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【研究題目】 視線不安からの脱却に 影響を与える要因について

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1 【研究題目】 視線不安からの脱却に 影響を与える要因について
A63073 原 美波

2 【背景①】   私達は日常生活において、大なり小なり人の目を気にして生活している。そのような中で、他人からの視線に過敏になり、それに不快感や不安を覚えることも少なくないのではないだろうか。  その状態から脱却するには、一体どのような要因があったのだろうか。本研究は脱却に焦点を当てることにする。なお、今回扱う視線不安とは他者からの視線を気にする「他者視線不安」に限定する。

3 【背景②】 対人恐怖の重篤さの四段階 a.平均者(健常者)の青年期という発達段階において一時的に見られるもの(一般レベル)。
b.純粋に恐怖段階に留まるもの(神経症レベル)。 c.関係妄想性を帯びているもの。 d.前分裂症状として、ないしは分裂病の回復期における後症状として見られるもの。  この定義のaとbは対人恐怖の軽度症状と考えられ、対人不安にも当て嵌まるとされている。もちろん対人不安のひとつである視線不安にも同じことが言えるだろう。このことから、bを視線不安として、aの一般レベルないしは全く視線が気にならなくなる状態に回復することを「視線不安からの脱却」とおくことにする。

4 【目的】 本研究では、他者視線不安からの脱却に焦点を置き、以下のことを検討していくものである。
  本研究では、他者視線不安からの脱却に焦点を置き、以下のことを検討していくものである。 ①脱却要因と対人不安意識尺度との間には関係性   があるのか。 ②視線不安からの脱却において、その要因にはどのようなものがあり、またまたどの要因に重きをおいているのか。 ③脱却群と未脱却群で考えている脱却要因に差異はあるのか。

5 【調査方法】 質問紙調査を10/2、10/6、10/9に実施した。
《対象者》日本国憲法B、精神医学、女性発達。心理学を履修している大学生281名。 《質問紙内容》  使用尺度:対人不安意識尺       脱却要因尺度(作成した11項目)  視線不安について過去と現在の状況を10段階評価で答えてもらい、点数化して評定する。

6 【結果】  質問紙を集計した結果、配布数315部のうち回収数281部で、回収率は89%であった。このうち、有効回答数は272部で、有効回答率は97%であった。

7 【考察】  現在考察中である。

8 【参考文献】 永井徹 1994 対人恐怖の心理―対人関係の悩みの分析―サイエンス社
永井徹 1994 対人恐怖の心理―対人関係の悩みの分析―サイエンス社 福井康之 1984 まなざしの心理学 –視線と人間関係- 創元社 調優子・高橋靖恵 2002 青年期における対人不安意識に関する研究-自尊心、他者評価に対する反応との関連から- 九州大学心理学研究 第3巻  頁 林洋一・小林捷之 1981 対人不安意識尺度構成の試み 横浜国際大学保健管理センター年報 No.1 p.29-46 堀井俊章 2002 青年期における対人不安意識の発達的変化 山形大学紀要 Vol.13 No.1 p.79-94


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