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情報実習I (第2回) 木曜4・5限 担当:北川 晃
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Visual Studio 2017を使ってみよう ファイルメニューから,新規作成→プロジェクトを選ぶ.
Visual Basicからコンソールアプリケーションを選び, ’Hello’と名前をつける.(保存箇所にも注意)
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プログラミングの第一歩 ここにプログラムを書く. Sub:サブルーチン, ひとかたまりのプログラム (値を返さない)
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プログラミングの第一歩(続き) Sub Main() Dim s As String s = "Hello world"
Console.WriteLine(s) End Sub 左のプログラムを入力して保存
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プログラミングの第一歩(続き) 「デバッグ」タブから, 「デバッグなしで開始」を選ぶ. コンソールに結果が表示される.
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コード記述の基本 ステートメント(文)は1行に1つが基本. 長い文の場合は,文末にスペースと
アンダースコアを書くことで,次の行に継続できる. 各行でアポストロフィ(’)をつけた箇所以降は, コメント扱いとなる(何も処理されない). コメントは,プログラムを見る人間向けの説明書き. プログラムのうち,半分程度がコメントであるプログラムがよいとされる. 折に触れ,コメントをつけるよう心がけるとよい.
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Windowsフォームアプリの作成
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例題:文字の表示 小さいウィンドウを開き,「今日はよいお天気ですね」と 表示するプログラムを作成せよ.
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フォームのタイトルの入力 ‘Form1’が「文字の表示」に変わる Textの項,「文字の表示」に書き換え
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ラベルの設置 もう一度「ツールボックス」を クリックすると,メニューが閉じる
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Textの項,「今日はよいお天気ですね」に書き換え
文字列の設定 適当な位置に貼り付け Textの項,「今日はよいお天気ですね」に書き換え
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Windowsフォームアプリの実行
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Windowsフォームアプリの保存
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ツールボックスの再表示 「ツールボックス」 が消えた場合
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例題:文字の表示と変更 先の例題を,文字をラベルの中央に,背景色を白, 枠を実線,文字色を赤,字体をメイリオで太字,14ptに
先の例題を,文字をラベルの中央に,背景色を白, 枠を実線,文字色を赤,字体をメイリオで太字,14ptに 変更し,次のように表示せよ.
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ラベルのプロパティ ラベルの上 で右クリック テキストの位置の調整
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フォントの変更 ウィンドウのサイズを, マウスで適当に調節する フォントの 変更
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文字列の枠の設定 文字列の 枠線の設定
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文字列背景の色の設定 文字列の 背景色の設定
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文字の色の設定 文字列の フォント色の設定
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例題:コードによる文字の表示 日本語をクリックすると「おはよう!」と,英語をクリックすると”Good Morning!”と表示するプログラムを作れ.
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2つのラベルの貼り付け 二つのラベルを貼り付け, それぞれ「日本語」,「英語」と書き換え
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ラベル1のコードの入力 「日本語」を ダブルクリック
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ラベル1の動作の設定 コードエディタが開く Label1.Text = "おはよう!"
Label1.ForeColor = Color.Red Label1.BackColor = Color.Gold Label1.BorderStyle = BorderStyle.Fixed3D Label1.TextAlign = ContentAlignment.MiddleCenter
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ラベル2のコードの入力 「英語」を ダブルクリック
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ラベル2の動作の設定 Label2.Text = “Good Morning!" Label2.ForeColor = Color.Blue
Label2.BackColor = Color.Cyan Label2.BorderStyle = BorderStyle.Fixed3D Label2.TextAlign = ContentAlignment.MiddleCenter
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アプリケーションの実行
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定数と変数 定数:プログラムで扱うデータを定数という. (プログラム実行中に,その値は変わらない) 変数:データを記憶する場所を変数という.
(その値は計算中に変化する場合がある) 変数名の付け方 頭文字は英字. 英字,数字,アンダースコア(_)を使用する. 大文字,小文字の区別はない. 字数は16383字以内.
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定数と変数の型 いろいろな型のデータがあるが, 基本的には以下のものを用いる. 整数型:Integer 単精度実数型:Single
倍精度実数型:Double 文字列:String ブール型(論理型):Boolean 日付型:Date
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変数の宣言 プログラムの最初に,変数の型宣言を行う. Dim 変数名, … As 型名, 変数名, … As 型名 例:
Dim Gokei As Integer Dim a As Single, b As Double Dim moji5 As String Dim L As Boolean Dim sum As Integer=100 宣言時に任意の 初期データを設定可能
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四則演算,様々な演算 変数にデータや式の計算結果を 記憶させるには,代入文を用いる. 等号“=”は,右辺の式の計算結果を
左辺の変数に代入するという意味である. 式に用いることのできる演算子は,次の通り. (): かっこ ^: べき乗 -: 負符号 *, /: 乗算,除算 \: 整数除算の商 Mod: 整数除算の余り +, -: 加算,減算 &: 文字の結合
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プログラムの例 その1 “Hello world”と表示させるプログラム Console.WriteLine(“Hello world”)
コンソールに()内を表示させる命令 (表示後,改行する) 文字列は ” ”で囲む 以下のように書くことでも同じ結果が表示される Dim s As String s=“Hello world” Console.WriteLine(s) 変数sを文字列として宣言
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データの読み込み,書き出し データをキーボードから読み込む s = Console.ReadLine() 引数はなし Consoleクラス
データをコンソール上に表示する 表示後,改行はしない Console.Write(“文字列の表示”) 表示後,改行はしない Console.WriteLine(“答えはx={0},y={1}”, x, y) 表示後,改行をする 文字の結合 Console.WriteLine(“答えはx=”&x&“,y={1}”&y)
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プログラムの例 その2 二つの整数の和,差,積,商,余りを計算するプログラム
Dim m, n, wa, sa, seki, sho, amari As Integer ’値を代入する m=7 n=3 wa=m+n sa=m-n seki=m*n sho=m\n amari=m-(m\n)*n Console.WriteLine( _ “和={0},差={1},積={2},商={3},余り={4}”, _ wa, sa, seki, sho, amari) 整数型の変数宣言 値を代入 コメント文 演算の実行 文の継続
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プログラミング演習 二つの整数m,nの和,差,積,商,余りを計算する プログラムにおいて,mおよびnの値をキーボードから
入力する形式に変更してみよ. 円の半径rを読み込んで,円周の長さLと 面積Sを計算して表示させるプログラムを作れ.
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出力例:m, nの和,差,積,商,余り
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解答例:m, nの和,差,積,商,余り 入力に先立って“m=”と 表示させることで,次に 何をすればよいかわかり やすくなる.
Console.Title=“m, nの和,差,積,商,余り” Dim m, n, wa, sa, seki, sho, amari As Integer Console.Write(“m=”) m=Console.ReadLine() Console.Write(“n=”) n=Console.ReadLine() wa=m+n sa=m-n seki=m*n sho=m\n amari=m-(m\n)*n Console.WriteLine( _ “和={0},差={1},積={2},商={3},余り={4}”, _ wa, sa, seki, sho, amari) 入力に先立って“m=”と 表示させることで,次に 何をすればよいかわかり やすくなる.
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出力例:円の円周,面積の計算
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“WriteLine”と“ Write”の使い分けに注意
解答例:円の円周,面積の計算 Console.Title = "円の円周,面積の計算" Dim r, pi, L, S As Single Console.WriteLine("半径を入力して下さい") Console.Write("r=") r = Console.ReadLine() pi = L = 2 * pi * r S = pi * r ^ 2 Console.WriteLine("円周の値は{0}," _ & "円の面積は{1}", L, S) 単精度実数型 “WriteLine”と“ Write”の使い分けに注意 πの近似値を代入 べきの計算 文字列の途中で改行する方法
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例題:金額の計算 品物の単価と数量をキーボードから入力し,その金額を表示するフォームアプリを作成せよ.
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Label,Textboxの貼り付け Label1~3を貼り付け ツールボックスより, Textbox1~3を貼り付け
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それぞれ「単価」,「数量」,「金額」と書き換え,太字に変更
Label,Textboxの設定 それぞれ「単価」,「数量」,「金額」と書き換え,太字に変更 Textを太字, TextAlignを ”Left”に変更
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Buttonの配置 ツールボックスより, Button1を貼り付け
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Buttonの設定 「計算」と書き換え, 太字に変更 ボタンを ダブルクリックする
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Buttonの設定 Val()は,括弧内の文字列を 数値に変換する関数
Dim tanka, suryo, kingaku As Integer tanka = Val(TextBox1.Text) suryo = Val(TextBox2.Text) kingaku = tanka * suryo TextBox3.Text = kingaku
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プログラミング演習 2つの数を入力し,「計算」ボタンをクリック すると,それぞれの計算結果を次のように 表示するプログラムを作れ.
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Label1~8,Textbox1~8,Button1, 2の貼り付け
四則演算:プログラム例 Label1~8,Textbox1~8,Button1, 2の貼り付け Dim m, n, wa, sa, seki, sho_int As Integer Dim amari As Integer, sho As Single m = Val(TextBox1.Text) n = Val(TextBox2.Text) wa = m + n : TextBox3.Text = wa sa = m - n : TextBox4.Text = sa seki = m * n : TextBox5.Text = seki sho = m / n : TextBox6.Text = sho sho_int = m \ n : TextBox7.Text = sho_int amari = m Mod n : TextBox8.Text = amari End
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プログラミング演習 「3時21分50秒から8時17分46秒までは何時間 何分 何秒か」 というように,一般に時分秒の組で表された二つの時刻の
「3時21分50秒から8時17分46秒までは何時間 何分 何秒か」 というように,一般に時分秒の組で表された二つの時刻の 間の時間を計算したい. H1時M1分S1秒 から H2時M2分S2秒 までの時間 H3時間M3分S3秒を計算して表示させるプログラムを作れ.
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経過時間の計算:考え方 時分秒の計算は,時刻をすべて秒単位に換算して 計算するのが簡単である.秒への変換は,
3600×(時)+60×(分)+(秒) とすればよい. 秒単位の大きな数Kから時分秒への換算は, Kを3600で割る……………… その商が「時間」 余りを60で割る……………… その商が「分」 余りが「秒」 各変数を整数型として取り扱うとよい.
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出力例:経過時間の計算
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プログラム例:経過時間の計算 その1 Console.Title = "経過時間の計算"
Dim H1, M1, S1, H2, M2, S2, H3, M3, S3, _ K, K1, K2, Amari As Integer Console.WriteLine("初期時間を入力して下さい") Console.Write("何時?(0-23)") H1 = Console.ReadLine() Console.Write("何分?(0-59)") M1 = Console.ReadLine() Console.Write("何秒?(0-59)") S1 = Console.ReadLine() 入力できる値の幅を明示するとよい
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解答例:経過時間の計算 その2 Console.WriteLine("終了時間を入力して下さい")
H2 = Console.ReadLine() Console.Write("何分?(0-59)") M2 = Console.ReadLine() Console.Write("何秒?(0-59)") S2 = Console.ReadLine() K1 = 3600 * H * M1 + S1 K2 = 3600 * H * M2 + S2 K = K2 - K1 入力できる値の幅を明示するとよい 経過時間を秒で計算
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解答例:経過時間の計算 その3 H3 = K \ 3600 整数の割り算 Amari = K - H3 * 3600
M3 = Amari \ 60 S3 = Amari - M3 * 60 Console.WriteLine("経過時間は{0}時間{1}分{2}秒", _ H3, M3, S3) 整数の割り算
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