Download presentation
Presentation is loading. Please wait.
1
佐藤勝昭 東京農工大学 工学部物理システム工学科
結晶工学スクール 結晶格子と電子状態 佐藤勝昭 東京農工大学 工学部物理システム工学科
2
内容 1.はじめに 2.結晶の対称性と電子構造 3.バンドダイヤグラムの見方 4.固体の光学現象と電子構造 5.おわりに
A.バンド構造と光学遷移の選択則 B.反射スペクトルとバンド構造 C.直接遷移と間接遷移 D. 価電子帯の分裂とバンド内遷移 局在電子系の多電子構造-結晶場 5.おわりに
3
1.はじめに 結晶評価法には、 分光法→基礎となる電子構造の理解が必要 実空間で直接見る方法 逆格子空間の写像を見る方法 のほかに、
反射分光法、光電子分光法、磁気共鳴分光法 などによって間接的に評価する方法がある 分光法→基礎となる電子構造の理解が必要 「電子状態の話はむずかしい?」→上手な付き合い方教えます。
4
2.結晶の対称性と電子構造 局所的な対称性→点群 結晶全体の対称性→空間群 結晶のよさ 点欠陥・不純物のまわりの近距離の対称性
結晶場・核スピン→多電子準位の分裂・シフト 遷移元素を添加して光スペクトル・ESRで観測 結晶全体の対称性→空間群 広がったバンド電子の見る長距離の対称性 反射スペクトル、光電子スペクトルで観測 結晶のよさ バンド電子系特有の光スペクトル構造の発現 励起子発光、サイクロトロン共鳴の観測
5
電子構造と 光学的性質 透過率スペクトル Ellipsometry→n, k 発光励起(PLE)スペクトル(発光センターの吸収)
PAS(粉体・散乱性のものでも測定可) PDS (Photothermal Diffraction Spectroscopy) (薄膜の微弱吸収の測定可) 光伝導スペクトル (トラップに関係する微弱吸収測定可) 反射スペクトル→Kramers-Kronig変換 結晶構造・対称性・周期性:バンド構造 →反射スペクトル、変調反射スペクトル、光電子スペクトル 構成元素の性質:X線吸収、X線発光 磁気的性質:磁気光学効果 界面、表面:エリプソメトリ 局在電子状態:不純物・欠陥→吸収スペクトル、発光スペクトル
6
2.バンドダイヤグラムの見方 縦軸と横軸 Γ、Xなどの記号は何? 屏風のようにつながっているのはなぜ? 半導体と金属 Γ25とかΓ12とは?
広いバンドと狭いバンド 状態密度曲線 状態密度曲線の検証-光電子スペクトル E-k分散曲線はホント?
7
(1) 波数ベクトルとは? 短い波長 長い波長
8
結晶運動量 自由電子の波動関数 運動量演算子
9
(例) シリコンと鉄のバンド構造 Si Fe
10
(3)縦軸と横軸 縦軸:電子のエネルギー 横軸:電子の波数ベクトルk 正孔のエネルギーは下向き
単位:Ry=13.6eV (Rydbergリードベリ) 横軸:電子の波数ベクトルk 単位:cm-1 波数って何?:電子の波動をeikrと表したときのk kの大きさ:k=2π/λ いわば空間周波数
11
(4)Γ、Xなどの記号は何? BZの対称点 BZとは: BZの形: BZ(ブリルアンゾーン)の対称点の記号
逆格子空間におけるWigner-Seitz Cell 波数ベクトルkがBZ上にあると電子波のBragg反射が起きる BZの形: fccではtruncated octahedron, bccでは正12面体 BZ(ブリルアンゾーン)の対称点の記号 BZの中心k=(0,0,0)がΓ、他は結晶構造で異なる fcc格子の場合、k=(0,0,1)がX点、k=(1,1,1)がL点
12
逆格子 電子密度のフーリエ解析 3次元の場合: n(r)=ΣnG exp(iG・r)
nG=Vc-1∫celldV n(r)exp(-iG・r) 実空間 r 逆格子空間G 3次元の場合: b1=(2π/Vc)(a2×a3), b2=(2π/Vc)(a3×a1), b3=(2π/Vc)(a1×a2) bi・aj=2πδij
13
実格子と逆格子 fcc構造の ブリルアンゾーン
14
ブリルアンゾーン境界 ブリルアンゾーン境界 ブラッグ条件 実空間 逆格子空間 λ
15
ブリルアンゾーンの形 fcc 例:Si bcc 例:Fe
16
Siのバンドと ブリルアンゾーンの対称点 点 k=(0,0,0) X点 k=(/a){1,0,0}
L点 k=(3 /2a) ×{111}
17
(3)屏風のようにつながっているのはなぜ?
Γ-X方向、Γ-L方向、X-U方向など異なる方位の分散をつなぎ合わせたもの Γ点で非対称なのはなぜ? k=[1,0,0]方向に関して[-1,0,0]から[1,0,0]までを表示すれば対称的です。右側は[1,0,0]方向、左側は[1,1,1]方向に向かっての分散を描いたので、非対称に見えるだけです。
18
(4)半導体・金属・半金属・ハーフメタル 半導体:フェルミ準位を横切るE-k分散がない 金属:E-k分散曲線がフェルミ準位を横切る
(フェルミ準位がバンドギャップの中に位置する) 金属:E-k分散曲線がフェルミ準位を横切る (BZにフェルミ面が見られる。電子面、ホール面) 半金属:伝導帯の底と価電子帯の頂の波数が異なり、かつ両帯のエネルギーに重なりがある。 ハーフメタル:多数スピンバンドは金属であるが、少数スピンバンドは半導体
19
半導体・半金属・金属・ハーフメタル 半導体 半金属 金属 ハーフメタル
20
ハーフメタル:PtMnSb ↑スピンは金属、↓スピンは半導体
21
PtMnSbの磁気光学スペクトル カー回転と楕円率 誘電率対角成分 誘電率非対角成分 (a) (b) (c)
22
(5) Γ25とかΓ12とは? 空間群の既約表現の記号 Γ点では点群Tdと等価 既約表現の基底に着目
Γ12 :2z2-x2-y2, x2-y2のように変換:dγ的 Γ25 :Sx, Sy, Szのように変換:dε的 Γ1: r のように変換:s的 Γ15:x,y,zのように変換:p的
23
点群Tdの既約表現の指標表 既約表現 E R 基 底 M BSW K A1 G1 1 r or xyz A2 G2 -1 SxSySz
4C3 4C32R 4C2 4C2R 3C2 3C2R 3S4 3S42R 3S42 3S4R 6sd 6sdR 基 底 M BSW K A1 G1 1 r or xyz A2 G2 -1 SxSySz G12 G3 2 (2z2-x2-y2), 31/2(x2-y2) T1 G25 G4 3 Sx, Sy, Sz T2 G15 G5 x, y, z E1/2 G6 -2 21/2 -21/2 E5/2 G15(1/2) G7 G3/2 G15(3/2) G8 4 -4 M: Mulliken, BSW: Bouckoert-Smoluchowski-Wigner, K: Koster
24
既約表現とは
25
回転群Tdの回転操作とdの変換 指標 操作の行列
26
(6)広いバンド・狭いバンド バンド幅:電子の広がりの尺度 Si 広いバンド:sp電子性 Fe 狭いバンド:d-電子性
27
Feのフェルミ面 ホール面
28
Feのカー回転スペクトルの 理論と実験 片山の実験 磁気光学カー回転角 バンド計算 から求めたもの
29
単位エネルギーの区間にどれくらいたくさんの状態があるか
(7)状態密度 experiment 単位エネルギーの区間にどれくらいたくさんの状態があるか experiment 多数スピン Fe Si calculation 少数スピン calculation
30
状態密度(DOS) 3D n()
31
状態密度(DOS) 2D
32
(8)状態密度曲線の検証:光電子スペクトル
占有状態の状態密度の情報 光電子数 const. final state h const : work function EF EF h variable
33
(9)状態密度曲線の検証:逆光電子スペクトル
空状態の情報を得る 発光強度 electron 空のバンド 満ちたバンド
34
(10)E-k分散曲線の検証 角度分解光電子スペクトルと逆光電子スペクトル
35
(11)スピン分解状態密度の検証 I+=↑スピン+↓スピン I-= ↑スピンー↓スピン I+ + I-= ↑バンド
スピン偏極光電子スペクトル I+=↑スピン+↓スピン I-= ↑スピンー↓スピン I+ + I-= ↑バンド I+ - I-= ↓バンド
36
3.固体の光学現象と電子構造 光学現象は主としてバンド間遷移が支配 バンド電子系の光学遷移 局在電子系の多電子構造-結晶場 黄銅鉱を例に
バンド電子系の光学遷移 A.バンド構造と光学遷移の選択則 B.反射スペクトルとバンド構造 C.直接遷移と間接遷移 D. 価電子帯の分裂とバンド内遷移 局在電子系の多電子構造-結晶場
37
バンド構造と光学遷移 黄鉄鉱(パイライト)を例に
research.kahaku.go.jp/geology/ sakurai/033.GIF staff.aist.go.jp/takumi-sato/ koubut/ryuka/B018.jpg
38
なぜ金ぴか? 赤から緑の波長域にある強い吸収が原因
39
パイライトの反射スペクトルとバンド構造 FeS2 半導体 反磁性 CoS2 金属 強磁性 NiS2 半導体 反強磁性
40
一連のパイライトの反射スペクトルとバンド構造
固体の光スペクトル: 大まかな構造はバンド電子系で決まる。 スペクトルの個性、電気的性質: Fermi準位付近の状態密度で決まる
41
A.バンド構造と光学遷移の選択則 H=(1/2m)(p+eA)2+Vc(r) 遷移確率
A: ベクトルポテンシャル A=A0 exp{i(kr- t)} + cc. H=H0+H’ →H0=(1/2m)p2+Vc(r), H’=(e/m)Ap 遷移確率 c (k,r)=exp(-i Ect/)exp(ikr)uc(k, r):伝導電子の波動関数 v (k,r)=exp(-i Evt/)exp(ikr)uv(k, r):価電子の波動関数 w(, t, k, k’) =(e2/m22)|0tdt’Vdc*(k’,r)Ap v(k,r)|2 = -(eA0/m)2|0tdt’ exp{i (Ec-Ev-)t’/}Mvc|2 Mvc=Vd exp(-ik’r) uc*(k’,r)e exp (irks) uv(k,r) Wvc()=-4(eA0/m)2 dk (1/43)|Mvc|2(Ec-Ev-) 単位時間・単位体積あたり遷移確率
42
バンドと光学遷移(つづき) Wvc(): 単位時間・単位体積あたり遷移行列 エネルギー損失を計算する
Eloss=Wvc () =(1/2)’|E0|2 ;E=-A/t=i A→ |E0|=A0 ’:光学導電率 ’=2 Wvc () / |E0|2=2 Wvc () /A02 = 2 -1(e/m)2 dk(1/43)|Mvc|2(Ec-Ev-) = 2 -1(e/m)2SdS(1/43)|Mvc|2/|k(Ec-Ev)|Ec-Ev= |Mvc|2Jvc (|Mvc|2:遷移確率、Jvc: 結合状態密度)
43
Jvc= (1/43) SdS/|k(Ec-Ev)|Ec-Ev=
直接遷移のスペクトル形状 Jvc= (1/43) SdS/|k(Ec-Ev)|Ec-Ev= ∫dSはEc-Ev=Eであるようなk空間の 等エネルギー面についての積分 k(Ec-Ev)=0 のときJvcが極値 →van Hove 特異点 kEc=0;kEv=0 kEc= kEv E0 E1
44
B.反射スペクトルとバンド構造 垂直入射の反射率と光学定数 R={(1-n)2+2}/ {(1+n)2+2} n2=(’+||)/2
2=(- ’+||)/2 ||=(’2+”2)1/2 Si Ge
45
反射スペクトルのピークとvan Hove 特異点
SiやGeでも E1,E2のあたりは 直接遷移です!
46
光吸収と選択則 遷移確率|遷移行列要素|2 遷移行列Mcv=dc*(k,r)e・ v(k,r)
=[dc*er v](-m/2)(Ec-Ev) r →x,y,zのように変換 直積c×x,y,zにvが含まれれば‘許容遷移’となる。 Oh群の既約表現の‘指標の表’を用いて判定 cij=(1/g) jc(R)x,y,z(R) iv(R) = 0 禁止遷移 0 許容遷移 g;対称操作の数
47
C.直接遷移と間接遷移 吸収端付近の吸収スペクトル (半対数プロット)
直接遷移: InSb, InP, GaAs 間接遷移: Ge, Si, GaP
48
直接遷移と間接遷移
49
実空間で見た間接遷移 =2x(2/3a)(1,1,1) k=(3/2a)(1,1,1) k=(0,0,0)
50
価電子帯とスピン軌道相互作用 重い正孔 スピンと軌道が平行 軽い正孔 分離した正孔 スピンと軌道が反平行
51
D. 価電子帯の分裂とバンド内遷移 (c) (b) (a)
52
CuInSe2の価電子帯内遷移
53
反射スペクトルに見られる 価電子帯のスピン軌道分裂
54
金属電子の量子閉じこめ 金属超薄膜のヘテロ構造 界面において進行波と反射電子波が干渉 強磁性体:↑バンドと↓バンドが分裂
電子線損失などの世界では周知の事実 光電子スペクトル、逆光電子スペクトルで検証 強磁性体:↑バンドと↓バンドが分裂 どちらかのスピンの電子に対し反射が起きる バルクにない磁気光学効果を発現
55
Au/Feのバンドダイヤグラム スピン依存量子井戸状態
56
Fe超薄膜と量子井戸
57
[Fe(xML)/Au(xML)]N人工格子
1 2 3 4 5 6 -0.2 0.2 0.4 Photon energy (eV) q K (deg.) Fe(1ML)/Au(1ML) Fe(2ML)/Au(2ML) Fe(3ML)/Au(3ML) Fe(4ML)/Au(4ML) Fe(5ML)/Au(5ML) x=1 x=2 x=3 x=4 x=5 (a)
58
局在電子と多電子状態 遷移金属イオンのd電子系、希土類イオンのf電子系:電子の広がりが原子位置付近に局在
多電子系の基底状態→ Hund則、ESR 局在光学遷移:局所的な対称性を反映 電荷移動型遷移:配位子のp軌道から遷移金属イオンのd軌道への遷移 配位子場遷移:配位子のp軌道と混成したd軌道における多電子遷移
59
配位子場スペクトルから得られる情報 対称性の情報 結晶場の大きさ→共有結合性の情報 サイトの決定(置換位置、格子間原子)
8面体配位か4面体配位か 低対称結晶場の大きさ ゼーマン効果・ESR→異方性の情報 電荷移動遷移との配置間相互作用
60
宝石の色 と遷移金属 配位子場理論と その応用
61
遷移金属イオンを取り囲む酸化物イオンの配位子八面体(上)および四面体(下)
62
t2g(dg-p)軌道とeg(de-s)軌道の広がり
(b) eg (a) t2g
63
結晶中のt2g(dg-p)軌道とeg(de-s)軌道
64
8面体配位と4面体配位の比較 8面体配位:イオン結合性強い 4面体配位:共有結合性強い tet=(4/9)oct 反転対称性をもつ
t2g軌道はeg軌道より低エネルギー 4面体配位:共有結合性強い 反転対称性なし e軌道はt2軌道より低エネルギー tet=(4/9)oct eg t2 oct tet t2g e 8面体配位 4面体配位
65
多電子状態と 配位子場遷移
66
ルビーの光吸収スペクトル Y帯 U帯 B線 R線
67
Oh対称におけるCr3+イオンの 田辺・菅野ダイアグラム
結晶場の強さ エネルギー
68
磁性ガーネット 磁性ガーネット: 3つのカチオンサイト:
YIG(Y3Fe5O12)をベースとする鉄酸化物;Y→希土類、Biに置換して物性制御 3つのカチオンサイト: 希土類:12面体位置を占有 鉄Fe3+:4面体位置と8面体位置、反強磁性結合 フェリ磁性体 ガーネットの結晶構造
69
YIGの光吸収スペクトル 電荷移動型(CT)遷移(強い光吸収)2.5eV 配位子場遷移 (弱い光吸収) 4面体配位:2.03eV
8面体配位:1.77eV,1.37eV,1.26eV
70
磁性ガーネットの3d52p6電子状態 品川による Jz= J=7/2 3/2 6P (6T2, 6T1g) 5/2 7/2 -7/2 -
6S (6A1, 6A1g) 6P (6T2, 6T1g) without perturbation spin-orbit interaction tetrahedral crystal field (Td) octahedral (Oh) J=7/2 J=5/2 J=3/2 5/2 -3/2 - Jz= 3/2 7/2 5/2 -5/2 -3/2 -7/2 P+ P- 品川による
71
Faraday rotation (arb. unit) Faraday rotation (deg/cm)
YIGの磁気光学スペクトル experiment calculation wavelength (nm) Faraday rotation (arb. unit) -2 +2 Faraday rotation (deg/cm) 0.4 x104 0.8 -0.4 (a) (b) 電荷移動型遷移を多電子系として扱い計算。
72
多電子状態の基底状態の Zeeman分裂とESR
h Sz=1/2 6A2g Sz=3/2 零磁場分裂 H 零磁場分裂ないとき:等間隔に分裂→1本の共鳴線 零磁場分裂あるとき:3本の共鳴線
73
クラマース2重項 と 非クラマース2重項 Kramersの定理:奇数個の局在電子を含む系(Cr3+、Fe3+、Eu2+など)では結晶場分裂によって完全に縮退が解けることはなく、常にスピン2重項(±1/2のスピンをもつエネルギー状態が縮退している状態)が残る。 、偶数個の電子を含む系(Cr2+、Fe2+、Tb3+など)では、偶然縮退がない限り2重項とはならない。
74
CuAlS2単結晶における 微量遷移金属イオンの検出
共鳴磁界の角度変化をともなう5本の微細構造をもつ共鳴線:Fe3+(3d5) H//cにのみ現れる異方性のg//=8.15の共鳴線:Cr2+(3d4) 等方的なg=11.95の共鳴線: I族あるいはIII族の関与する真性欠陥? CuAlS2単結晶のESRスペクトル(温度100K)
75
ESR and IR transition of Fe2+
5B1 5B2 Ms=±2 Ms= 0 Ms=±1 IR absorption ESR 4d6 ion Hcr(Td) Hcr(D2d) lL・S 4gmBH
76
Angular dependence of ESR of Fe2+ signal
Dependence on angle between [112] and H 90 180 270 360 100 150 200 250 300 Magnetic Field [mT] Angle [deg.] Angular dependence of C-signal
77
FTIR of A- & B-sample Free carrier absorption
) 1000 2000 3000 4000 5000 10 20 30 40 50 -1 RT Free carrier absorption A-sample B-sample 2+ Fe Absorption coeffcient (cm -1 Wavenumber (cm ) Fig. FT-IR spectra of CuGaSe2 single crystals. Sample (B):Broad absorption band around 3200 cm-1 → similar absorption is found CuInSe2 and assigned to Crystal field absorption of 5E-5T2 transition of Fe2+
78
おわりに 結晶の電子状態を「理論の問題」として敬遠するのではなく「結晶評価の基本」と捕らえて欲しい。 結晶構造・対称性・周期性
→電子構造→光学的性質に反映 光学的性質→固体の電子構造の情報 →結晶性のよさ、不純物・欠陥の評価 群論の記号や数式の誘導にとらわれず、バンド構造や局在電子状態の意味を理解して欲しい。 この講義が、電子構造アレルギーを取り除く一助になれば幸いである。
Similar presentations
© 2024 slidesplayer.net Inc.
All rights reserved.