけを8個取ることができる 同様に桃太郎がサンマだけを捕れば48匹,マツタケだけを捕れば24個 桃太郎は全てに秀でている 浦島太郎の存在意義は? マツタケ(個) サンマ(匹) 浦島太郎 8 32 桃太郎 24 48 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

11 二人の生産可能性フロンティアを重ねてみる
経済学入門 5 マツタケ (個) 48 24 C 桃太郎の生産可能性フロンティア 桃太郎は浦島太郎が生産できるものは生産できる.生産可能性フロンティアの傾きが違う 浦島太郎の生産可能性フロンティア A 8 サンマ (匹) 16 32 2017/5/10 ミクロ経済学I 5

12 浦島太郎の生産可能性フロンティア A点からB点への変化 傾きの大きさは 1 4
経済学入門 5 マツタケ (個) 生産可能性フロンティアの傾きの大きさ(絶対値)は機会費用を意味した A点からB点への変化 傾きの大きさは タテの変化 傾き= = = = - ヨコの変化 A 8 1 4 B 4 サンマ (匹) 16 32 2017/5/10 ミクロ経済学I 5

13 桃太郎の生産可能性フロンティア C点からD点への変化 傾きの大きさは 1 2 タテの変化 12 -24 -12 1 傾き= = = = -
経済学入門 5 C点からD点への変化 傾きの大きさは 1 2 タテの変化 傾き= = = = - ヨコの変化 マツタケ (個) C 24 D 12 サンマ (匹) 24 48 2017/5/10 ミクロ経済学I 5

14 両者の機会費用の違い 浦島太郎の生産可能性フロンティアの傾きの大きさは 1/4
経済学入門 5 両者の機会費用の違い 2016/5/17 浦島太郎の生産可能性フロンティアの傾きの大きさは 1/4 サンマを1匹増やすためにはマツタケを1/4個犠牲にしなければならない 桃太郎の生産可能性フロンティアの傾きの大きさは 1/2 サンマを1匹増やすためにはマツタケを1/2個犠牲にしなければならない 浦島太郎のサンマの機会費用< 桃太郎のサンマの機会費用 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

15 当初は自給自足していた桃太郎達 最初は浦島太郎と桃太郎は自分でサンマとマツタケを採って消費していたとしよう 交換はしていないケース
経済学入門 5 当初は自給自足していた桃太郎達 2016/5/17 最初は浦島太郎と桃太郎は自分でサンマとマツタケを採って消費していたとしよう 交換はしていないケース 例えば,各々半分のサンマとマツタケを採っていたとしよう 浦島太郎はB点で生産.サンマ16匹,マツタケ4個 桃太郎はD点で生産.サンマ24匹,マツタケ12個 サンマは合計40匹,マツタケは合計16個採れる この場合は自給自足という.生産と消費は等しい 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

16 浦島太郎の生産可能性フロンティア 浦島太郎の当初の生産と消費 A 8 B 4 16 32 マツタケ (個) サンマ (匹)
経済学入門 5 マツタケ (個) 浦島太郎の当初の生産と消費 A 8 B 4 サンマ (匹) 16 32 2017/5/10 ミクロ経済学I 5

17 桃太郎の生産可能性フロンティア 桃太郎の当初の生産と消費 C 24 D 12 48 マツタケ (個) サンマ (匹) 2017/5/10
経済学入門 5 マツタケ (個) 48 24 12 C D 桃太郎の当初の生産と消費 サンマ (匹) 2017/5/10 ミクロ経済学I 5

18 桃太郎は両方の財に絶対優位にある 桃太郎は浦島太郎よりもサンマとマツタケの両方についてより多くの収穫を得ることができる
経済学入門 5 桃太郎は両方の財に絶対優位にある 2016/5/17 桃太郎は浦島太郎よりもサンマとマツタケの両方についてより多くの収穫を得ることができる 桃太郎はサンマだけを採れば48匹.浦島は32匹 桃太郎はマツタケだけを採れば24個.浦島は8個 この時,桃太郎は両方の財に絶対優位にある ある財を生産するのにより少ない投入量しか必要がない生産者は,その財の生産に関して絶対優位を持っているという 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

19 二人の生産可能性フロンティアを重ねてみる
経済学入門 5 マツタケ (個) 48 24 12 C D 桃太郎の生産可能性フロンティア 浦島太郎の 生産可能性フロンティア A 8 B 4 サンマ (匹) 16 32 2017/5/10 ミクロ経済学I 5

20 マツタケの機会費用は桃太郎の方が低い 桃太郎は両方の財の生産が得意なので浦島太郎は何もすることがない? 浦島太郎の得意な活動は何だろう?
経済学入門 5 2016/5/17 桃太郎は両方の財の生産が得意なので浦島太郎は何もすることがない? 浦島太郎の得意な活動は何だろう? 桃太郎よりも機会費用が低いサンマを採ることだ 反対に桃太郎のマツタケを採ることの機会費用は浦島太郎よりも低い 桃太郎は1匹のサンマを採るために1/2個のマツタケの収穫を諦めていた 逆に,桃太郎は1個のマツタケを増やすにはサンマを2匹諦めなければならない 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

21 マツタケの機会費用は桃太郎の方が低い サンマの量:マツタケの量=1:1/2=2:1
経済学入門 5 マツタケの機会費用は桃太郎の方が低い 2016/5/17 サンマの量:マツタケの量=1:1/2=2:1 サンマ1匹が2匹になったら,マツタケは1/2個を2倍する.マツタケは1個 浦島太郎は1匹のサンマを採るために1/4個のマツタケの収穫を諦めていた 逆に,浦島太郎は1個のマツタケを増やすにはサンマを4匹諦めなければならない サンマの量:マツタケの量=1:1/4=4:1 サンマ1匹が4匹になったら,マツタケは1/4個を4倍する.マツタケは1個 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

22 機会費用の比較 桃太郎のマツタケの機会費用は2 < 浦島太郎のマツタケの機会費用は4 桃太郎はマツタケの生産に比較優位を持っている
経済学入門 5 機会費用の比較 2016/5/17 桃太郎のマツタケの機会費用は2 < 浦島太郎のマツタケの機会費用は4 桃太郎はマツタケの生産に比較優位を持っている 一方,浦島太郎はサンマ生産に比較優位を持つ 機会費用 マツタケ生産(1個) サンマ生産(1匹) 浦島太郎 4 1/4 桃太郎 2 1/2 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

23 比較優位 ある財を生産するのに他の財をより少ししか諦めない生産者は,その財の生産に関して比較優位を持っているという
経済学入門 5 比較優位 2016/5/17 ある財を生産するのに他の財をより少ししか諦めない生産者は,その財の生産に関して比較優位を持っているという 言い換えると機会費用の低い財に生産者は比較優位を持つ 一人の生産者が両方の財に比較優位を持つことはありえない(同じ機会費用を持つことはある) 計算したようにある財の機会費用は,他方の財の機会費用の逆数となっている 浦島太郎:1/4→4,桃太郎:1/2→2 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

24 比較優位と特化 二人が同じ機会費用を持っていない限り,一人がある財に比較優位を持ち,他方が残りの財に比較優位を持つ
経済学入門 5 比較優位と特化 2016/5/17 二人が同じ機会費用を持っていない限り,一人がある財に比較優位を持ち,他方が残りの財に比較優位を持つ つまり,浦島太郎はサンマ漁に,桃太郎はマツタケ狩りに比較優位を持っている 浦島太郎はサンマ漁に専念して,桃太郎はマツタケ狩りに専念して交換することに合意! その後,両者で各々の獲物を交換することにより両者は豊かになれる ある活動に専念することを特化という 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

25 新しい浦島太郎と桃太郎の生産 新しい生産パターン,交換,消費を考える 浦島太郎がサンマを32匹採る. マツタケは採らない.E点とする
経済学入門 5 新しい浦島太郎と桃太郎の生産 2016/5/17 新しい生産パターン,交換,消費を考える 浦島太郎がサンマを32匹採る. マツタケは採らない.E点とする 桃太郎はサンマを12匹採る. マツタケは18個採る.F点とする サンマは合計44匹,マツタケは合計18個採れる この時,自給自足の場合よりも両財の生産量は多くなる 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

26 浦島太郎の生産可能性フロンティアと新たな生産
経済学入門 5 マツタケ (個) 浦島太郎の 生産可能性フロンティア A 浦島太郎の新しい生産 8 B 4 E サンマ (匹) 16 32 2017/5/10 ミクロ経済学I 5

27 桃太郎の生産可能性フロンティアと新しい生産
経済学入門 5 マツタケ (個) 48 24 12 C D 桃太郎の新しい生産 F 18 桃太郎の生産可能性フロンティア サンマ (匹) 12 2017/5/10 ミクロ経済学I 5

28 浦島太郎と桃太郎の交換 浦島太郎のサンマ15匹と桃太郎のマツタケ5個の交換したとしよう!
経済学入門 5 浦島太郎と桃太郎の交換 2016/5/17 浦島太郎のサンマ15匹と桃太郎のマツタケ5個の交換したとしよう! 浦島太郎はサンマを32匹採っているが,そのうち15匹を桃太郎に与える その見返りとして桃太郎から5個のマツタケを貰う 反対に,桃太郎はマツタケを18個採っているが,そのうち.5個のマツタケを浦島太郎に与える その見返りとして浦島太郎から15匹のサンマを貰う 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

29 浦島太郎と桃太郎の新しい消費 浦島太郎のサンマの消費は15匹を桃太郎に与えたから,新しい消費は 32-15=17 (匹)
経済学入門 5 浦島太郎と桃太郎の新しい消費 2016/5/17 浦島太郎のサンマの消費は15匹を桃太郎に与えたから,新しい消費は 32-15=17 (匹) 浦島太郎は桃太郎から5個のマツタケを貰ったから 0+5=5 (個) 桃太郎はサンマを12匹採っていたが,浦島太郎から15匹のサンマを貰うから新しい消費は 12+15=27(匹) 桃太郎はマツタケを5個浦島太郎に与えたから 18-5=13(個) 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

30 浦島太郎の生産可能性フロンティアと新たな生産
経済学入門 5 マツタケ (個) 浦島太郎の 生産可能性フロンティア 浦島太郎の新しい消費 A 8 G 浦島太郎の新しい生産 5 4 B E 16 17 サンマ (匹) 32 2017/5/10 ミクロ経済学I 5

31 桃太郎の生産可能性フロンティアと新しい生産
経済学入門 5 マツタケ (個) 48 24 12 C D 桃太郎の生産可能性フロンティア 桃太郎の新しい生産 F 18 桃太郎の新しい消費 H 13 サンマ (匹) 12 27 2017/5/10 ミクロ経済学I 5

32 浦島太郎と桃太郎の新しい消費 浦島太郎の新しい消費点G(17,5)では,サンマの17匹消費し,マツタケを5個消費している
経済学入門 5 浦島太郎と桃太郎の新しい消費 2016/5/17 浦島太郎の新しい消費点G(17,5)では,サンマの17匹消費し,マツタケを5個消費している 点Gは彼の生産可能性フロンティアの外側にある 取引からの利益は,サンマ+1,マツタケ+1 桃太郎の新しい消費点H(27,13)では,サンマの27匹消費し,マツタケを13個消費している 点Hは彼の生産可能性フロンティアの外側にある 取引からの利益は,サンマ+3,マツタケ+1 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

33 比較優位,特化,交換 絶対優位がなくとも比較優位を活かすことによって両者は利益を得た
経済学入門 5 比較優位,特化,交換 2016/5/17 絶対優位がなくとも比較優位を活かすことによって両者は利益を得た 交換によって人々が自分の比較優位にある活動に専念できる(特化できる)ので,交換が社会のすべての人々に利益をもたらす 浦島太郎のサンマ15匹と桃太郎のマツタケ5個の交換を行っていた マツタケ1個あたりサンマ3匹の交換比率 この交換比率は,浦島太郎と桃太郎のマツタケの機会費用の中間の値である 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

34 比較優位,特化,交換 浦島太郎のマツタケの機会費用は4 桃太郎のマツタケの機会費用は2
経済学入門 5 比較優位,特化,交換 2016/5/17 浦島太郎のマツタケの機会費用は4 桃太郎のマツタケの機会費用は2 交換比率が3であれば,浦島太郎は,交換比率は自分の機会費用よりも低いので,マツタケを諦めてサンマと交換するだろう 一方,桃太郎は,自分の機会費用の方が低いのでマツタケを多く作って交換するだろう もし両者の機会費用よりも高い交換比率だったら両者がマツタケを売ろうとするだろう その時買い手は誰もいないので取引は成立しない 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

35 比較優位は個人の活動にも適用可能 大学教授はコピー取りも上手いが,助手さんに任せている 芸能人はクルマの運転ができるが付き人に任せる
経済学入門 5 比較優位は個人の活動にも適用可能 2016/5/17 大学教授はコピー取りも上手いが,助手さんに任せている 芸能人はクルマの運転ができるが付き人に任せる 結婚したら家事に専念するのも比較優位で説明可能 アメリカは日本より自動車生産が上手いかも知れないが,食料生産に比較優位を持つ よって,日本は自動車を輸出して,アメリカから牛肉を輸入する 2017/5/10 ミクロ経済学I 5 丹野忠晋

36 復習 ある活動に絶対優位を持つとは,他の人(国)に比べて効率的に生産できることを意味する 各人(国)に絶対優位にある財があるとは限らない
経済学入門 5 復習 2016/5/17 ある活動に絶対優位を持つとは,他の人(国)に比べて効率的に生産できることを意味する 各人(国)に絶対優位にある財があるとは限らない ある財の生産が他人(国)と比べ機会費用が低い場合にその人(国)はその財の生産に比較優位があると言う 各人(国)が比較優位にある財に特化して交換(貿易)することによって両人(国)は利益を得る その交換比率は各人の機会費用の中間にある 2017/5/10 ミクロ経済学I 5


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