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地球近傍における陽子・ 反陽子の空間分布 I I
JPS2004福岡 28pZG11 地球近傍における陽子・ 反陽子の空間分布 I I 普喜 満生 高知大学教育学部 Faculty of Education, Kochi University
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目次 1. はじめに(動機・目的) 2. 計算方法 (モデル) 3. 結果 4. まとめ (天然)反陽子はどこにどれだけ? 運動方程式
地球磁場 入射条件 反陽子エネルギースペクトルと発生断面積 3. 結果 空間分布(緯度・経度・高度) 陽子・反陽子の到来方向分布 4. まとめ
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1. はじめに(動機・目的) 1-1 反陽子の観測実験 気球実験 (反陽子 と 陽子) 衛星・宇宙ステーション (陽子, 原子核,電子)
BESS, CAPRICE, etc. AMS, HEAT, PAMERA… 地球の周りにはどこにどれだけ ”天然の”反陽子 が存在しているのか ? ⇒コンピュータシミュレーションによって空間分布・エネルギー分布を求め、発生起源を探る
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1) エネルギースペクトル ●陽子 ●反陽子(1万分の1以下) Fisk BESS Mode energy ~ 0.3 – 0.7 GeV
●陽子 ●反陽子(1万分の1以下) Fisk BESS Mode energy ~ 0.3 – 0.7 GeV Mode energy ~ 2.0 GeV
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2)空間分布(高度400km) 反陽子の分布? ●陽子・電子(Mir) ●中性子(RRMD@SS,静穏期・活動期)
SAA領域および、両極地方に多い
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2. 計算方法 (モデル) 2-1 運動方程式 Lorentz 力; V : 速度, B:磁場 (静的),⇒IGRF(磁気圏内)
m: 質量 , c :光速, q:電荷, V : 速度, B:磁場 (静的),⇒IGRF(磁気圏内) E = 0;⇒電場なしとする
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2-3 入射モデル 初期条件 I) p (磁気圏外からの自由入射陽子) II) p + A → p + X (空気との衝突反応)
銀河宇宙線一次陽子 :GCR II) p + A → p + X (空気との衝突反応) 発生@20 km, アルベド陽子 :CRAP III)p + A → n + X n → p + e- + ν (アルベド中性子からの崩壊) τ = 900 秒, 発生<10RE,崩壊陽子 :CRAND 反陽子も同様, (衝突起源;対創生) III) p + A → p + n + n- + X (対生成) n- → p- + e+ + ν (反中性子からの崩壊)
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3つの入射モデル GCR CRAP CRAND
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2-3 入射モデル 初期条件 I) p (磁気圏外からの自由入射陽子) II) p + A → p + X (空気との衝突反応)
銀河宇宙線一次陽子 :GCR II) p + A → p + X (空気との衝突反応) 発生@20 km, アルベド陽子 :CRAP III)p + A → n + X n → p + e- + ν (アルベド中性子からの崩壊) τ = 900 秒, 発生<10RE,崩壊陽子 :CRAND 反陽子も同様, (衝突起源;対創生) III) p + A → p + n + n~ + X (対生成) n~ → p- + e+ + ν (反中性子からの崩壊)
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反陽子・反中性子の生成 陽子・反陽子対 中性子・反中性子対
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Energy Spectra from Monte Carlo Simulation
・加速器データとシミュレーション ・シミュレーション(実験室系) 200 100 50 GeV 20 10 5 Multi-Chain-model for p-A collision, each 100,000 events
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continued
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continue 運動エネルギーのスペクトル関数 (Model-Ⅰ&Ⅱ) 崩壊陽子/反陽子スペクトル (Model-III)
Em: 最頻エネルギー, a, b: スペクトルべき指数 指数 a = -1, b = 2.0. Em = 0.3 GeV for 陽子 (太陽活動静穏期), Em = 2.0 GeV for 反陽子. 崩壊陽子/反陽子スペクトル (Model-III) 中性子寿命τ= 900(sec), 通過時間t = 0.2(sec)
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計算方法 3-次元運動方程式(1)を時間について解く
Runge-Kutta-Gill法 ⇒Adamus-Bashforth-Moulton法 範囲: 上空:RE(=6,350km) ~ 10・RE(磁気圏内) 時間刻み: 可変,10 μ秒(近傍) ~ 10 m秒(外圏部) 1粒子当り最大600秒間追跡(静磁場) エネルギー範囲: 10 MeV ~ 10 GeV 出発位置および方向: ランダム(一様) (反)中性子崩壊: ランダム(τ=900 秒),< 10・RE
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空間分布 (1) モデル-II モデルⅡ モデル-III モデルⅠ 陽子 100,000 例 モデルⅢ
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空間分布 (2) ・) 両極地方表面分布 @400km 陽子/モデル-I 100,000 粒子 反陽子/モデル-I 分散傾向
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continued ・) 世界表面分布 ISS@400km 陽子/モデル-III 反陽子/モデル-III SAA領域に集中
100,000 粒子 反陽子/モデル-III SAA領域に集中
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continue 到来方向分布 陽子の到来方向は 上方北東が多い 反陽子の到来方向は 上方南西が多い
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空間分布 (3) 高度分布 (Φ=-50,130deg) ●陽子 ●反陽子 低高度→SAA
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4. 結論 (定性的な結果) 宇宙線(反)陽子は両極に到着しやすい(modelⅠ) 崩壊(反)陽子は Van-Allen放射線帯形成に有利
リジディティ・カットオフ(宇宙線硬度限界)のため 崩壊(反)陽子は Van-Allen放射線帯形成に有利 (CRAND; 宇宙線アルベド中性子崩壊:modelⅢ) 低エネルギー(<0.1GeV)崩壊陽子ほど捕捉されやすい 高いエネルギー(~1GeV)反陽子は放射線内帯に捕捉可能 陽子と反陽子はSAA領域に集中しやすい 到来方向が陽子と反陽子で約90度ずれている。 陽子の尾が東に、反陽子の尾が西に形成(逆周り) 反陽子の方が高度 2000km程度の低高度に強く集中 (定性的な結果)
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まとめと今後の課題 陽子の空間分布を定性的に再現できた 統一的モデルによる定量的考察: 他の結果との比較 ただし、もっと統計量を!
(1万粒子@宮崎→10万粒子@福岡)→100万 統一的モデルによる定量的考察: フラックス, p-/p比, (原子核など) エネルギースペクトル,方向分布. 生成効率,捕捉時間,洩れ出し率. 太陽活動の影響等の時間変動(短期・長期). 他の結果との比較 理論・シミュレーション (来るべき)実験結果との比較
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