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沖縄バイスタティック偏波降雨レーダー(COBRA)による次世代の気象レーダー観測

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Presentation on theme: "沖縄バイスタティック偏波降雨レーダー(COBRA)による次世代の気象レーダー観測"— Presentation transcript:

1 沖縄バイスタティック偏波降雨レーダー(COBRA)による次世代の気象レーダー観測
* 佐藤晋介、中川勝広、花土弘、井口俊夫(通信総研)、  山崎次雄(NEC)、Joshua Wurman (BINET Inc.) COBRA: CRL Okinawa Bistatic polarimetric RAdar 気象レーダーの技術開発 (COBRAの機能、観測方法などの紹介) 気象学・天気予報の発展にどう役立つか Oogimi bistatic site Two-faces bistatic antenna in Onna (CRL-Okinawa) Examples of the COBRA observation data COBRA main radar (15 m tower)

2 COBRA主レーダの主要諸元

3 単一偏波で、V-H送信と同等のデータが期待できる
6種類の偏波(H,V,+45,-45,RC,LC)の パルス毎切り換え送信機能とH,V同時受信機能 2台の送信機(H、V) 送信偏波の例 ・ V ・ V-H RC-LC ・ V-V-+45 ・ V-V-H-H ・ V-H-+45--45-RC-LC 単一偏波で、V-H送信と同等のデータが期待できる 2台の受信機(H、V) H-port、V-port同時受信、位相制御は行わない 2段のA/Dからなるデジタル受信機で90 dB以上 のダイナミックレンジを実現 偏波データの役割 ・ 強雨時の減衰補正 ・ 降水粒子の分類(雨/雪/霰) ・ 雨滴粒径分布の推定

4 アンテナの性能 ・ ビーム幅 ~0.9° ・ サイドローブレベル < -30 dB ・ 交差偏波比 > 36 dB
レドーム直径:8 m アンテナ直径: 4.5 m ・ ビーム幅 ~0.9° ・ サイドローブレベル < -30 dB ・ 交差偏波比 > 36 dB H-Port V-Port EL-Plane AZ-Plane EL-Plane AZ-Plane COBRA主レーダーのアンテナパターン

5 SROT (Sophisticated Radar Operating Technique) for COBRA
・ 可変観測パラメータ(パルス繰り返し周波数, パルス幅, アンテナ回転速度)の自動最適化 ・ 2重PRF(pulse by pulse)による広範囲観測とドップラー観測の両立 ・ 高いPRFの時は、高速アンテナ回転 → 短時間での密なボリュームスキャン Rmax= C /(2・PRF) long-range obs: low PRF Vmax= ±(λ・PRF)/4 large-velocity obs: high PRF Vmax_staggered =±(λ・ PRF1 ・ PRF2)/4(PRF1-PRF2) SROTで計算された詳細観測モードの例 3000 ( , 42.1) FFT 42.1 計算条件: 5分以内, PRF1:PRF2=4:3, Rmax = 200 km, Vmax > 30 m/s, integ-dis < 1.5 km (~max 3deg) (注):小さな(Vmax1-Vmax2)はエラーの原因、Vmax2は実際の速度変動より大きくなくてはならない 15仰角

6 SROTで計算されたボリュームスキャンの仰角
・ エコー頂高度の推定誤差を観測範囲内で一定にする ・ ボリュームスキャンのデータから鉛直断面を作成する時の不自然さを減らす ・ 圏界面高度を超えるような観測レンジでは、データ収集を行わない(Higher PRF) 参考文献:Wood, V. T., and R. A. Brown, 1999, 29th Radar Meteor Conf

7 バイスタティック・ドップラー・ネットワーク機能
1台のドップラーレーダー+ 複数台のバイスタティック受信機 100 km range 35 km Bist #2 (Ogimi) COBRA Radar site (26N 35’, 128E 04’) Bist #1 (Onna) Izena Back- scatter Bistatic scatter 2方向のドップラー速度を観測 → デュアル・ドップラー解析による3次元風速場の算出 Itokazu COBRA bistatic dual-Doppler areas

8 2面バイスタティック・アンテナ バイスタティック 受信局 バイスタティックアンテナパターン AZ方向 θ 有効ビーム幅 送信レーダ
有効ビーム幅 (AZ>90°) バイスタティックアンテナパターン AZ方向 ・1台のBIST受信機で両側のデュアル範囲を観測 ・観測面積を最大にする2つのアンテナの取付角度は ベースライン長によらず一定 有効ビーム幅 (EL>20°) バイスタティックアンテナパターン EL方向

9 バイスタティック・レーダーの長所と短所 長所:簡便で安価なデュアル・ドップラー観測 必要な送信周波数が一つ 同じ観測ボリュームを同時に観測
短所:サイドローブエコーの混入(強いエコー) 弱いエコーに対する受信感度が悪い Multiple scattering echo Sidelobe echoes 主レーダのアンテナ・サイドローブ混入と多重散乱の概念図 バイスタティック・アンテナパターンから計算した最小受信感度 (Satoh and Wurman, 2002)

10 COBRAの観測方法とデータ処理 観測モードの自動選択 ・定常(監視)観測モード ・詳細観測モード ・特別観測モード(手動設定)
・研究用レーダだが、24時間運用を行う COBRA観測データ (エコー面積、強度) 観測モードの自動選択 AROS (Adaptive Radar Operating System) ・定常(監視)観測モード 2~3の低仰角+clear airモード ・詳細観測モード ボリュームスキャン+EL=90° ・特別観測モード(手動設定) ボリュームスキャン+RHI+多重偏波   (※すべて5分間隔が基本) ・無人運用(停電時、ネットワーク切断時も48時間以上の継続運転が可能) 地上観測データ 気象衛星 雲画像データ 気象庁GPV 予報データ ・データ処理はすべてリアルタイムで行い、3次処理データは自動的にWebで公開 1次処理データ (受信信号、送信信号、ノイズ信号) ストークスパラメータ 複素相関 2次処理データ (VHまたは+45送信の場合) DBM(ZVV, ZHH, ZHV, ZVH), DBZ, NCP, ZDR, LDR, ρHV(0), φDP,KDP, VEL, VEL1, VEL2, SPW1, SPW2 など 3次処理データ u, v, w (bistatic) R(Z), R(KDP), R(ZDR) 1hr-R, 24hr-R, 48hr-Rなど ・データフォーマットはnetCDF、解析処理ソフトはNCAR TITAN ・データはCRL地球環境データサーバを通して、すべて公開する

11 COBRAの観測例 南北鉛直断面(反射強度, dBZ) 高度2 kmのCAPPI(反射強度, dBZ) (ドップラー速度, m/s)

12 COBRAの観測例(偏波、その他)

13 COBRAの観測例(バイスタティック) COBRA主レーダの反射強度(dBZ) バイスタティック反射強度(dBm)
とバイスタティック・デュアルドップラー で得られた風速ベクトル バイスタティック反射強度(dBm) と風速ベクトル

14 新しい気象レーダー観測と未来の天気予報 雲モデルのためのデータ同化(4DVAR)
全球降水観測(GPM):2007~ GSM: 全球モデル(x=60 km) DVAR: 衛星観測(ATOVS/AMSU-Bなど) RSM: 領域モデル(x=20 km) OI (Optimum Interpolation): Radar-AMeDAS, WP MSM: メソモデル (x=10 km) DVAR: Radar-AMeDAS, WindProfiler, TMI (共通: GMS-TBB, Sonde, Surface obs, SSM/I) NHM: 雲モデル(x=1~5 km) 鉛直プロファイルが重要 雲モデルのためのデータ同化(4DVAR) ・風速場: ドップラーレーダー(Bistatic? and SDR)、ウインドプロファイラー ・降水量: 地上レーダー、衛星搭載マイクロ波放射計(海上) ・水蒸気量:GPS気象、衛星搭載マイクロ波放射計(水蒸気センサー) ・温度場: RASS、ドップラーレーダーデータから推定する潜熱加熱量 wet dry 均一な収束する風(人為的に与える) wet dry 南から流入する風(ドップラー観測) 短寿命の対流 長続きする対流構造を再現

15 非静力学モデルによる予報実験(米国の例)
ARPS realtime forecast for IHOP 2002 Data Sources WSR-88D (NIDS and full volume data) GOES IR data (cloud analysis) Oklahoma Mesonet Wind Profiler Rawinsonde METAR (surface observations) MDCRS (aircraft observations) Eta model (initial conditions) May 13 to June 25, 2002 CAPS (Center for Analysis and Prediction of Storms) University of Oklahoma 27km CONUS and 9km SPmeso: start at 12UTC for 42 and 24 hour forecasts 3km SPstorm: start at 15UTC and 00UTC for 15 and 12 hours forecasts Both SPmeso and SPstorm grids use NIDS and WSR-88D Level-II radar data for the analysis of wind, moisture and cloud fields in the initial condition. 風速場のデータ同化が予報精度の向上にもっとも効果がある

16 まとめ ・ ドップラーレーダー観測は、 メソ気象学の研究ばかりでなく、将来の天気予報にも重要な役割を果たすと考えられる。
・ 日本でもレーダーデータ同化の研究を進めなければならない。COBRAのデータはリアルタイムで公開する。

17 Reserved

18 バイスタティック・ドップラーの解析例 (Satoh and Wurman,2002)
観測範囲の重なるデータの合成  サイドローブ混入データの除去

19 COBRA主レーダー 名護市多野岳付近 の海抜343 mピーク に設置されたCOBRA レーダーシェルターの外観 施設入口
発動式発電器(停電時に自動立ち上げ、48時間以上の連続運用) レドーム内部の様子

20 レーダーシェルター内部の様子 Klystron #2 Digital Signal Proc. 720GB-HDD
Pol. SW Radar oper. ROC Bistatic GPS Receiver sys. mon. Klystron #1 Bist-Hub 720GB-HDD Antenna Controller Power supply Remote watching Klystron #2

21 COBRAシステムの系統図

22 パラメータ 記号 レーダ反射因子 DBM レーダ反射強度 DBZ ドップラー速度 VEL1、VEL2、VEL 速度幅 SPW 反射強度偏波比 ZDR 交差偏波比 LDR 偏波間位相差 PHIDP (φDP) 偏波間位相差の空間微分 KDP 偏波間の相関 RHOHV (ρHV(0)) 規格化コヒーレント因子 NCP コヒーレントレーダ反射因子 Zc log10|<ZHH>-<ZVV>| ZDP Bistatic-wind (u,v,w) Z-R 関係を用いた降雨強度 R(Z) KDPを用いて推定した降雨強度 R(KDP) プロファイル法を用いて推定した降雨強度 R(profile) ZDRを用いて推定した降雨強度 R(ZDP) 降雨減衰を考慮し、推定した降雨強度 R(attenuation)


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