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MOAデータベースを用いた 超長周期変光星の解析
宇宙粒子研究室4年 学籍番号: 氏名:藤本耕司
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目次 1.本研究の目的と意義 2. MOA望遠鏡 3.大マゼラン星雲(LMC)の観測 4.解析方法 5.解析結果 6.考察 7.まとめ
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1.本研究の目的と意義 目的 意義 本研究の目的は超長周期変光星(変光周期560日以上)と
目的 本研究の目的は超長周期変光星(変光周期560日以上)と 呼ばれる、周期の長い明るい星の発見と、その成因の解明 である。 意義 超長周期変光星は短周期 の星と比べ発見数が少ない。 よって、先の研究の基盤に 貢献することが意義となる。 セファイド ミラ Log10560≒2.7
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2.MOA望遠鏡 MOA-Ⅰ望遠鏡では独自の フィルターが使われている。 一般的な波長フィルターと 違い、広いバンド幅(波長)で
赤色光と青色光が観測できる MOA-Ⅰ望遠鏡 観測期間:1999~2005年
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3.大マゼラン星雲(LMC)の観測 図はMOA-Ⅰ望遠鏡に より観測されたLMCの 観測領域を示している。 今回はLMCフィールド3
についてデータ解析を 行った。
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4.解析方法 LMCフィールド3の 変光星の赤、青光度 曲線を示し、周期解析 を行う。 周期解析を かけると・・・
光度曲線 LMCフィールド3の 変光星の赤、青光度 曲線を示し、周期解析 を行う。 周期解析を かけると・・・ 1500 2000 2500 3000 3500 周期解析結果 星の周期が1432.6日と判明 変光周期が560日以上の星を 超長周期変光星とする。
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5.解析結果 2. 赤色に対し、青色光度曲線の変動が小さいもの LMCフィールド3から超長周期変光星を135個発見。
そのうち周期1000日以上をもつ変光星30個について赤、 青色光度曲線を調べた結果、2つのグループに分かれた。 1. 赤、青色で光度曲線の形が似ているもの 2. 赤色に対し、青色光度曲線の変動が小さいもの
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11例 1. 赤、青色で光度曲線の形が似ているもの RedとBlueで 光度曲線の形が 同じである 縦軸:光度 横軸:観測日数 Red
1500 2000 2500 3000 3500 Blue 縦軸:光度 横軸:観測日数 2000 2500 3000 3500
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2. 赤色に対し、青色光度曲線の変動が小さいもの
Red Redに比べて、Blueでは変動が 見られない 19例 1500 2000 2500 3000 3500 Blue 縦軸:光度 横軸:観測日数 2000 2500 3000 3500
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6.考察 赤、青色で光度曲線の形に差異がないもの 2.赤に対し、青色光度曲線の変動幅が小さいもの
赤、青色とも光度曲線は似ているが、青は変動の幅が少し 小さい。理由は観測された星が固体粒子であり、そのダスト(塵) により影響を受けているからである。 2.赤に対し、青色光度曲線の変動幅が小さいもの 赤と青で形の異なる光度曲線を示すが、脈動型変光星であること は分かる。だが青はほとんど変動しないため、固体ではなくガス (気体)である。気体分子が青色光の透過を妨げるため、青が観測 されない。
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7.まとめ 解析数4642個の中から、超長周期変光星を135個発見し、周期1000日以上の星30例に対して赤、青色光度曲線を示した。
周期1000日以上の星は19/30個がガス(気体)と思われるものだった。 今回解析した MOAの超長周期変光星とOGLEの光度曲線を繋ぐことができれば、MOAデータの正確性が示され、更なる解析の進展が期待できる。
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補足 MOAが使用する波長フィルター 縦軸:透過率 横軸:波長 MOAでは標準の観測フィルターと違い、赤色青色の
縦軸:透過率 横軸:波長 MOAでは標準の観測フィルターと違い、赤色青色の 波長感度特性が広いフィルターを使用している。
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系列2:RedとBlueの光度曲線が似ているグループ 系列3:Blueの光度曲線が変動をしないグループ
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Red/Blueを拡大したもの
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30例に対し、Red/Blueで光度比の平均を出すと、光度平均値 200を境に、絶対値の大きなグループと小さなグループに分かれた。
赤と青の比 30例に対し、Red/Blueで光度比の平均を出すと、光度平均値 200を境に、絶対値の大きなグループと小さなグループに分かれた。
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