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ファブリー病 ファブリー病は、頻度は4万人に1人という稀なX連鎖の遺伝的疾患。 ライソゾーム病の一つでα-ガラクトシダーゼ活性低下のため主と
してグロボトリアオシルセラミド(GL-3)などの糖脂質が全身の組織・ 臓器に蓄積して生じる疾患である。2004年より本邦でも酵素補充療 法が保険で認められた。現在古典型63%、腎型6%、心型3%が我 が国で補充療法を受けている。 腎生検組織の特徴は ・ 腎臓のPodocyteへのGL-3沈着による空胞化(図1、2)。 ・ 尿細管・間質にもFoam cell(GL-3の蓄積)が出現する(図4)。 ・ 蛍光抗体法IgGでは糸球体は陰性であるが蓄積したGL-3が 自己蛍光を発する(図5)。 ・ 電顕所見が特徴的でGL-3の蓄積はZebra体と表現される (図6、7)。
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図1 腎上皮の空胞化(HE)
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図2 腎上皮の空胞化(MT) 3
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図3 腎上皮の脂肪染色(Sudan Black)
GL-3は糖脂質であるためSudan Black染色で黒色に染色される 4
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図4 尿細管・間質のFoamy cell 5
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図5 血管中膜myocyteの自己蛍光(IgG)
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図6 上皮内の特徴的Zebra体(EM) 7
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図7 メサンギウム細胞内のZebra体(EM)
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