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需要・供給の「弾力性」 「豊作貧乏」はなぜ起こる.

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1 需要・供給の「弾力性」 「豊作貧乏」はなぜ起こる

2 キャベツの豊作で・・・ 去年(2006年)の年末のニュースで
著作権に配慮し、画像は削除しました。 画像は、東海農政局のサイト内、「平成18年東海農政局10大ニュース」より 事件の概要:「キャベツ太郎」さんのブログ「瑪瑙色の時間」より

3 なぜこんなことが起こるのだろう 今日のキーワード     弾 力 性

4 需要曲線の傾きがゆるやかな財の需要は「弾力的」
p p 価格がここなら x 需要はここ x

5 需要曲線の傾きがゆるやかな財の需要は「弾力的」
p x 需要は大幅に下がる p 価格がちょっと上がるだけで p x x

6 需要曲線の傾きがゆるやかな財の需要は「弾力的」
p 代替物があるもの 奢侈財(贅沢品)に多い p p 発泡酒は課税後需要大幅減 x x x

7 需要曲線の傾きが急な財の需要は「非弾力的」
p p 価格がここなら x 需要はここ x

8 需要曲線の傾きが急な財の需要は「非弾力的」
p p 価格がとても上がっても x 需要はわずかに減るだけ p x x

9 需要曲線の傾きが急な財の需要は「非弾力的」
p p 必需品に多い 代替物がないもの p x x x

10 供給曲線の傾きがゆるやかな財の供給は「弾力的」
p p 価格がここなら x 供給はここ x

11 供給曲線の傾きがゆるやかな財の供給は「弾力的」
p ・長期で見たとき ・大量生産品 p 価格がちょっと上がるだけで p x 供給が大幅に増える x x

12 供給曲線の傾きが急な財の供給は「非弾力的」
p p 価格がここなら x 供給はここ x

13 供給曲線の傾きが急な財の供給は「非弾力的」
p ・短期で見たとき ・特殊な技能や土地で生産される財 p 価格が大幅に上がっても p x 供給はわずかに増えるだけ x x

14 弾力的か非弾力的かの指標 弾力性 需要の変化率 需要の価格弾力性= 価格の変化率 元の値 値の変化 元の値 新しい値−元の値 変化率=

15 弾力的か非弾力的かの指標 弾力性 供給の変化率 供給の価格弾力性= 価格の変化率 元の値 値の変化 元の値 新しい値−元の値 変化率=

16 計算例 ガソリンの需要(仮想例) 1ℓ100円のとき、100万kℓ 1ℓ120円になったら、90万kℓ このときの、需要の価格弾力性は?

17 元の値 新しい値−元の値 価格の変化率

18 100円 120円−100円 価格の変化率

19 100円 120円−100円 価格の変化率 20円 100円 =0.2 (20%)

20 元の値 新しい値−元の値 需要の変化率

21 100万㎘ 90万㎘−100万㎘ 需要の変化率

22 100万㎘ 90万㎘−100万㎘ 需要の変化率 -10万㎘ 100万㎘ =−0.1 (10%減)

23 需要の変化率 需要の価格弾力性= 価格の変化率

24 −0.1 需要の価格弾力性= 0.2

25 −0.1 需要の価格弾力性= 0.2 0.1 0.2 =0.5

26 弾力的・非弾力的の基準 価格弾力性>1 弾力的 価格弾力性<1 非弾力的

27 需要の価格弾力性>1なら 需要の減少率>価格の上昇率 ∴ 売上額(=価格×需要)は減る 需要の増加率>価格の低下率
価格が上がったとき 需要の減少率>価格の上昇率 ∴ 売上額(=価格×需要)は減る 価格が下がったとき 需要の増加率>価格の低下率 ∴ 売上額(=価格×需要)は増える

28 需要の価格弾力性<1なら 需要の減少率<価格の上昇率 ∴ 売上額(=価格×需要)は増える。 需要の増加率<価格の低下率
価格が上がったとき 需要の減少率<価格の上昇率 ∴ 売上額(=価格×需要)は増える。 価格が下がったとき 需要の増加率<価格の低下率 ∴ 売上額(=価格×需要)は減る。

29 図の均衡のときの売上額は 売上額=価格×需要量だから p p* x* x

30 図の均衡のときの売上額は 売上額=価格×需要量だから p p* 価格 x* x

31 図の均衡のときの売上額は 売上額=価格×需要量だから p p* x* x 需要量

32 図の均衡のときの売上額は 売上額=価格×需要量だから p この面積! p* x* x

33 需要が弾力的な財の供給増 価格の低下率<需要の増加率だから p p* x* x

34 需要が弾力的な財の供給増 価格の低下率<需要の増加率だから p S′ p* p* x* x* x

35 需要が弾力的な財の供給増 価格の低下率<需要の増加率だから p S′ 売り上げは増える p* p* x* x* x

36 需要が非弾力的な財の供給増 価格の低下率>需要の増加率だから p p* x* x

37 需要が非弾力的な財の供給増 価格の低下率>需要の増加率だから p S′ p* p* x* x* x

38 需要が非弾力的な財の供給増 p D S S′ p* p* キャベツはこれだった x* x* x 価格の低下率>需要の増加率だから
売り上げは減少する p* p* キャベツはこれだった x* x* x

39 同様の例は多い 農産物の需要は、たいてい非弾力的→「豊作貧乏」 歴史的に見られた飢饉は、しばしば豊作が原因
市場メカニズムに任せず政府が規制? あらかじめ決まった価格で契約する(先物契約)


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