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Published by满彩 尚 Modified 約 6 年前
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「HTLV-1感染症の現状と今後」 東京大学医科学研究所附属病院 血液腫瘍内科 内丸 薫 日本小児科医会講演 日本小児科医会会館/西新宿
2016年1月17日 「HTLV-1感染症の現状と今後」 東京大学医科学研究所附属病院 血液腫瘍内科 内丸 薫
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HTLV-1キャリアの多い地域 九州、特に鹿児島、長崎 沖縄 四国太平洋側、豊後水道(八幡浜) 紀伊半島 九州/沖縄地区 東北地区
九州、特に鹿児島、長崎 沖縄 四国太平洋側、豊後水道(八幡浜) 紀伊半島 九州/沖縄地区 東北地区 伊豆半島、沼津 東北地方太平洋側(石巻、気仙沼、三陸)
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HTLV-1キャリアの現状-1 HTLV-1感染症、関連疾患は九州だけの問題ではなくなっている Non-endemic megalopolis (非流行地大都市)がむしろ焦点
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人 大都市圏は九州地区に匹敵する 最新のデータでは トップ5 1.福岡 2.大阪 3.鹿児島 4.沖縄 5.東京 福岡 鹿児島 大阪 沖縄
長崎 愛知 兵庫 宮崎 神奈川 熊本 北海道 埼玉 静岡 宮城 大分 千葉 妊婦健診で判明したHTLV-1感染者数 都道府県別推定値(2012年) 日本産婦人科医会 富山大学齋藤滋 原図)による 最新のデータでは トップ5 1.福岡 2.大阪 3.鹿児島 4.沖縄 5.東京
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HTLV-1感染と関連する疾患 分類 疾患 A. 明らかな因果関係 B. 証明不十分な関連 C. 関連の可能性
1. 成人T細胞白血病(ATL) 2. HTLV-1関連脊髄症(HAM) 3. HTLV-1ブドウ膜炎(HU) 4.感染性皮膚炎 1.関節障害 2.シェ-グレン症候群 1. 多発性筋炎 2. 肺疾患 3. リンパ節炎
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HTLV-1感染予防ワクチン、抗体/ATL治療ワクチン
国立感染症研究所 長谷川秀樹グループ 感染予防ワクチン抗原の検討 やはり抗Envタンパク 可溶性Envタンパクの設計、抗原作成法の至適化 琉球大 田中勇悦グループ 抗gp46monoclonal 抗体 hu-LAT27による感染予防 細胞依存性ウイルス抑制効果による発症予防? 国立感染症研究所 水上卓郎グループ 抗体high titer 献血血漿からの抗HTLV-1ヒト免疫グロブリンの開発 THERAVECTYS社 フランス パスツール研の関連企業 発症予防ワクチン lenti virus ワクチン Tax、HBZ、p12 I、P30 II
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HTLV-1の感染ルート かかんかn 1)母乳の授乳 通常通り母乳哺育をした場合の 児の感染率は約20% 2)性交渉
Hino S Gann Monograph on Cancer Research 50: , 2003 かかんかn 完全断乳 24/747(3.2%) 長期母乳 7/38(18.4%) 短期母乳 4/35(11.4%) 1)母乳の授乳 通常通り母乳哺育をした場合の 児の感染率は約20% 2)性交渉 男性から女性への感染の方が多いと されているが女性から男性への感染 もある コンドームにより防げるが、現状で介入は不要 と判断している 3)輸血 1986年以来献血のスクリーニングが始まり 現在は皆無
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厚労科研板橋班 HTLV-1母子感染予防に関する研究: HTLV-1抗体陽性妊婦からの出生児のコホート研究
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母乳を介した感染を予防するにはもっとも確実である 母乳栄養の利点をある程度活かすことができる
各栄養方法の主な長所と短所を説明 栄養方法 人工栄養のみ 凍結母乳栄養 短期母乳栄養 長所 母乳を介した感染を予防するにはもっとも確実である 母乳栄養の利点をある程度活かすことができる 母乳栄養の利点を活かすことが出来る 短所 母乳を全く飲ますことができない 完全には母子感染を予防できない ・データ数が少なく十分には安全性が確立していない ・手間がかかる ・データ数が少ない。 ・一度開始した母乳栄養を確実に止めることが困難な場合がある 平成22年度「HTLV-1の母子感染予防対策保健指導マニュアル(改訂版)参照」 ★ 留意点 ● 十分な説明をした上で長期母乳哺育を選択した場合は妊婦の意思を尊重する ● 決して医療側から一方的に人工栄養を強要してはならない。 あくまで妊婦ならびに家族の意思を尊重 ● お子さんがキャリアになったと判明しても、責任は母親にないこと、お子さんへの 愛情から選ばれたことについて間違いということは決してないということを伝える 聖マリアンナ医大 山野嘉久
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HTLV-1キャリアというものを理解してもらう必要があります
4. キャリアマザーの支援 妊娠検診で判明した妊婦の相談支援 HTLV-1キャリアというものを理解してもらう必要があります 産科医療機関で説明をうけても、授乳以外も含めてさまざま疑問、不安を持つ妊婦さんがおられます 相談支援体制をどうするかは重要な課題です どこに聞けば いいのかなあ
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授乳以外にもいろいろ悩み、 相談があります HTLV-1によっておこる病気 家族への説明 家族の抗体検査 キャリアの健康管理・生活上の注意点 性感染症としてのHTLVー1感染症 私、白血病に なっちゃうの?
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HTLV-1キャリア・ATL患者相談対応の課題
小児科 施設 保健所 周産期 施設 都道府県HTLV-1母子感染対策協議会母子感染対策協議会 授乳指導やその後の相談支援を受けるための連携体制の構築が重要であり、地域の実情を踏まえ、都道府県のHTLV-1母子感染対策協議会等での検討が必要
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東京都 未設置
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妊婦健診キャリア ほとんどの妊婦はキャリアとしての相談を希望している 血液内科に相談に行って、保健所には行っていない
行かなかった理由はどこに行けばいいかわからなかったからが多い
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母子感染予防対策は60年先の患者さんを減らすことです。
遠い先の話なのですが、 目の前でATLで苦しんでいる患者さんを診ていると、 治療法の開発とともに、一人でもATLを発症して苦しむ方が減れば、、、 と切に思います。
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