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端末およびサービス透過的な 情報共有支援システムの構築
1由良淳一 2中澤仁 2大越匡 1,2徳田英幸 1慶應義塾大学環境情報学部 2慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科
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アウトライン 研究背景 研究目的 tranServiceシステムの概要 まとめ 関連研究との比較 設計 実装 99.9.28
情報処理学会 第59回全国大会
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研究背景 サービスの多様化 端末の多様化 WWW, Database, news ...
PC/WS, PDA, WC(Wearable Computer) ... PC web 現在、インターネットをはじめとするコンピュータネットワークでは、さまざまなサービスが提供されています。ウェブやデータベースシステム、メールなど、多くのサービスがあります。 また、コンピュータネットワークに接続できる端末も多様化してきました。 今まで一般的であったPCやワークステーションの他にも携帯情報端末やウェアラブルコンピュータ、携帯電話など、さまざまな端末がコンピュータネットワークに接続しています。 そこで、さまざまなサービスを多くの端末で最適な形で閲覧したい、という要求が出ています。 この要求はサービス透過性と端末透過性の実現という言葉で言いかえることができます。 PDA DB Phone news 情報処理学会 第59回全国大会
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サービス透過性とは? サービス間の性質差を吸収する web DB PDA news 例)プロトコル、ユーザインタフェース
http+{text,image...} web ???+{text,image...} サービス透過性とは、サービス間の性質差を吸収することです。 サービス間の性質差にはそのサービスが利用するプロトコルや、サービスに応じたユーザインタフェースなどが挙げられます。 DB nntp+{text} PDA news 情報処理学会 第59回全国大会
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端末透過性とは? 端末間の特性差を吸収する 例)入出力装置、CPU、メモリ、ディスク PC/WS PDA web Phone 99.9.28
また、端末透過性とは、端末間の特性差を吸収することです。 端末間の特性差には、入出力装置の有無や演算装置の性能、記憶装置の容量などが挙げられます。 web Phone 情報処理学会 第59回全国大会
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研究目的 端末およびサービスの環境、要求を考慮したメディア変換システムの構築 サービス透過性の実現 端末透過性の実現 プロトコル変換
ユーザインタフェース構築 端末透過性の実現 データ変換 このような問題を解決するために、私は「端末およびサービスの環境、要求を考慮したメディア変換システム」の設計および実装を行っています。 このシステムのことをtranServiceシステムと呼びます。 tranServiceシステムでは、前に述べたような、サービス透過性と端末透過性を実現しています。 情報処理学会 第59回全国大会
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関連研究 プロトコル変換システム データ変換システム DeleGate (電総研)
Filters (Darwin Project, CMU) Web Intermediaries (IBM Almaden Lab.) TranSend Proxy (U.C.Berkeley) メディア変換システムには、これまでにも様々な研究が行われています。 まず、サービス透過性に関連して、プロトコル変換システムであるDeleGateが挙げられます。サービスの利用するプロトコルを中継する際に変換することで、クライアントとサーバの利用するプロトコルが異なったまま利用できるシステムです。 情報処理学会 第59回全国大会
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関連研究との比較 サービス透過性 端末透過性 DeleGate ○ × Filter WBI △ TranSend tranService
今言ったことは、このようにまとめることができます。 サービス透過性と端末透過性を両方実現しているシステムは、 ○:ある △:一部ある ×:ない 情報処理学会 第59回全国大会
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tranService Client Appl. tranService Proxy Server
Translation Modules Device Modules Service Modules これから、tranServiceシステムの概要について説明します。 本システムは、Proxyサーバとクライアントによって構成されます。 クライアントは、サービスを閲覧する際に、tranService ProxyServerを仲介してデータを取得します。ProxyServerでは、クライアントの環境やユーザの要求に適するようなメディア変換を行うことで、クライアントでは最適なデータを得ることができます。 Existing Client Appl. tranService Proxy Server Services 情報処理学会 第59回全国大会
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tranServiceシステムの特長 環境情報とユーザ要求を考慮 データ変換、プロトコル変換 ユーザインタフェースの構築
QoSプロファイル データ変換、プロトコル変換 メディア変換 ユーザインタフェースの構築 モジュール化による保守性の向上 本システムの特長はこれらのことが挙げられます。 環境情報やユーザ要求と、取得先のデータの情報から、データ変換とプロトコル変換を行います。また、端末やサービスに適するユーザインタフェースをクライアント側で構築します。 以上のことで、サービス透過性、端末透過性を実現しました。 これからそれぞれについて説明をします。 情報処理学会 第59回全国大会
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QoSプロファイル 環境情報とユーザ要求に関する情報 端末側ではXMLで表記、 内部的にはTree構造で保持
どのようなデータが閲覧できるか、 どのようなデータで閲覧したいか 端末側ではXMLで表記、 内部的にはTree構造で保持 プロトコル変換、データ変換で利用 まず、環境情報とユーザ要求に関する情報を、QoSプロファイルとして定義しました。 QoSプロファイルでは、どのようなデータが閲覧できるか、どのようなデータで閲覧したいかということについてXMLで表記します。QoSプロファイルは、クライアントからProxyServerに送られ、プロトコル変換やデータ変換の際に利用されます。 情報処理学会 第59回全国大会
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QoSプロファイルの例 (XML) <?xml version=“1.0”?>
<!DOCTYPE tranService SYSTEM “ <QOS> <DEVICE> <IMAGE> <*> <COLOR>1</COLOR> <DEPTH>0x2</DEPTH> <WIDHT>180</WIDTH> <HEIGHT>180</HEIGHT> </*> </IMAGE> </DEVICE> <DATA> <IMAGE> <TBMP> <DEPTH>0x1</DEPTH> </TBMP> </IMAGE> <TEXT> <*> <CHARSET>Shift-JIS</CHARSET> </*> </TEXT> </DATA> </QOS> QoSプロファイルの例はこのようになっています。 情報処理学会 第59回全国大会
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QoSプロファイルの例 (Tree) ClientQoSProfile + Data | + IMAGE | | + TBMP
| | | + COLOR | | | + DEPTH | | | + WIDTH | | | + HEIGHT | | + * | | + COLOR | | + DEPTH | | + WIDTH | | + HEIGHT | + TEXT | + * | CHARSET + Protocol + HTTP + Request-Line | + Method | + Request-URI | + HTTP-Version +-Request-Header + Accept + From + Host + … 情報処理学会 第59回全国大会
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メディア変換 プロトコルやデータの付加情報(メタデータ)とQoSプロファイルから変換 QoSProfile MetaData
次に、メディア変換について説明します。 ここでは、プロトコル変換とデータ変換を合わせてメディア変換と呼びます。先ほど紹介したQoSプロファイルとプロトコルや要求のメタデータに基づいてプロトコルやデータを変換します。 Data Data’ 情報処理学会 第59回全国大会
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メタデータの例 MetaData(From Client) + Data + Protocol + HTTP + Request-Line
| + Method | + Request-URI | + HTTP-Version +-Request-Header + Accept + From + Host + … MetaData(From Service) + Data | + IMAGE | + JPEG | … + Protocol + HTTP + Response-Line | + Response-Line | + Status-Code | + Reason-Phrase +-Response-Header + Location + … これがメタデータをTreeで表した例です。 情報処理学会 第59回全国大会
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メディア変換の種類 プロトコル変換 データ変換 例)POPからHTTPに、NNTPからSMTPに 種類の変換 形式の変換 品質の変換
例)テキストから音声に、動画から静止画に 形式の変換 例)GIFからBMPに、WAVからAIFFに 品質の変換 例)画像のサイズや色震度、動画のフレーム数 次に、 情報処理学会 第59回全国大会
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ユーザインタフェースの構築 ユーザインタフェース情報 各プロトコル変換モジュールが保持 XMLで表記
変換モジュールがXMLから要求された形式(HTMLなど)へ変換 情報処理学会 第59回全国大会
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tranService Proxyの構成 Protocol Translation Modules Device Modules
PTM1 PTM2 PTM3 PTMn DM1 SM1 DM2 DM Controller TM Controller SM Controller SM2 DMn SMn DTM1 DTM2 DTM3 DTMn Device Modules Service Modules Data Translation Modules 情報処理学会 第59回全国大会
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実装 プロキシサーバ クライアントアプリケーション Java 2 Palm OS プラットフォーム非依存 再利用が容易
PDAの一例として選択 情報処理学会 第59回全国大会
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プロキシサーバのモジュール群 public abstract class ModuleController
public class DeviceModuleController public class ServiceModuleController public class TranslationModuleController public interface Module public interface DeviceModule public interface ServiceModule public interface TranslationModule public interface ProtocolTranslationModule public interface DataTranslationModule 情報処理学会 第59回全国大会
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クライアントの画面ダンプ 情報処理学会 第59回全国大会
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まとめ 端末およびサービス透過性を実現するシステムの設計・実装 特長 QoSプロファイルの利用 メディア変換 ユーザインタフェース構築
プロトコル変換 データ変換 ユーザインタフェース構築 情報処理学会 第59回全国大会
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