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Published byAnneliese Gerda Bach Modified 約 5 年前
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臨床診断総論 画像診断(3) 磁気共鳴画像 Magnetic Resonance Imaging: MRI その7
放射線科井田正博
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脳出血のMR信号の経時的変化 講義には出さなかったが臨床で役に立つ知識
病期 ヘム鉄の変化 局在 T2 強調画像 T1 強調画像 CT 超急性期 オキシヘモグロビン(Fe2+/反磁性) 赤血球内 軽度高信号 軽度低信号 高吸収域 急性期 デオキシヘモグロビン(Fe2+/常磁性) 赤血球内 低信号 軽度低信号から等信号 高吸収域 亜急性期 メトヘモグロビン(Fe3+/常磁性) 赤血球内 低信号 高信号 高吸収域 メトヘモグロビン(Fe3+/常磁性) 赤血球外 高信号 高信号 辺縁部に信号低下 慢性期 ヘモジデリン(Fe3+/常磁性) 赤血球外 低信号 低信号 低吸収域 多くの病変は T2高信号、 T1低信号を呈するが、出血(特に脳出血)ではヘモグロビンの脱酸素化により、特異的な信号パタンを呈する。 出血内のヘモグロビンはオキシヘモグロビン→デオキシヘモグロビン→メトヘモグロビン→ヘモジデリンに経時的に変化する。 上記の表の中で、特徴的な信号は デオキシヘモグロビン→T2強調画像で低信号(黒) メトヘモグロビン→T1強調画像で高信号(白) ヘモジデリン→T2強調画像で低信号(黒) CTでは出血は高吸収域(高濃度、白い)を呈するが、MRではその経時的変化が詳細にわかる。 表1 脳実質内血腫のMR 所見:経時的変化 下線部分がKey所見となる。急性期デオキシヘモグロビンは T2 強調画像の低信号は、亜急性期メトヘモグロビンは T1 強調画像の低信号、慢性期ヘモジデリンは T2 強調画像の低信号となる。
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拡散強調画像の有用性 86歳女性.意味不明の言動と発熱
T2強調画像 FLAIR 拡散強調画像 拡散強調画像では灰白質に沿ってびまん性の高信号。尾状核にも高信号 Creutzfeldt Jakob disease 拡散強調画像 細胞外液レベルの水分子の拡散(ブラウン運動)を評価 拡散低下部位→高信号
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Creutzfeldt Jakob disease CJD
プリオンPrion病のひとつ プリオンPrionの感染 通常のウイルスとはことなり核酸をもたないprotease-resistant proteinからなる。 散発性、遺伝性、医原性(人工硬膜など) 精神症状、ミオクローヌス、行動異常、小脳失調など 脳、とくに灰白質の海綿状変性 MR拡散強調画像で灰白質、尾状核、被殻に高信号 ミオクローヌス出現よりも早期に検出できる。
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