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端末およびサービス透過的な 情報閲覧支援システムの構築
慶應義塾大学 環境情報学部 4年 由良 淳一 (yurayura)
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アウトライン 研究概要 tranServiceシステムの概要 まとめと今後の課題 背景 目的 設計・実装 評価 2000.2.6
徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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研究背景 サービスの多様化 端末の多様化 端末やサービスの違いを 吸収する仕組みが必要 Web, Database, news ...
PC/WS, PDA, WC(Wearable Computer) ... → サービスが閲覧できない → 適した情報を得られない web DB news PC PDA Phone 端末やサービスの違いを 吸収する仕組みが必要 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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研究目的 端末やサービスの違いを吸収する情報閲覧支援システムの構築 情報閲覧支援とは…
あるサービス上で提供されている情報を,ユーザや端末に適するように変換を行う 端末およびサービスのQoSプロファイルを考慮して情報の変換を行う 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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QoSプロファイル QoS(Quality of Service)の要求内容 データプロファイル プロトコルプロファイル
データの種類,形式,性質 例) image/gif(色深度: 8bit, 大きさ: 180x180) audio/au(サンプリング: 44.1KHz) プロトコルプロファイル プロトコルの形式,性質 例) HTTP(Accept: image/gif) POP3(User: yurayura) 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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端末透過性 端末間の特性差を吸収する 端末のQoSプロファイルを考慮した変換 PC/WS PDA web Phone 2000.2.6
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サービス透過性 web movie PDA news サービス間の性質差を吸収する http+{text,image...}
サービスのQoSプロファイルを考慮した変換 http+{text,image...} web rtsp+{movie...} movie nntp+{text} PDA news 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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情報閲覧支援の例 アクセシビリティの実現 クライアントに適したデータの配信 携帯小型端末の支援 非対応サービスの閲覧 2000.2.6
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情報閲覧支援システムのモデル クライアント指向モデル サーバ指向モデル プロクシモデル ↓ プロクシモデルの採用
データが最適化されずに送信される サーバ指向モデル サービスごとに対応する変換機能を持つ必要がある プロクシモデル サーバやクライアントの変更が必要ない ↓ プロクシモデルの採用 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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情報閲覧支援システムの付加的機能 端末透過性とサービス透過性を実現するのに望ましい機能 動的適応性 機能拡張性 変換連結性
端末やサービスの環境変化への動的な対応 機能拡張性 新しい端末やサービスへの対応 変換連結性 組み合わせによる新たな変換の実現 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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tranServiceの概要 プロクシモデル 3つのサブシステムによる構成 モジュール部の構成 端末モジュール部 変換モジュール部
サービスモジュール部 モジュール部の構成 モジュールコントローラ モジュール 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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tranServiceの構成図 サービス 端末 要求C 応答C 要求S 応答S 2000.2.6 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
Controller 端末モジュール部 サービスモジュール部 変換モジュール部 要求C 応答C 要求S 応答S サービス 端末 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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データソースの設計 コンテンツ コンテンツQoSプロファイル 端末QoSプロファイル サービスQoSプロファイル 要求または応答データ
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動作手順 クライアントからサーバへ Controller コンテンツ コンテンツ コンテンツQoS コンテンツQoS 端末QoS
動作手順 クライアントからサーバへ コンテンツ コンテンツQoS 端末QoS コンテンツ コンテンツQoS サービスQoS Controller 端末モジュール部 サービスモジュール部 変換モジュール部 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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動作手順 サーバからクライアントへ Controller コンテンツ コンテンツ コンテンツQoS コンテンツQoS 端末QoS
動作手順 サーバからクライアントへ コンテンツ コンテンツQoS 端末QoS コンテンツ コンテンツQoS サービスQoS Controller 端末モジュール部 サービスモジュール部 変換モジュール部 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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QoSプロファイルの設計 木構造のデータ 構造 端末またはサービスモジュール部で作成 変換モジュール部で変換モジュール決定のときに利用
データプロファイル プロトコルプロファイル QOS + DATA | + IMAGE | | + TBMP | | + COLOR=1 | | + DEPTH=0x02 | | + WIDTH=180 | | + HEIGHT=180 | + TEXT | + DEFAULT | CHARSET=shift-jis + PROTOCOL + HTTP + VERSION=1.1 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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変換 変換の分類 変換連結性 プロトコル変換 → サービス透過性 データ変換 → 端末透過性 text/html to audio/au
プロトコル変換 → サービス透過性 データ変換 → 端末透過性 変換連結性 text/html to audio/au = text/html to text/plain + text/plain to audio/au 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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実装 実装環境 実装モジュール JDK1.2 / Windows 98 端末モジュール 変換モジュール サービスモジュール
HTTP 端末モジュール 変換モジュール HTTP to POP3 プロトコル変換モジュール text/html to text/plain データ変換モジュール サービスモジュール HTTP サービスモジュール POP3 サービスモジュール 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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評価 定量的評価 定性的評価 システム全体の処理時間 モジュール数変化による処理時間 機能比較 2000.2.6
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定量的評価 評価目的 測定個所 本システム内部のオーバヘッドの把握 モジュール数の違いによる影響の把握 2000.2.6
Controller 端末モジュール部 サービスモジュール部 変換モジュール部 F A B C G D E 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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測定1: 全体的な処理時間 ボトルネック A: データ読み込み,QoSプロファイル作成 D: サーバからのデータ読み込み 2000.2.6
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測定2: モジュール数変化による処理時間 線形近似式 モジュール処理時間 Tsum = 2.6 Num + 54 1.2msec/個
Texec = 1.9 Num + 1 Tcalc = 0.7 Num - 1 モジュール処理時間 1.2msec/個 モジュール検索時間 0.7msec/個 50 100 150 200 10 20 30 40 全体 モジュール処理 変換経路決定 モジュール数 (個) 処理時間 (msec) 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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定性的評価 W M T D S サービス透過性 動的適応性 × ○ 機能拡張性 変換連結性 プラットフォーム独立性 端末透過性 △
W:WBI, M:KMSF-MCAP, T:TranSend, D:DeleGate, S:tranService 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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まとめと今後の課題 端末およびサービス透過的な情報閲覧支援システム tranService の設計,実装,評価を行った 今後の課題
サービス透過性の実現 端末透過性の実現 今後の課題 連続メディアへの対応 モジュールのネットワーク透過機能 QoSプロファイルの互換性向上 システム全体のパフォーマンス向上 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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以上です 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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QoSプロファイルの例 (木構造) QOS + DATA | + IMAGE | | + TBMP | | + COLOR=1
| | + DEPTH=0x02 | | + WIDTH=180 | | + HEIGHT=180 | + TEXT | + DEFAULT | CHARSET=shift-jis + PROTOCOL + HTTP + VERSION=1.1 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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関連研究 Web Intermediaries (IBM Almaden Lab.)
Webに特化,QoSプロファイルを考慮せず KMSF-MCAP (Keio KMSF Project) Webに特化 TranSend (U.C.Berkeley) サービス透過性のうち動的適応性は満たさず DeleGate (電総研) 動的適応性,変換連続性はなし 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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変換ワーカモジュールの例 2000.2.6 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
import jp.ac.keio.sfc.ht.tranService.*; public class TextHtmltoTextPlainTranslationModule extends TranslationWorkerModule { public TextHtmltoTextPlainTranslationModule() { // 変換形式はデータ変換. setTranslationType(TranslationServerModule.TRANSLATION_TYPE_DATA); // 入力形式は"text/html" setInputType(new MimeType("text", "html").toString()); // 出力形式は"text/plain" setOutputType(new MimeType("text", "plain").toString()); } public void execute() { try { // データソース待ち受け Data data = getNextData(); // ここで変換処理を行う. ... 省略 ... // データソース送信 sendData(data); catch(InterruptedException ie) { ... 省略 ... } 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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端末サーバモジュールの例 2000.2.6 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
import jp.ac.keio.sfc.ht.tranService.*; import java.net.*; public class TcpDeviceServerModule extends DeviceServerModule { private ServerSocket serverSocket; public TcpDeviceServerModule() { } public void initialize() { int port = 8088; try { serverSocket = new ServerSocket(port); } catch(IOException ioe) { ... 省略 ... } // 新しいスレッドを作って,待ち受けを行う. new InnerThread(serverSocket).start(); private class InnerThread extends Thread { ServerSocket serverSocket; Thread thread; InnerThread(ServerSocket serverSocket) { this.serverSocket = serverSocket; public void run() { while(true) { Socket socket = serverSocket.accept(); // acceptしたら,ワーカモジュールを作成して実行する. TcpDeviceWorkerModule module = (TcpDeviceWorkerModule)makeWorkerModule(); module.setSocket(socket); module.start(); ... 省略 ... 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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端末ワーカモジュールの例 2000.2.6 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
import jp.ac.keio.sfc.ht.tranService.*; import java.io.*; import java.net.*; public class HttpDeviceWorkerModule extends DeviceWorkerModule implements TcpDeviceWorkerModule { public HttpDeviceWorkerModule() { // プロトコルは"HTTP" setProtocolType("http"); } public void setSocket(Socket socket) { this.socket = socket; public void execute() { try { // クライアントからの読み込み ... 省略 ... // 各QoSプロファイルの作成 Data data = new DataImpl(); // サーバモジュールにデータソースを送る sendData(data); // サーバモジュールからデータソースを取得する data = getNextData(); // クライアントへの書き込み catch(Exception e) { ... 省略 ... } 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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サービスワーカモジュールの例 2000.2.6 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
import jp.ac.keio.sfc.ht.tranService.*; import java.io.*; import java.net.*; public class HttpServiceWorkerModule extends ServiceWorkerModule { public HttpServiceWorkerModule() { // プロトコルは"HTTP" setProtocolType("http"); } public void execute() { try { // サーバモジュールからデータソースを取得する Data data = getNextData(); // サーバへの書き込み ... 省略 ... // サーバからの読み込み // サーバモジュールにデータソースを送る sendData(data); catch(Exception e) { ... 省略 ... } 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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image/gif to image/tbmp
変換モジュールの決定 QOS + DATA | + IMAGE | | + TBMP | | + COLOR=0 | | + DEPTH=0x02 | | + WIDTH=180 | | + HEIGHT=180 | + TEXT | + DEFAULT | CHARSET=shift-jis + PROTOCOL + HTTP + VERSION=1.1 端末QoSプロファイル QOS + DATA | + IMAGE | + GIF | COLOR=1 | DEPTH=0xFF | WIDTH=180 | HEIGHT=180 + PROTOCOL + HTTP + VERSION=1.1 コンテンツQoSプロファイル QOS + DATA | + IMAGE | + TBMP | COLOR=0 | DEPTH=0x02 | WIDTH=180 | HEIGHT=180 + PROTOCOL + HTTP + VERSION=1.1 コンテンツQoSプロファイル 変換 コンテンツ コンテンツ image/gif to image/tbmp 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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変換の種類 プロトコル変換 データ変換 例)POPからHTTPに,NNTPからSMTPに 種類の変換 形式の変換 品質の変換
例)テキストから音声に,動画から静止画に 形式の変換 例)GIFからBMPに,WAVからAIFFに 品質の変換 例)画像のサイズや色震度,動画のフレーム数 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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変換連続性 変換モジュールをいくつも組み合わせることで,変換の種類を増やす text/html audio/aiff text/html
to text/plain audio/au to audio/aiff text/html text/plain to audio/au audio/aiff 徳田村井楠本中村研究会 卒論発表会
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