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言語活動を生かした自ら学び、考える力の育成
平成26・27・28年度福岡県重点課題研究指定・委嘱事業(3年次) 福岡県教育委員会 言語活動を生かした自ら学び、考える力の育成 ■研究指定・委嘱校地域(指定校) 広川町教育委員会(上広川小、中広川小、下広川小、広川中) 田川市立鎮西小学校 研究の目標 研究の内容 各教科において、自ら学び、考える子どもの育成を図るための発達の段階に応じた言語活動の在り方について究明する。 ■視点1:言語活動を効果的に位置付けた各教科での取組 ■視点2:自ら学び、自ら考える力を育成する研修の在り方 研究の実際 ■視点1:言語活動を効果的に位置付けた各教科での取組 授業づくりに当たって、各教科の特質と目標に応じて、育てたい資質・能力や目指す児童生徒像を明確にしました。そして、問題解決の過程を重視した単元構成や学習過程を設定した上で、目標に迫るために必要な言語活動を適切に位置付けることで、児童生徒が自ら問題を持ち、これを解決するために、活発に言語活動に取り組む姿を具現化することができました。その結果として、自ら進んで課題を見つけ解決しようとする意欲とともに、基礎的・基本的な知識・技能を活用して考え、判断し、表現する力を育成することができました。 ● 各教科における言語活動の留意点 「言語活動の充実を図る」ことを、各教科の目標達成に向け、その目標と指導事項との関連及び児童生徒の発達段階を踏まえて言語活動を適切に位置付け、指導を工夫することと捉え、各教科における「言語活動の留意点」を勘案して指導に当たっています。 ● 言語活動を効果的に取り入れ、生かすための単元計画と一単位時間の学習過程 単元計画の策定に当たっては、単元を貫く課題(条件:①児童生徒が自力解決できる。②解決の見通しが明確である。③言語活動が設定可能である)を重視して、単元計画を策定します。 また、一単位時間の学習過程を、「つかむ」「見通す」「調べる・ふかめる」「ふりかえる」の4段階で設定し、「調べる・ふかめる」段階に、「自分の考えをつくる言語活動」、「互いの考えを交流する言語活動」を、「ふりかえる」段階に「自分の学びを振り返る言語活動」を仕組み、言語に対する感覚や思考力を高めます。 広川町の実践 広川町では、各教科の特質に応じた「言語活動の留意点」を明確にした上で、主体的な学習を通して思考の明確化や再構成が促されるように、単元計画と一単位時間の学習過程を工夫しています。 上広川小の実践 上広川小学校では、確かな読みの力を育成するために、単元を貫く言語活動を位置付けた授業づくりを工夫しています。 【第5学年国語科】(世界でいちばんやかましい音) □単元の主たる目標 → 物語の構成を理解し、山場におけ る人物の心情の変化の変化を読む。 □単元を貫く言語活動 → 物語の山場で起きた変化を読み取 り、読書感想を交流し合う。 「読書感想交流会」を位置付けたことによって、考えの交流が活性化し、山場を境に大きく変化した人物の心情を読み深めることができました。 教科 言語活動の留意点 国語科 日常生活や社会生活に必要とされる記録、説明、報告、感想、討論などの言語活動例を学校や児童生徒の実態に応じて具体化する。 社会科 必要な情報を読み取ること、社会事象の意味を解釈すること、事象間の関連を説明すること、自分の考えを論述することを重視する。 算数・数学科 数学的な表現を用いて解決の方法を考えたり、自分の考えを筋道を立てて、相手に分かりやすく説明したり、互いに考えを表現し伝え合ったりする活動を重視する。 理科 問題を見出し観察・実験を計画する活動、観察・実験の結果を分析し、解釈する活動、科学的概念や言葉を使用して考えたり説明したりする活動を充実させる。 外国語科 コミュニケーション能力の基礎を養うための外国語を聞いたり、話したり、読んだり、書いたりする活動を充実させる。 中広川小の実践 中広川小学校では、活用力を育成するために、学習過程に思考・判断・表現する言語活動を位置付けています。 【第3学年算数科】(ぼうグラフ) □単元の主たる目標 → 資料の分類整理を工夫したり、目的 に応じてグラフを作成したりする。 □思考・判断・表現する言語活動 → 小集団で、目的に応じた目盛りを選 択し、グラフを作成する。 ホワイトボードを活用し、考えの類似点や相違点を明確にしながら話し合うことによって、目的に応じた目盛りを選択することができました。 下広川小学校では、数理を活用して説明できるように、学習過程に「つくる・高める説明活動」を位置付けています。 下広川小の実践 【第3学年算数科】(三角形と角) □単元の主たる目標 → 二等辺三角形と正三角形の意味と性 質をとらえる。 □つくる・高める説明活動 → 構成要素による分類を視点に、ペ ア・全体で説明し合い、一般化する。 「つくる」段階では、辺の数に着目して分類し、ペアの友達に分かるように、分類した結果とその訳を図や言葉で説明し合いました。 単元計画 一単位時間の学習過程 つかむ 広川中学校では、活用する力を育成することができるように、交流で考えを磨きあう言語活動を工夫しています。 広川中の実践 見通す 【第2学年国語科】(パネルディスカッション) □単元の主たる目標 → 述べ方や構成を工夫して意見をつく り、聞き手の納得を得る。 □考えを磨き合う交流活動 → 根拠を明確にしながら主張をつくり、 予想される質問・反論を想定する。 調べる ふかめる 根拠となる事例の配列順を工夫して、質問や反論を想定しておけば、聞き手の納得を得られることが分かりました。 ポイント! ポイント! ふりかえる
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言語活動を生かした自ら学び、考える力の育成
平成26・27・28年度福岡県重点課題研究指定・委嘱事業(3年次) 言語活動を生かした自ら学び、考える力の育成 福岡県教育委員会 研究の実際 鎮西小学校では、自ら考えをもち、表現する子どもを育てるために、交流場面における言語活動の位置づけを工夫しています。 鎮西小学校の実践 ■視点2:自ら学び、自ら考える力を育成する研修の在り方 問題解決に向かう子どもの意識の流れに沿った学習過程を設定しています。 学習過程の各段階のねらいに応じて、交流場面における、聴き合う・かく・説明する・話し合う活動を位置づけています。 組織の一人一人が、児童生徒を育てることに対する思いや、目標と方法について共通理解を図り、連携しながら取組を推進することが重要です。そのために、目的に応じて既存の組織の機能化を図ったり、再編したりするとともに、組織の実態に応じた研修の工夫が重要です。 広川町では、3小・1中学校で連携して研究を推進するため、 企画委員会を中核とし、研究推進3部会を組織しています。 広川町では、3小学校、1中学校で協働して研究を推進するために、各学校をまたいで、「研究推進3部会」を組織しています。 広川町の実践 広川町の実践 企画委員会 代表校長1・代表教頭1・主幹教諭1・委員会指導主事2 組織・構想・計画の作成 ポイント! 研究推進3部会 児童生徒像の明確化 各校の研修の充実 学力向上研究部会 代表校長1・代表教頭1・校内研究担当4 小中教科等部会 代表校長2・代表教頭1 主幹教諭2 小中9カ年教育部会 代表校長1・代表教頭1 教務担当4 各校の連携 育成プラン作成 授業交流・合同授業研究 鎮西小学校の実践 鎮西小学校では、研究組織を整理し、事前研、事後研の充実を図るとともに、研修の日常化につながる「日常の授業モデル」を作成し、全校で授業改善に取り組んでいます。 見通す段階においては、学習意欲を喚起・継続し、問題解決の必然性を持てるような学習課題を設定するとともに、解決の方法を見通す活動を重視しています。 ふりかえる段階においては、言語活動を通して考えたり、表現したりすることのよさを実感できるような自己評価や他者評価の方法を工夫しています。 ●研究仮説の共有化と日常化を図るために、授業づくりシートを活用しています。 ●1年次から、日常の授業場面において意識しておきたい6項目を設定し、全学級で取り組んでいます。 取組状況については、担任が学期末に自己評価を行うとともに管理職が適宜指導・助言を行い、評価・改善を図っています。 板書は、学習の過程を振り返ることができるように示します。その上で、「ふりかえる段階」においては、「~さんの意見を聞いて、~と思った。」などのフォーマットを活用して、考えの相違と視点の相違を関係付けて評価しています。 「考えを持つ段階」で、図やカードを活用したり、質問し合ったりして、自分の考えをつくり、その考えを、「表現し、深める段階」で、説明したり、話し合ったりします。 授業づくりシート 鎮西小 日常の授業モデル
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