2006年度 東京サテライト校 エンタープライズ・アプリケーション II

Presentation on theme: "2006年度 東京サテライト校 エンタープライズ・アプリケーション II"— Presentation transcript:

1 2006年度 東京サテライト校 エンタープライズ・アプリケーション II
稚内北星学園大学 情報メディア学部 助教授　　安藤　友晴

2 本講義の目標 JSFを使って、「ラクに」Webアプリケーションを作ろう！

3 本講義のスケジュール 第１日 (6/18) 第２日 (7/9) 第３日 (7/23) JSF概説 コンバータ Ant バリデータ
MVCモデル2とJSF JSPの作成 画面遷移 第２日 (7/9) Value Binding Method Binding Component Binding 第３日 (7/23) コンバータ バリデータ さまざまなUIコンポーネント

4 本講義の単位の認定について レポート課題を提示します。
レポートを評価して単位を認定 すべてのレポートの提出が必須 サマースクール「JSFとAjaxコース」に参加の方は、課題の進捗状況を判断のうえ単位の発行が可能になります

5 エンタープライズアプリケーション II 第1回 2006年6月18日
JSF概説 エンタープライズアプリケーション II 第1回 2006年6月18日

6 ここでの講義内容 Java EE (J2EE) JSFとは何か? guessNumberサンプルアプリケーション JSFの情報源

7 Java EE (J2EE)

8 J2EEの基本モデル J2EEは「データベース」を使った「Webアプリケーション」の作成を念頭に置いている技術 (３層モデル)

9 J2EEサーバとコンテナ ３層モデルの中央に位置 大きく分けて、次の２つの機能を持つ ２つのコンテナでは、それぞれJavaのプログラムが動く
Webコンテナ EJBコンテナ ２つのコンテナでは、それぞれJavaのプログラムが動く

10 Servlet と JSP J2EEでは動的なページを作成するためServletとJSPを使う。 Servlet JSP
HttpServlet を継承する Javaプログラム。 HTML を埋め込める (あまり使わないけど) JSP ほとんどHTML Javaプログラムを埋め込める (あまり使わないけど) 「Webコンテナ」の内部ではServletに変換される どちらも「Webコンテナ」で動く。 普通は Servlet と JSP を組み合わせて使う。

11 MVCモデル2とフレームワーク ServletやJSPは、「MVCモデル2」という技術で組み合わせる。
MVCモデル2に基づく「フレームワーク」を使うと、Webアプリケーションの作成が楽になる JSF Struts Tapestry など

12 Javaからデータベースを利用 JDBC O/R Mapping JavaでSQLをラッピングしたもの
Entity Bean / Hibernate / Cayenne など 2006年に Java Persistence API がリリース。O/R Mapping の標準APIになっていく

13 Java EE 5 の登場 2006年5月に正式リリース http://java.sun.com/javaee/
「J2EE 1.5」となるべきものを「Java EE 5」に改称 リファレンスインプリメンテーション = RI = 参照実装 Project GlassFish

14 Java EE 5 の技術的な特徴 (1) EoD (= Ease of Development = 開発の容易性)の導入
J2SE 5.0 に加わった新しい言語仕様の積極的な利用 特にAnnotation Dependency Injection (DI) の考え方 POJO (Plain Old Java Object) / POJI (Plain Old Java Interface) の利用

15 Java EE 5 の技術的な特徴 (2) WebアプリケーションではJSFの利用が基本
「改良されたStruts」としてのJSF ビジネスロジックとO/R Mapping には EJB 3.0 の利用が基本 これまでのEJBが劇的にシンプルに Java EE 5 = JSF + EJB 3.0

16 JSFとは何か?

17 フレームワーク (1) Webアプリケーションのような、パターン化されたプログラムを作成するときに使われるもの。
フォームで入力されたパラメータの値を取得する。 ボタンが押されたら次の画面に移る。

18 フレームワーク (2) フレームワークでは、こうしたパターン化された機能があらかじめ用意されている。
プログラム開発者は、個々のプログラムに固有の機能を追加すればよい。 決まったパターンをわざわざ書く必要がないので、プログラム開発が楽になる。

19 JSF (JavaServer Faces) とは何か
Webアプリケーションのユーザインタフェースを作成するためのフレームワーク ツールでのWebアプリケーションの作成を強く意識している技術 ボタンやテキストボックスを Drag & Drop して Webアプリケーションを開発していく。

20 JSFは誰が作っているか (1) Java Community Process (JCP)
JSF は、 JCP の中の “JSR 127” で仕様を策定 JSF は、Javaの標準フレームワーク JSF 1.2 からは “JSR 252“ 2004年3月に version 1.0 が正式リリース 2004年5月に version 1.1 2004年9月に version 2006年5月に version 1.2 2006年5月ににリリースされた “Java EE 5” に含まれる

21 JSFは誰が作っているか (2) JSF 1.1 の仕様策定の中心となっているのは、Craig McClanahan
MVCモデル2 を用いたフレームワークである Struts を作った人 Struts と重複する機能が多い

22 JSFで何ができるか MVCモデル2 による Webアプリケーションのフレームワークを用意 「UIコンポーネント」でWebページを構成
これまでStruts などが対応してきた部分 JSF は View と Controller を担当 「UIコンポーネント」でWebページを構成 ラベル、テキスト入力フィールド、ボタンなど AWT/Swing で画面を構成するようなイメージ イベント処理の概念

23 guessNumber サンプルアプリケーション

24 どんなサンプルか？ Duke くんが思っている数を当てるゲーム。 0 ～ 10 までの数を入力する 当たりかはずれか表示

25 実行画面

26 実行方法 Tomcat を起動する アプリケーション・マネージャで、JSF のアーカイブにある samples/jsf-guessNumber.warを配備 にアクセスする。

27 UIコンポーネントによる 画面構成 Webの画面はUIコンポーネントから構成される。

28 画面遷移 ボタンをクリックしたら、画面が遷移する。

29 間違ったデータが入力 されたら? 数字を入れるべきところを “wakhok” のような文字列を入力したら、エラーメッセージが表示される。

30 JSFの情報源

31 情報源 本家 java.net Apache MyFaces
java.net Apache MyFaces JSF仕様のApache Software License による実装 + 豊富なUIコンポーネント