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2. サンゴ礁形成の歴史
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2.1 サンゴ礁とは 1. 原地性 autochthonous 2. 消波構造 wave-resistant structure
3. 堆積粒子の生物的結合構造 sediment-binding biotic structure 1, 3だけ満たすものがバンク。例えば坊津,串本,東京湾のサンゴ群落も地層となればバンク。 サンゴ礁の3要件
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消波構造 消波構造とは,この図の縁溝縁脚系をいう。縁脚(B)は外洋に向かって滑り台のようになっており,縁溝は縁脚の間の溝をいう。縁溝は礁嶺陸側から縁溝縁脚系の外洋側底部に続き,トンネル様になっている部分も多い。上の図は低潮時のものである。
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サンゴ礁複合体 reef complex = 背礁 back-reef + 礁本体 reef proper + 前礁 fore-reef
礁本体だけがサンゴ礁の3要件を満たしている。前礁と背礁は消波構造を持たず,基本的にルーズな堆積物となっている。そのため,もしこの図の礁本体部(黒い髪の頭が右下から左上に伸びている部分,三次元的に見れば,板状)を抜き取れば,このサンゴ礁複合体は一気に崩れ去る。
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星砂 Baculogypsina sphaerulata(Foraminifera)
閑話休題 背礁・前礁の砕屑物の主要なものは有孔虫である
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まずはサンゴ礁の分布図
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サンゴ礁の分布の特徴 水温条件 水深または光量 塩分濃度と濁度 回帰線間Tropical zone←熱帯性
大洋の西岸(東インド諸島,西インド諸島など )に分布,東岸にはほとんど分布しない←西岸に暖流,東岸には寒流と湧昇流 水深または光量 大洋の西部に分布,東部にはほとんど分布しない←浅海域が大洋の西部に分布 塩分濃度と濁度 南アメリカ大陸東岸に分布しない←アマゾン川からの泥と淡水が出て拡散
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テーティス海の継承 1 二畳紀末 2 三畳紀末 3 ジュラ紀末 4 白亜紀末 5 現在
イシサンゴは,中生代三畳紀2.3億年前に出現,2/3が白亜紀末6500万年前に消滅。
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インド太平洋と大西洋で 造礁サンゴの種数に大差
現在のテーティス海は,スンダ列島周辺海域
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サンゴ礁の形成と休止(死滅) 新生代以降,現在まで,寒冷化が進行中
現在が属する第四紀は氷河時代。10万年オーダーの氷期・間氷期が繰り返されてきた 琉球列島などのようなサンゴ礁分布の縁辺地域(W.M. Davis)ではサンゴ礁は氷期には形成されなかった
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