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チャータースクールの胎動 第10章 校門を越えて:コミュニティの創造
チャータースクールの胎動 第10章 校門を越えて:コミュニティの創造 総合政策学部2年 佐竹 和歌子 環境情報学部3年 矢 島 祐 樹
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本章の主張 チャータースクールは教育機関であるのみならず、地域社会の再生であり、その源泉でもある チャータースクール
非人間的な政府機関と個人や家族の私的な企てをつなぐもの 市民社会がゆれている状況とチャータースクールが市民社会をどのように強化していくのか??
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市民社会と公立学校① 市民社会 共通の目標を持ち、共有される利益を追求している非政府組織や組織のネットワーク 社会資本
お互いの目標に向かって共に歩み始める有機的なプロセスから発生する 実体性が乏しく、人間の諸関係の中に存在するもの 人的・物的資本と共に生産活動を促すもの 人的資本:個人が獲得したスキルや知識の中に具体化されるもの 物的資本:目に見える物質的形態の中に具体化されるもの 学校の社会資本 就学している生徒と学校に関与する大人との関係の中から生み出される 社会資本を欠いた学校は生産的な学習環境ではなく、地域社会の豊かな資産でもない
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市民社会と公立学校② 市民参加の質を侵食した「改革」と称した試み 専門家が台頭し、学校に対する地域住民の統制が衰えたこと
善意による改革が、結果として公立学校という社会資本を弱体化させていること 公立学校が多様なコミュニティの創造物というより、政府の一部門となってしまったこと
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市民社会と公立学校③ ①専門家が台頭し、学校に対する地域住民の統制が衰えたこと
専門家集団が、公益の真の保護者として、市民にはできないか、すべきでないと考えられることをなすために市民にとってかわった サービスを受ける人のニーズや優先順位からは切り離されている 「専門家」が教育上のほとんどの決定を支配するようになり、政府は統制を保持するために専門家に選ばれた機構になってしまっている
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市民社会と公立学校④ ②善意による改革が、結果として公立学校という社会資本を弱体化させていること
大量生産と科学的管理の諸原理が学校教育に取り込まれた 資格認定された専門的技術・秩序ある管理・画一的な運営・大規模な組織の強調 教育における効率的な運営の追及 何千もあった小さな学校や学区を大きな単位へ統合 地域統制や地域社会の関与はますます失われていった
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市民社会と公立学校⑤ ③公立学校が多様なコミュニティの創造物というより政府の一部門となってしまったこと
教育における国家の役割は、特別なニーズや特別な利益を目標とした政府の新しいプログラムが急増した1960年代に拡大 義務の付与・規制・圧力団体を導き入れることになった 司法:人種分離教育の撤廃
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市民社会と公立学校⑥ 得たもの ⇒政府を利用し、学校を専門化し、効率性を飛躍的に高め、学校へのアクセスを拡張した 失ったもの
⇒学校が自分達の地域社会の創造物だという貴重な地位と地域に住む人々の責任 市民から遠く離れ、市民の目にはその正当性が見えなくなった公立学校という「唯一最善の制度」
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「静かな革命」① 市民社会の健全さに関する議論
市民生活の基礎(近隣社会・家族・教会・ボランタリー・アソシエーションなど)が非常にすり減っている ロバートパットナム 社会資本と市民契約がアメリカで消滅している エベレット・カール・ラッド 全体として市民契約は新しい形態と集団を伴って勃興し表面化しつつある=静かな革命
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「静かな革命」② 多くの人々(唯一最善の制度を批判) 教育内部のコミュニティを育成し親密な関係を深め、市民と学校が再結合することを望んでいる
コミニティ・コントロール運動 ⇒学校管理システムの分権化 「オープンスクール」・「フリースクール」・「オールタナティブスクール」・「学校選択」・「脱学校社会」の要求 ⇒市民と学校の連携 『学校は個人に価値を与えるためにもっと多くのことをすべきであり、生徒一人ひとりのニーズに貢献し、コミュニティを育成すべきだ』
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「静かな革命」③ 重要な真理 学校は ①差異を容認し ②ニーズに対応する必要があり ③所有意識を持ったときに 最善の仕事を成し遂げる
全国的に市民社会の現状に対する注目が高まる 市民社会の再生、教授と学習を改善する努力の必要性、家族が行う学校選択の幅を広げよう ⇒チャータースクール戦略の賛美
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コミュニティとしての チャータースクール 学校はこれまで常に地域社会の絆に位置する機関 チャータースクールの創設
コミュニティとしての チャータースクール 学校はこれまで常に地域社会の絆に位置する機関 ⇔地域のアイデンティティを形成する役割 チャータースクールが備えるコミュニティにとって重要な要素 個人的な親密度の濃さ 社会的結合の強さ 道徳的な責任 チャータースクールの創設 →自分たちの教育のコミュニティをつくる機会を当事者に与えるということ チャータースクールを特徴づける5つの属性
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1)使命にもとづく自治機関 チャーターというアイディアの核心 「現場中心主義」の原理 学校を自律的な単位として扱うこと
→運営面、教育課程面、財政面での自律性 独自の使命を掲げる個性的な組織 「現場中心主義」の原理 できるだけ現場に近いところで問題を解決すべき
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2)自発的なコミュニティ チャータースクールは選択制の学校 チャータースクールは公共の機関であるが、政府の機関ではない
コミュニティを選ぶ余地があってこそ人々は積極的な役割を果たそうとする チャータースクールは公共の機関であるが、政府の機関ではない チャータースクールは、消費者の力を手がかりにして政府の独占を破壊する 学校システムの「いけにえ」から学校の所有者へ
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3)親密さ、小規模、親の関与 個々の子どものニーズに焦点をあてることができる 学校選択から始まる親の関与を通じて育まれたもの
小規模(約3分の2が200人以下の生徒数)ゆえのメリット → 親密さ、家庭的雰囲気、安心感 個々の子どものニーズに焦点をあてることができる 学校選択から始まる親の関与を通じて育まれたもの 学校を開放する方針を掲げる 理事会に親を引き込む ボランティアとして関われる時間を明らかにする契約書に署名を求める
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4)専門職のコミュニティ 教師に、企業家精神を発揮する機会の提示 教師に、学校の方針決定と計画づくりに関与する機会を提供
自分で指導方法や教材、カリキュラムを選択、作成 禁止事項が少ないため、専門的判断を展開できる 少人数学級や研修機会の提供 教師に、学校の方針決定と計画づくりに関与する機会を提供 教師は理事会の一員になっている 教師がその学校で働くことを選択しているという事実
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5)さまざまな種類の近隣社会 今日のチャータースクールが形成するコミュニティ 学校が地域社会に及ぼしてきた影響 byサラ・キャス
地理空間の隣接性 親の職場(ex.メディカルセンター・チャータースクール) カリキュラムの哲学、価値観(ex.ヨーダー・チャータースクール、 エクセル・チャーター・アカデミー) 宗教など 学校が地域社会に及ぼしてきた影響 byサラ・キャス シティ・オン・ア・ヒル・チャータースクール 地域の機関(大学、博物館など)と協働して学校を開放 学校評価に住民が審査員として携わる
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チャータースクールと 市民のコミュニティ 「チャータースクールは閉ざされたコミュニティではない。運営されている地域と関わりあっている。」
チャータースクールと 市民のコミュニティ 「チャータースクールは閉ざされたコミュニティではない。運営されている地域と関わりあっている。」 その地域を変えようとする市民の意欲的な営み (ex. NFL-YETアカデミー、 メサ芸術アカデミー) 「従来なら学校とあまり関係ない組織に対しても、学校を発足させる機会を提供 →チャータースクールは公立学校に新たなエネルギーを注ぎ込んでいる」 チャータースクールは市民社会と公教育の接点
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おしまい ありがとうございました
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