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熱中症の予防 「熱中症を防ごう」第2版準拠 2014/05/13 ブリヂストン横浜健康管理センター 仲村 準
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本日のお話 1.熱中症とは(第1章) 2.熱中症の発生機序(第3章) 3.熱中症の発生(第4章) 4.熱中症のリスク(第5章)
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本日のお話 1.熱中症とは 2.熱中症の発生機序 3.熱中症の発生 4.熱中症のリスク
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熱中症とは? 蒸し暑さによって、 ・体温の調節ができなくなり、体内に熱がこもってしまう(体熱調整のトラブル) ・体内の水分・塩分のバランスがくずれる (体液調整のトラブル)
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熱中症の分類 症状によって 重症度によって *熱けいれん・・・こむらかえりなど *熱虚脱・熱失神 *熱疲労・熱疲はい・熱疲弊 *熱射病
*Ⅰ度 休養などで様子を見ていられる状況 *Ⅱ度 点滴など医療機関での処置が必要な状況 *Ⅲ度 重症で緊急の入院集中治療が必要な状況
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筋肉がけいれん!! 「こむらがえり」とは 汗には塩が含まれている 汗をかいて水だけを飲む 血液のナトリウム濃度↓↓
足(ふくらはぎ)、腕、腹部の筋肉 痛みを伴う強い痙攣(けいれん)
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職場における熱中症の歴史 19~20世紀前半 鉱山、紡績、金属精錬、船内作業など高温、多湿、重労働、密集する作業者 1960年頃
空調、機械化が進み熱中症が減少 1990年以降 建設業やスポーツで事例が増え、熱中症が認知されてきた
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本日のお話 1.熱中症とは 2.熱中症の発生機序 3.熱中症の発生 4.熱中症のリスク
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体温と体液量の調整 体温 深部体温(核心温)は誰でも37℃で一定 発熱と放熱で調整(熱平衡式) 暑熱順化と加齢の影響 体液
水分量とそこに含まれる塩分量
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あなたの最高体温は? 外界の環境が変化しても 生体内の環境が変わらない ↓ ホメオスタシス (生体の恒常性) 42℃以上:生命を維持できない
34℃以下:細胞における化学反応↓↓↓
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体熱の調整 熱の産生 熱の放散・・・発汗が重要、塩分を伴った体液量が減る 食事と運動(作業強度が関与) 伝導、対流、輻射、蒸発
(作業環境、衣服、保護具など) → このバランスを視床下部でコントロールしている
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体温の調整
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深部体温が37℃以上になると… 体温調節中枢から皮膚への指令 ① 皮下の静脈血流を上昇させよ! ② 汗を出せ! ・体表面の血流増加
① 皮下の静脈血流を上昇させよ! ・体表面の血流増加 ・皮膚からの放熱促進 ② 汗を出せ! 蒸発する際の気化熱=0.58kcal/ml 汗100cc全ての蒸発 ⇒体重58Kg の人の体温が1℃↓ 汗腺の発達は個人差がある
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汗腺 血清から汗を作る ナトリウムを再吸収
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暑熱環境では・・・ ① 発汗 ② 産熱量>>放熱量 水分と電解質 熱中症 (塩分など)が失われる。 体温上昇 高温多湿な環境は
① 発汗 水分と電解質 (塩分など)が失われる。 熱中症 ② 産熱量>>放熱量 体温上昇 高温多湿な環境は 汗が蒸発しにくい 汗の放熱作用↓↓
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汗の成分 99%が水 + 主に塩分 最も激しく発汗するとき 2L/時間の汗 ⇒1日10~12リットル発汗 もし1日6リットル発汗したら 25g前後の塩が身体から喪失
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本日のお話 1.熱中症とは 2.熱中症の発生機序 3.熱中症の発生 4.熱中症のリスク
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熱中症の病態 熱失神、熱虚脱 熱けいれん 熱疲労、熱疲はい、熱疲弊 熱射病 脱水によるいわゆる「脳貧血」 ナトリウム喪失によるこむらがえり
脱水による内臓臓器の機能低下 熱射病 視床下部の体温中枢が障害され、体温維持が出来ない危機状況
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熱中症の発生 熱射病 熱けいれん 熱疲労 熱虚脱・熱失神
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熱中症の重症度 めまい・失神(たちくらみ) こむら返り,大量の汗 Ⅰ軽症 頭痛・力が入らない・吐き気 倦怠感・集中力や判断力の低下 Ⅱ中等症
意識低下,けいれん,運動障害 高体温,死の危険 Ⅲ重 症
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救急搬送の判断 様子を見ていて良い条件は下記の全てを満たしてる場合のみ 1.本人の意識がはっきりしている
2.自分で水分や塩分が摂取できている 3.症状が明らかに軽快傾向にある
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本日のお話 1.熱中症とは 2.熱中症の発生機序 3.熱中症の発生 4.熱中症のリスク
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熱中症が発生しやすい状況1 (労働衛生の3管理)
暑熱な環境 温度・湿度が高い、輻射熱の存在、無風 高負荷な作業 作業強度、作業時間と休憩の有無、水分などの補給の有無 高負荷な服装 吸熱性・保熱性、通気性、保護具 体調 暑熱順化、年齢、持病や内服薬の有無
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熱中症が発生しやすい状況2 労働衛生教育 作業者、管理監督者における熱中症の知識 労働衛生管理体制
環境測定・職場巡視を実施していない、職制が作業者の体調を把握していない、休憩場所・方法の確保、救急体制の確立など
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WBGTとは? WBGT(Wet Bulb Globe Temperature) →暑さ指数 屋外で太陽照射がある場合 WBGT値=0.7×自然湿球温度 +0.2×黒球温度 +0.1×乾球温度 屋内の場合および屋外で太陽照射のない場合 +0.3×黒球温度
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環境省熱中症予防情報サイト 「環境省」 「熱中症」 「WBGT」 ネットで検索、Go !
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エネルギー代謝率(RMR) 作業エネルギー−安静時エネルギー(基礎代謝量∗𝟏.𝟐) 基礎代謝量 RMR=
作業に要したエネルギーが基礎代謝の何倍にあたるかを示し、その作業の強度を表す 基礎代謝とは安静覚醒・横臥状態での最低限の状況を表し、通常の立位安静時の場合はこれの1.2倍となる 基礎代謝は体格、年齢、性別などで異なり、条件が同じ場合は体表面積に比例する
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RMRと実際の作業例 電話対応・計器監視 0.5 自動車運転 1.0 旋盤 1.1 普通歩行 2.1 自転車 3.4 階段昇り 6.5
電話対応・計器監視 0.5 自動車運転 1.0 旋盤 1.1 普通歩行 2.1 自転車 3.4 階段昇り 6.5 ハンマー 7.8 つるはし 10.5
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RMRとWBGT許容温度条件 RMR 1以下(極軽作業) 32.5 RMR2以下(軽作業) 30.5 RMR3以下(中等度作業) 29.0
27.5 RMR5以下(重作業) 26.5
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暑熱リスクアセスメント 危険有害性をハザードとして特定 ハザードによって生じる健康障害の重篤度と想定される曝露程度からリスクを見るもる
リスクを総合的に評価して、健康障害が発生するおそれのあるリスクを判定 リスク低減のための措置を優先順位をつけて行う (例が69ページ以降に記載されています)
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本日のまとめ 熱中症は・・・・ 死ぬ病気です。 水分と塩分の喪失で生じます。 予防が可能です。 様子がおかしいと感じたら、すぐ対応しましょう。
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