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第6回(通算22回) 事例を通して支援を学ぶ
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事例研究 ケース記録を基に、クライエントや家族 が抱える問題と援助者の支援のあり方に ついて質的に分析する方法
事例検討、症例研究、ケーススタディ など呼び方は様々
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事例研究の目的 課題解決と効果的な援助 援助者の問題解決能力の向上 多職種間の連携、ネットワーク構築
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事例研究の構成要素 事例提供者 参加者 司会者(事務局) 助言者
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事例研究の種類 ハーバード法 事例全体を始めから終わりまでまとめて提 示する。 仮設を立てて結論を明らかにしていく原則
援助プロセス全体が明らかとなり援助実践 の分析や考察を深める 事例提供者以外の参加者は、事例を外から 第三者的にみる「傍観者」となりやすい
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事例研究の種類 インシデント・プロセス法 シミュレーション型事例研究 問題に関係するある特定の出来事を中心に 具体的に提示する。
具体的な問題場面がリアルに描写される 少ない情報の中で参加者は問題の所在、必 要な情報はなにか、主体的に思考が働く
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事例研究の種類 ロールプレイング法 バズ・セッション法 KJ法 実際の場面を想定してロールプレイを行う
まず少人数のグループに分けて討議し、そ の後全体で討議する 多人数の参加者に対応可 KJ法 事例検討にKJ法を導入する
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事例検討のプロセス(ハーバード法) 事前説明(5分) 事例紹介(10分) 事例の共有(15分) 論点の明確化(30分)
今後の方向性の検討(5分) 事例提供者の意見(5分) スーパーバイズ(10分)
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事例研究を進めるにあたって 事例の共有 論点の明確化 今後の方向性の検討 秘密厳守 質問・意見は手短に
問題点の指摘や攻めるような質問はしない この時点で、意見は言わない 論点の明確化 事例の「強さ」にも着目する 今後の方向性の検討 現実に対処できる具体的なアクションプラ ンを提示する 秘密厳守
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演習 ロールプレイによる事例研究 2人組で、 ロールプレイ1・2を 4人組で、ロールプレイ3に 取り組んで下さい。
演習 ロールプレイによる事例研究 2人組で、 ロールプレイ1・2を 4人組で、ロールプレイ3に 取り組んで下さい。 ロールプレイを通して、各々の役 の心情とお互いへの思いがどのよ うなものか、話し合ってみよう
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ジェノグラム 81 同居 300km 50 失業 大学受験 高校受験 17 15
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社会資源 福祉ニーズを充足す るために用いられる、 有形無形の資源 制度、機関、人材、 資金、技術、知識等 の総称
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2種類の社会資源 フォーマルサービス インフォーマルサービス 制度化された社会資源
行政によるサービス、公的サービスを 提供する民間組織によるサービス インフォーマルサービス 制度化されていない社会資源 家族による一時的なサポート、親戚、 友人、知人、近隣の人、ボラン ティア、自治会等。
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事例研究のまとめ クライエント1人を支援するだけでは、 根本的な解決にならないことが多い 困難の原因は1つとは限らない
解決方法も1つとは限らない 事例研究で、事例提供者を責めては いけない理由
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直接的因果律 間接的因果律
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山下家族は、父、母、長女(大学1 年)、次女(高校生)、祖父の5人 で暮らしていた。
長女の大学進学で一人暮らしとなっ たことをきっかけに家族に変化が現 れ始めた。
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父は「寂しさ」を口にして、禁酒してい た酒を飲み始めた。酔っ払って母と口論 することが増えた。
母は夫婦間のストレスを、介護する祖父 に向け、時折、暴言を吐くようになった。 こうした状況が数週間続いた頃、突然、 次女は学校へ行かず、部屋に閉じこもる ようになった。 母親は、次女の不登校を、学校カウンセ ラーに相談した
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誰かを責めるのではなく、全体をみる 家族の誰かが問題を抱えた場合、クライエン トだけに問題がある、とは捉えない
家族システム内に、不適切なコミュニケー ション、役割、力関係等があり、 そのために問題が維持されていると考える ある意味、不登校も、家族を維持する機能を 有している
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心理学と社会福祉学の違い (対人援助学の可能性)
マクロ(社会・制度) 心 理 学 社 会 福 祉 学 ミクロ(個人) 一貫した対人支援の必要性 望月昭(2009)
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望月昭(2009)
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