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ELT HDS (EHDS) 検討会 第1回 比田井 昌英 東海大学 2004/10/21@HDSゼミ.

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1 ELT HDS (EHDS) 検討会 第1回 比田井 昌英 東海大学 2004/10/21@HDSゼミ

2 これまでの経過 ・2004/3 家さんの呼びかけに対して、 JELT (ELT)用の機器として、高分散分光器の素案を提案。 (比田井)
・2004/3 群馬県立ぐんま天文台での高分散分光研究会で、今後検討することが合意される。 (世話人: 比田井、泉浦) ・2004/6 天文台にて、提案された機器関係者の集まり。 EHDS素案の簡単な説明をする。 (比田井)   6-7月頃を目処に、ELT WGの理論班に装置仕様を開示して、サイエンスを検討してもらう予定。(これは既に遅れている。) ・2004/8 世話人でこれからの進め方を議論。 サイエンスを議論しながら、仕様を決めよう。 HDSゼミを使わせてもらう。    ・2004/10/21 第1回検討会。 

3 2.素(粗?)案 ELT用観測機器思いつき案 提案者:比田井昌英(東海大学) 機器:光近赤外多天体高分散エシェル分光器
             提案者:比田井昌英(東海大学) 機器:光近赤外多天体高分散エシェル分光器    (2) 波長域・・・300~2500nm (3) ファイバーによる多天体モード・・ 最低100天体が観測可 能 研究対象(例)                 (1) 暗い天体でも10万の分解能、S/N > 100 で観測可能 と思われるので、QSO吸収線解析、銀河系及び銀河における恒 星の化学組成解析をより精度良く行う。 (2) 系外惑星の直接分光観測を、他の機器と連動させて行 う。                         (3) 明るい天体の場合、30万以上の分解能で観測する。 例えば、星間吸収線の構造と組成、恒星の元素同位体比の決  定、物理基本定数(微細構造定数、陽子電子質量比)の時  間変化。                           

4 3. これまでのコメントのまとめ <方向性> 1) 青木: (A) 効率(透過+検出器)の向上 => 15% 以上を狙う。
3. これまでのコメントのまとめ <方向性> 1) 青木:  (A) 効率(透過+検出器)の向上 => 15% 以上を狙う。 (B) 分解能 。。。 R=50000 を標準にする。 10万以上は8mク  ラス望遠鏡にまかせたらどうか。  (C) 波長域 。。。 3100 A まで可能にする。  (D) 多天体分光 。。。 これはエシェル フォーマットの場合、  天体数に制限がかかり、かつ、データ解析でもスカイ補正    の困難性等の問題がある。  <比田井コメント> 1オーダーのみの観測モードを100天体用にして、10天体くら いは通常エシェル モードでやれないか? AO を併用すればHDSの現状よりは良かろう。

5 分、秒、秒以下の時間分解能 => CCD読み出し時間の制限 (B) SALT 関連 ( http://www.salt.ac.za 参照)
2) 佐藤(文):     (A) 視線速度精密測定と高時間分解能の機能   1m/s 以下の精度を、ヨードセル(標準装備はする)以外の分光器自身の安定性からも達成させる。 3) 野上: (A) 高分散+高時間分解能観測の方向性    分、秒、秒以下の時間分解能 => CCD読み出し時間の制限 (B) SALT 関連 ( 参照)   11m口径。 初期観測装置 =>可視光・近赤外同時測光・分光装置、高分散分光装置(m/s の観測を目指す)、高速測光装置(20msec 程度の読み出し時間) <比田井補足> * 高分散エシェル分光装置(HRS)=> 単一モード中心、 R=30000~100000  * Fiber Instrument Feed at prime focus から HRS へ供給される。

6 4) 安藤:  多天体分光情報。(EHDSとの関連で) KAOS(ファイバー多天体分光器)について。 8m 望遠鏡につける次世代MOS. 天体数: 4000 波長分解能:1000~30,000 波長域: 0.39ー1.9μm 5)家: 多天体分光 関連のVLT情報。 * VLT次期超大型装置MUSE:可視多天体分光器をナスミス台に   20台ほど並べるという構想。SPIE J.Lewis   これはELT用観測装置のリハーサル的な大がかりな装置構想です。 6)泉浦:   機能について;  ・多天体(多いに越したことは無いが、10でも画期的だろう)  ・Vで20等級まで行ける感度   ・適度な高分散(~50,000、せいぜい100,000)  ・適度な波長カバレッジ(広いに越したことは無いが、~100nm  でもどうにかなるのでは?)

7 ・簡易AOを標準で装備(必ずしも回折限界を目指す必要は無い、分光器をなるべく小さくするため)
新しい研究領域を開拓するという場合の提案 ; ・高時間分解能かもしれませんし、高空間分解能かもしれません。場合、場合によると思います。 <高時間分解能観測関連> 高速読み出しCCD や、MCPなどについての情報が、家さん、宮崎さん、吉田(道)さん、野上さん、比田井などにより議論された。  この分野はこれからの新たな研究分野となる可能性が大きい。

8 4. 検討項目 (9) AO  必須 (分光器を小さくできる) (1)高分解能  10万までは必須。 それ以上はどうするか?
4. 検討項目 (1)高分解能  10万までは必須。 それ以上はどうするか? (2)視線速度精密測定機能  1m/s ? (3)高時間分解能観測機能  1s を標準装備?、 1ms まで? (4)多天体観測機能  いくつまで? 10個を標準装備? 10以上は? (5)波長域  3100 A um or 2.5um (?) (6)波長範囲/フレーム  2000 A 以上? (7)観測効率の向上  CCD感度、 光学系設計、AO装備、等々。 (8)ファイバー  多天体には必須。 分光器設置場所の自由度。   (9) AO  必須 (分光器を小さくできる)

9 5. 観測提案例 (1) 宇宙論的変数の直接測定:
5. 観測提案例 (1) 宇宙論的変数の直接測定:    Hubble parameter Ho, matter density parameters (Ωm), cosmological constant (Ωλ) を観測的に決める。    Ref) A. Loeb, 1998, ApJ 499, L114 手順:      (1) Ly-alpha forest の超精密視線速度測定     (2) 速度変動量(赤方偏移zの関数)導出     (3) 理論予測との比較  宇宙論的変数の決定    計算: * light emitted from source at ts and ts + dts, and received by observer at to and to + dto.    * scale factor a(t)=1/(1+z)  constant for small time difference dts, dto * dz = source z change in dts = [ (dzs/dt)/(1+zs) - (1+zs)dzo/dt]dto * Ho=(dao/dt)/ao where ao=a(to) Firedman eq. * velocity shift for dz= cdz/(1+zs)=-{[Ωm(1+zs) + Ωr + Ωλ (1+zs)^-2]^0.5 – 1}Ho dto c

10 Example : Ωλ=0, Ho=100ho, dto = 100 yr unit,v = ho[(1+Ωm)^0.5 -1] (dto/100 yr) [m/s] Keck HIRES: R=1.5x10^5=2 km/s, ho=0.65, dto=100yr -2m/s change  corresponding to 1/1000 pixel  LAF profile change from pixel to pixel =1/10 (assumed)  overall signal level ~ 1/10000 per pixel  SN=1/100 per pixel  signal level~1 with SN=100 per pixel needs 10^4 pixel.  dto=10yr with 100 QSOs ELT HDS R=10^6=0.3km/s~ 1/10 of HIRES, photon collection = ~10 x HIRES  cancel out R=> 1/50 pixel , ho=-0.65, dto= 5yr  dv~0.1 m/s  If 0.1m/s accuracy is possible, 5yr is OK for detect dv for 1 qso. ** request for EHDS ** rad . vel. accuracy m/s  vacuum spectrograph like HARPS :

11 (2) Detection of variation of fine-structure (α) constant.
  α=2πe^2/hc の z についての変動/非変動を検証する。   他の物理定数(G、陽子・電子質量など)の変動・非変動と関連して重        要であるが、 人間原理の観点からも興味ある検証。 <観測> ωz = ωo + q x     ωz、  ωo はそれぞれ z と 実験室における吸収線波数 (cm^-1)    q は 遷移に対する相対論的係数(計算値)    x = (αz/αo)^2 – 1   ある z のQSOの鉄などの吸収線を観測し、その波長偏移dω=ωz-ωoを   測定する。    x が求まるので、 dα/α が得られる。

12 Table 2. Shift in the rest frame wavenumber, wavelength and velocity space for
      dα/α = +10^-5 Transition dω dλ d v 10^-2cm^-1 10^-3A kms^-1 Mg i λ2853   Mg ii λ2796  0.42     -0.33    -0.035 Mg ii λ2803  0.24     -0.19   -0.020 Al ii λ1670   0.54     -0.15    -0.027 Al iii λ1854  0.93     -0.32    Al iii λ1862   0.43    -0.15    -0.024 Si ii λ1526    0.14    -0.032    Si ii λ1808    1.06    -0.35    -0.058 Fe ii λ1608   2.57     -0.66    -0.124 Fe ii λ2374  3.56    -2.01   -0.254 Fe ii λ2383  3.28   -1.86    -0.234 Fe ii λ2587  3.23    -2.16   -0.250 Fe ii λ2600  2.91    -1.97   -0.227

13 観測条件 * dλ は 10^-4 Å         R =(0.5-1)x10^6  * S/N > 100 * z>3 も観測可能なように、近赤外2ミクロン位ま  で欲しい。  * 対象QSOの明るさ 15-18等

14 観測例に関する分光器性能リクエスト 分散度:  最高100万 まで可能にする。 視線速度測定精度: 0.1 km/s    I2 セル法以外での可能性? ・ 波長域: 310-2000 nm ・ 安定であること  時間的、熱的に


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