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安全管理者 選任時研修 第3章 安全教育 H (公社)神奈川労務安全衛生協会 厚木支部 Rev.g
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1.安全衛生教育の必要性 基本的理念からみた必要性 「自分や仲間を守れる」人創りのために 1.本人の立場から・・・
①自分を守る ・怪我をしない、病気にならない ・法的責任を招かない ②上司として部下を守る ・怪我や病気を防ぐ 2.会社(組織)の立場から・・・ ①社員の安全・健康を確保する責任 ②生産活動の維持 ③経済的・法的責任の軽減 ④社会的責任・企業評価の維持 「自分や仲間を守れる」人創りのために
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災害発生原因からみた必要性 不安全行動をしない(させない)ために 災害発生 殆どが作業者の 「不安全行動」 この「ズレ」 とは何か?
基準(ルール)と 実作業との間の 「ズレ」 労 働 者 災害発生 設備・材料作業環境 この「ズレ」 とは何か? 作業方法 管理方法 不安全行動をしない(させない)ために 殆どが作業者の 「不安全行動」
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不安全行動と災害 人の不安全行動が原因で発生する労働災害は、全災害の90%を占める 不安全行動とは・・・ ①作業上の危険を知らなかった
②危険を知っていたが、能力 不足のためできなかった ③危険を知っており、能力 もあったがやらなかった ④勘違い、思い込みなどの エラーをした
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2.安全衛生教育計画の立て方 教育ニーズ STEP1:目的の明確化 目標到達レベル STEP2:目標の明確化 教育方法
指導案・指導技術 STEP4:教育の実施 講師・計画・受講生 STEP5:教育の評価
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天秤がつりあっていない部分=「教育ニーズ」
教育計画における目的・目標の明確化 天秤がつりあっていない部分=「教育ニーズ」 組織:現に有する管理力 組織:期待される管理力 人:現に有する知識や能力 人:期待される知識や能力 天秤がつりあうことを目的に「安全教育」を行う
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教育目的:3つの教育 種類 内 容 知識教育 (頭の教育) 「知らない」ことを解決 技能教育 (腕の教育) 「できない」ことを解決
内 容 能力 知識教育 (頭の教育) 「知らない」ことを解決 ・機械、設備の構造、機能、性能 ・有害物の性質と扱い方 ・作業に必要な法規、規程、基準 開発 技能教育 (腕の教育) 「できない」ことを解決 ・作業のやり方、機械や装置の 操作方法 ・点検のしかた、異常時の措置 人間形成 態度教育 (心の教育) 「やらない」ことを解決 ・安全作業に対する心構え ・職場の規律、安全に関する遵守事項 ・意欲付け よく わからせる やり方を身につけさせる やる気を育てる
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教育目標:「現状の姿」と「あるべき姿」 あるべき姿 (目指す到達レベル) 現状の姿 (現状レベル) 差 = 問題点
(目 標) あるべき姿 (目指す到達レベル) 手段(3) 差 = 問題点 手段(2) 現状の姿 (現状レベル) 手段(1) (時 間) ①目標(あるべき姿)をもつ ⇒ 問題点の把握 ②目標と現状の「差」を認識する ⇒ 的確な手段の選択
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安全衛生に関する法定教育 教育対象 教 育 内 容 法 規 テキストP297~P302:資料12 安全衛生教育体系等 新入社員 配転者
教育対象 教 育 内 容 法 規 新入社員 配転者 雇入れ時教育 配置転換時教育(機械・原材料の危険など) 法59 則35 危険・有害業務従事者 新任:危険・有害業務特別教育(49種類の業務) 定期:概ね5年ごとの従事者教育 随時:設備が新たなものに変わった時等の従事者教育 法59・60の2 則36 職長 新任:職長教育 定期:概ね5年ごとの能力向上教育に準じた教育 随時:機械設備等に大幅な変更があった時等の能力向上教育に準じた教育 法60 則40 安全管理者 安全衛生推進者 作業主任者 新任:安全管理者選任時研修、 安全衛生推進者講習 作業主任者技能講習 定期:概ね5年ごとの能力向上教育 随時:機械設備等に大幅な変更があった時等の能力向上教育 法19の2 能力向上教育指針 災害発生時等の労働災害防止従事者 災害防止、職場の問題点、安全管理方法 労働基準局長が定める研修機関 法99の2 登録省令8章 テキストP297~P302:資料12 安全衛生教育体系等
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職業生活(生涯)を通じた安全衛生教育 入社・・・・・・・・・・・・・・・・・・雇入れ時教育 危険・有害業務従事・・・・・特別教育 就業制限業務従事・・・・・・免許取得 5年経過・・・・・・・・・・・・・・定期/危険・有害業務従事者 教育 配置転換等・・・・・・・・・・・・随時/上記従事者配置転換 等教育 職長就任・・・・・・・・・・・・・・職長教育 安全衛生業務従事者・・・・能力向上教育(初任時) 5年経過・・・・・・・・・・・・・・能力向上教育(定期時) 設備・原材料等の変更・・・能力向上教育(随時時) 概ね45歳到達・・・・・・・・・高齢時教育
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教育方法(手段・時間・教材・講師等)の選択
実行計画の策定 教育方法(手段・時間・教材・講師等)の選択 受講者の対象(階層)別に実行計画を策定 ① 安全管理者等の管理監督者 ② 新入社員(新規採用者) ③ 作業内容変更に伴う作業従事者 ④ 職長、その他の現場監督者 ⑤ 危険または有害業務従事者 ⑥ その他
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実施例:1 安全管理者の教育 安全管理者選任時研修 ①事業場専属の者 ②学歴・実務経験を満たしている者
①事業場専属の者 ②学歴・実務経験を満たしている者 ③厚生労働大臣が定めた研修(資格取得) ・安全管理 ・・・180分 ・危険性、有害性等の調査及びその結果に基づき 講ずる措置 ・・・180分 ・安全教育 ・・・ 90分 ・関係法令 ・・・ 90分 合計 540分 講師に資格が必要なので注意
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雇入れ時教育(定期採用者・中途入社者)の例
実施例:2 新入者の教育 ‐1‐ 雇入れ時教育(定期採用者・中途入社者)の例 1.「安全衛生」を理解させる・・・基礎教育 ① わが社の「安全」の基本的考え方 ② 安全の先取り活動(KYT、ヒヤリハット) ③ 5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾) ④ ムダ、ムラ、ムリの排除・・・作業手順の理解 ⑤ ルール遵守の精神・・・保護具・安全装置 2.危険を知る ① 社内の危険物・有害物 ② 社内の危険・有害な作業場 ③ 過去の災害事例 ④ 事故が起きたときの処置
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実施例:2 新入者の教育 ‐2‐ 3.法令を理解する ① 安全衛生管理体制、安全衛生管理監督者 ② 労働安全衛生法、労災補償制度
新入者の教育 ‐2‐ 3.法令を理解する ① 安全衛生管理体制、安全衛生管理監督者 ② 労働安全衛生法、労災補償制度 ③ 危険物・有害物関連法規 ④ 交通ルール 4.健康管理 ① 健康診断(雇入れ時・定期・有害業務) ② 健康管理体制(産業医・健康相談 等) ③ 心とからだの健康づくり(THP) ④ メンタルヘルス
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3.安全衛生教育の実施 実施方法の選択 教育の対象や内容に応じ最適なものを - 教え方による種類 – - 対象人員数による種類 -
1.講義方式:講師が話して聞かせる 2.視聴覚教育方式:画像や映像などを見せながら 3.討議方式:テーマと役割を決めて自由に討議し結論をだす 4.OJT方式:仕事を進める過程を通じて作業者に指導 5.演習方式:講師の設問に対し、各自解答を作成する - 対象人員数による種類 - 1.集団教育:講義方式により対象者をまとめて教育 2.個別教育:現場OJTなどのマンツーマン教育
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教え方の8原則 やってみせて 言ってきかせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ 原 則 内 容 注 意 点 1 相手を中心に
原 則 内 容 注 意 点 1 相手を中心に 相手の能力に応じて 言葉を選んで 2 やる気を起こさせ 自主的に行動するように 動機付けて 3 徐々に難しい事へ 相手の習熟度に応じて 相手次第で 4 一時に一事を 1回に一つのことを習得 あれもこれもはダメ 5 反復して 理解されることを確信して 手を変え、品を変え 6 具体的事例で 強く印象づける 身近な事例を 7 体験させ 体験学習の中で五感を 感覚機能を使わせる 8 急所の理由を言う なぜ急所になるのか 納得させる やってみせて 言ってきかせて させてみて (率先垂範) (教育) (実施訓練、経験) ほめてやらねば 人は動かじ (評価=意欲、動機づけ) (態度、成長)
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教え方の4段階 段 階 手 順 ポイント 動機付け の段階 提 示 適 用 フォロー 第1段階 習う準備をさせる 第2段階 作業を説明し、
段 階 手 順 ポイント 第1段階 習う準備をさせる 1.気楽にさせる 2.何の仕事をやるかを話す 3.その仕事について知っている程度を確かめる 4.仕事を覚えたい気持ちにさせる 動機付け の段階 第2段階 作業を説明し、 やってみせる 1.主なステップを一つずつ言って聞かせ、やってみせ、書いて みせる 2.急所を強調する 3.はっきりと、ぬかりなく、根気よく、理解する能力以上に強いない 提 示 第3段階 やらせてみる 1.やらせてみて間違いをなおす 2.やらせながら作業を説明する 3.もう一度やらせながら急所を言わせる 4.分かったとわかるまで確かめる 適 用 第4段階 教えた後を見る 1.仕事につかせる 2.分からないときに聞く人を決めておく 3.度々調べる 4.質問するように仕向ける 5.だんだん指導を減らしていく フォロー
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教育効果の把握 受講者の教育効果の把握方法 評価項目(対象) 評価の内容 方 法 1 受講生の理解度 ● 受講生がどの程度受入れたか
方 法 1 受講生の理解度 ● 受講生がどの程度受入れたか ● 受講生がどの程度理解したか ・アンケート ・質問 ・テスト ・実技テスト 2 行動変容 ● 教育の結果、仕事への態度など の行動の変化をみる ・レポート ・行動観察 3 職場の状態レベル ● 職場の状態、業績の変化をみる ・報告書
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教育効果の評価 教え方が正しい 教える 正しい作業 教育の完結 教え方が正しく伝わらない 事故・災害 誤った作業 (不安全) 教える
正しく理解する 教え方が正しく伝わらない 事故・災害 誤った作業 (不安全) 教える 放任・黙認 妥協 誤って理解する
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機械設備・作業方法などの根本的な改善が必要
教育効果の評価 なぜ作業者が不安全な作業をしたのか?(教育したのに?) ①作業者が不安全であることを知らずに不安全な作業をした ⇒ 教育の不徹底(教えていない?理解していない?) ⇒ 関係する作業者に追加の教育を実施 不徹底の原因の解明と是正・次回教育への反映 ②作業者が知っていて、不安全な作業をした ⇒ 機械設備の不備・ 作業者の性癖・安全意欲の欠如 機械設備・作業方法などの根本的な改善が必要
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教育効果の評価 是正措置 事故・災害 誤った作業 教える (不完全な) 正しい作業 再教育(正しく理解する) 機械設備・作業方法の改善
教え方が正しく伝わらない 事故・災害 誤った作業 (不完全な) 教える 是正措置 正しい作業 再教育(正しく理解する) 機械設備・作業方法の改善 教育の完結
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教育記録 個 人 職 場 主管部署 教育記録の作成と保管 個々に保管 ・意識 ・法令遵守 ・向上心 ・修了者の把握 ・法令遵守
個 人 職 場 主管部署 ・意識 ・法令遵守 ・向上心 ・修了者の把握 ・法令遵守 ・新規教育受講(計画)
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Frank & Lillian Gilbreth
4.作業標準・作業手順書の作成と周知 ギルブレス夫妻による作業動作の研究 レンガ積み作業における動作のムダ取りと作業の標準化 ①レンガを地面に積んでいるため、取るときにいちいち腰を かがめる ⇒足場に調整台を設置しレンガを置く・・・常に同じ姿勢で Frank & Lillian Gilbreth ②レンガを積むときにレンガのきれいな面(表)が上になるよう、一つずつチェック ⇒ レンガが10個はいる容器を作成し、レンガのきれいな面(表)を下にして入れる …容器ごとひっくり返せば必ずきれいな面が表 → チェック不要 ③レンガ積みとモルタル塗りを別の作業台で実施・・・頻繁に移動&片手作業 ⇒ 両作業を同じ場所に移動し、左右同時に取り置きできる作業台を工夫 1時間当たりの作業量 120個 ⇒ 350個に増加
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ギルブレス のレンガ積み作業の研究
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作業分析と作業手順 作業要素を科学的に分析し、作業の標準化を図る 誰がやっても 安全 同じ品質 同じ時間
①作業の順序②使用する機械設備や工具・用具 ③作業に要求される作業者の行動様式 を決める 誰がやっても 安全 同じ品質 同じ時間 ムダ・ムラ・ムリ 無し 安全作業分析から作成された 作業者向けの作業手順書が必要
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作業手順への正しい理解 名 称 意 味 技 術 標 準 生産物が対象で、工程ごとに品質に影響する技術的要因を規定し、作業標準のもとになるもの
名 称 意 味 管理者技術者 監督者 作業者 技 術 標 準 (仕様書・ 規格書) 生産物が対象で、工程ごとに品質に影響する技術的要因を規定し、作業標準のもとになるもの ◎ 作 業 標 準 (作業指導書) 技術標準を満足し、作業QCDSEの管理と材料、設備、作業者、作業条件、方法の管理を規定したもの ○ 作業手順書 単位作業ごと・要素作業ごとに材料、設備、治工具、作業者の動作・注意事項を規定したもの 作業マニュアル 安全化のため作業条件、方法、管理、手順等を記載した手引書
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作業手順書の要件 ① 作業の実情に即したものであること ②「よい作業」のためのものであること ③ 表現が明確であること
それぞれの作業の目的を理解し、作業の内容を分析した上で、実情に即 したものを作成する ②「よい作業」のためのものであること 安全に・正しく・早く・楽に ⇒ 3ム(ムダ・ムラ・ムリ)を排除 ③ 表現が明確であること 抽象的な表現はダメ(ex. 「ときどき」攪拌 ⇒ 「約5分ごと」に攪拌) ④ 実際の作業性に見合ったものであること 作業者に過度の注意や、必要以上の努力を要求する内容は避ける (③項を厳密にとらえすぎると、作業者はかえって緊張し失敗する) ⇒ ある程度の許容範囲を定める ⑤ 異常時の措置を盛り込む 異常時に迅速・正確に処置できること ⇒ 「何を」「どのように」 ⑥ 他の規定などに反しないもの 法令、他の規定に抵触していないか、関連を確認する ⑦ 関係作業者の参画のもとに原案が作成されたものであること 忘れがち!
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作業手順書の作成 1.作業手順書作成の対象作業を決める 2.単位作業を分解し、主な手順を決める 3.主な手順を検討して
全体作業 ⇒ まとまり作業 ⇒ 単位作業 ※ 単位作業ごとに作業標準を作成する 2.単位作業を分解し、主な手順を決める 3.主な手順を検討して ①最もよい順序に並べ替える ②急所をつける:~して(急所) ~する(手順) ③作業区分をする:準備作業・本作業・後片付け作業 4.リスクアセスメントの実施
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丸鋼を天井クレーンによりトラックから積卸す作業
1.作業手順書作成の対象作業を決める まとまり作業 丸鋼を天井クレーンによりトラックから積卸す作業 プレキャストコンクリートの製造 単位作業 → 天井クレーンの点検 手順 荷の置き場を決める 荷の吊り上げ 鉄筋組立作業 鉄筋組立作業 単位作業 → 型枠組立作業 :対象作業 コンクリート打設作業
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丸鋼を天井クレーンによりトラックから積卸す作業
2.単位作業を分解し、主な手順を決める 単位作業 丸鋼を天井クレーンによりトラックから積卸す作業 主 な 手 順 1 天井クレーンを点検する 2 トラックの車止めを点検する 3 玉掛けワイヤーロープを点検する 4 積荷を点検する 5 荷の置き場を点検する 6 通路を点検する 7 輪木を置く 8 天井クレーンのフックを荷の中心に移動する 9 丸鋼にワイヤーロープを掛ける 10 地切りする 11 荷を吊り上げる 12 荷を移動する 13 荷を置き場に卸す 14 玉掛けワイヤーロープを外す 15 荷が安定しているか確認する 16 荷の周囲を片付ける 17 トラック荷台上を片付ける 18 出発する
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3 主な手順を検討して ①最もよい順序に並び替える
3 主な手順を検討して ①最もよい順序に並び替える 作業内容 : 丸鋼を天井クレーンによりトラックから積卸す作業 材料 : 丸鋼(φ90 × 4m × 6本束、1束重量:1.2t) 使用機械 : 天井クレーン(吊り上げ荷重 : 10t) 使用器具 : 玉掛けワイヤーロープ(12㎜) × 2本 輪木(□100 : 長さ2m) × 2本 保護具 : ヘルメット、安全靴、皮手袋 A : クレーン運転者 作業人員 : 2名 B : 玉掛け及び積卸し作業指揮者 (玉掛け合図者) A : クレーン運転免許 資格等 : B : 玉掛け技能講習修了 (玉掛け合図者は資格不要) 作業区分 番号 誰が 手順(主なステップ) 急 所 危険性・有害性(そうしないとどうなる?) A 天井クレーンを点検する トラックの車止めを点検する B 玉掛けワイヤーロープを点検する 積荷を点検する 荷の置き場を点検する 通路を確認する 輪木を置く
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3 主な手順を検討して ②急所をつける 作業内容 : 丸鋼を天井クレーンによりトラックから積卸す作業
3 主な手順を検討して ②急所をつける 作業内容 : 丸鋼を天井クレーンによりトラックから積卸す作業 材料 : 丸鋼(φ90 × 4m × 6本束、1束重量:1.2t) 使用機械 : 天井クレーン(吊り上げ荷重 : 10t) 使用器具 : 玉掛けワイヤーロープ(12㎜) × 2本 輪木(□100 : 長さ2m) × 2本 保護具 : ヘルメット、安全靴、皮手袋 A : クレーン運転者 作業人員 : 2名 B : 玉掛け及び積卸し作業指揮者 (玉掛け合図者) A : クレーン運転免許 資格等 : B : 玉掛け技能講習修了 (玉掛け合図者は資格不要) 作業区分 番号 誰が 手順(主なステップ) 急 所 危険性・有害性(そうしないとどうなる?) A 天井クレーンを点検する 1.点検表に基づいて 1.運転途中で止まり荷が振られ落ちる・ぶつかる (安全・品質) トラックの車止めを点検する 1.タイヤに隙間なく噛んでいるか 1.車が動き、玉掛け作業者や荷が荷台上から 落ちる(安全・品質) B 玉掛けワイヤーロープを点検する 1.点検表に基づいて 2.径が12㎜かどうか 1.2.ワイヤーロープが切れて荷が落ちる 積荷を点検する 1.荷崩れしていないか 2.結束・包装は完全か 1.玉掛け作業中に荷が崩れる・挟まれる 2.玉掛け移動中に荷が崩れる・当たる(安全・品質) 荷の置き場を点検する 1.安全通路は確保したか 2.広さ(5m × 2m以上)を確保 1.荷に当たる(安全) 2.次工程の作業に時間がかかる(能率) 通路を確認する 1.誘導通路に障害物はないか 2.移動空間に障害物はないか 1.誘導中転倒する(安全) 2.誘導中、荷が当たり落下する(安全・品質) 輪木を置く 1.3mの間隔で 2.短辺方向に平行に 1.間隔が開きすぎ、荷がたわんで曲がる(品質) 2.ワイヤーロープが抜けなくなる(能率)
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3 主な手順を検討して ③作業区分をする 準備作業 本作業 作業内容 : 丸鋼を天井クレーンによりトラックから積卸す作業
3 主な手順を検討して ③作業区分をする 作業内容 : 丸鋼を天井クレーンによりトラックから積卸す作業 材料 : 丸鋼(φ90 × 4m × 6本束、1束重量:1.2t) 使用機械 : 天井クレーン(吊り上げ荷重 : 10t) 使用器具 : 玉掛けワイヤーロープ(12㎜) × 2本 輪木(□100 : 長さ2m) × 2本 保護具 : ヘルメット、安全靴、皮手袋 A : クレーン運転者 作業人員 : 2名 B : 玉掛け及び積卸し作業指揮者 (玉掛け合図者) A : クレーン運転免許 資格等 : B : 玉掛け技能講習修了 (玉掛け合図者は資格不要) 作業区分 番号 誰が 手順(主なステップ) 急 所 危険性・有害性(そうしないとどうなる?) 準備作業 1 A 天井クレーンを点検する 1.点検表に基づいて 1.運転途中で止まり荷が振られ落ちる・ぶつかる (安全・品質) 2 トラックの車止めを点検する 1.タイヤに隙間なく噛んでいるか 1.車が動き、玉掛け作業者や荷が荷台上から 落ちる(安全・品質) 3 B 玉掛けワイヤーロープを点検する 1.点検表に基づいて 2.径が12㎜かどうか 1.2.ワイヤーロープが切れて荷が落ちる 4 積荷を点検する 1.荷崩れしていないか 2.結束・包装は完全か 1.玉掛け作業中に荷が崩れる・挟まれる 2.玉掛け移動中に荷が崩れる・当たる(安全・品質) 本作業 荷の置き場を点検する 1.安全通路は確保したか 2.広さ(5m × 2m以上)を確保 1.荷に当たる(安全) 2.次工程の作業に時間がかかる(能率) 通路を確認する 1.誘導通路に障害物はないか 2.移動空間に障害物はないか 1.誘導中転倒する(安全) 2.誘導中、荷が当たり落下する(安全・品質) 輪木を置く 1.3mの間隔で 2.短辺方向に平行に 1.間隔が開きすぎ、荷がたわんで曲がる(品質) 2.ワイヤーロープが抜けなくなる(能率)
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4.リスクアセスメントを実施する 天井クレーンの点検 トラックの車止めの点検 玉掛けワイヤーロープの点検 積荷の点検 荷の置き場の点検
作業内容 危険性・有害性 現状のリスク 危険性・有害性の低減対策 改善後の予想リスク 程度 頻度 可能性 評価点 レベル 天井クレーンの点検 運転途中で止まり荷が振られ落ちる・ぶつかる (安全・品質) 10 4 18 Ⅴ 天井クレーンの始業前点検は点検表に基づいて確実に行う 1 3 Ⅰ トラックの車止めの点検 車が動き、玉掛け作業者や荷が荷台上から落ちる 8 2 12 Ⅲ トラック荷台上で作業するときは、車止めをセットしてあるかどうか点検する 玉掛けワイヤーロープの点検 ワイヤーロープが切れて荷が落ちる (安全・品質) 16 ワイヤーロープの損傷の有無と、荷の重量とワイヤー径との適合を点検表に基づいて実施する 積荷の点検 玉掛け作業中に荷が崩れる・挟まれる (安全・品質) 11 荷台上で玉掛けを行うときは、荷崩れ、材料の結束包装状態を点検し、整頓及び結束ののち行う 玉掛け移動中に荷が崩れる・当たる(安全・品質) 15 荷の置き場の点検 荷に当たる(安全) 7 Ⅱ 荷の置き場は通路に重ならず、かつ荷の大きさより周囲50cm以上の広さを確保する 次工程の作業に時間がかかる(能率) - 通路の確認 誘導中転倒する(安全) 9 誘導通路及び荷の移動空間は誘導前に障害物がないことを確認する 誘導中、荷が当たり落下する(安全・品質) 輪木を置く 間隔が開きすぎ、荷がたわんで曲がる(品質) ワイヤーロープが抜けなくなる(能率)
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作業手順書案のまとめと決定 作業手順書の見直し 安全担当部門・ラインスタッフとの調整 確認 承認 作成 ・事故や災害の発生
安全担当部門・ラインスタッフとの調整 安全管理者 確認 製造部長 製造課長 現場管理者 承認 作成 調整 作業手順書の見直し ・事故や災害の発生 ・原材料、工程、機械設備などの変更や新規導入 ⇒ 速やかに見直しをすることが必要
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作業手順書の周知徹底 職場でのフォローアップ 作業手順書 の励行 ◎職場のルールとしての位置づけ (トップの熱意と、職場全体の強い意志)
事業場トップ:安全管理方針の重要項目として発表(周知) 生産ラインの管理者(課長):その責任において徹底を図る 職場でのフォローアップ ・教育訓練の徹底 ・関係作業者への配布や回覧 ・作業場内での掲示 作業手順書 の励行 ◎職場のルールとしての位置づけ (トップの熱意と、職場全体の強い意志) ◎リーダー(現場監督者)が率先垂範
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皆さんの会社の実情に合わせて作成して下さい。 危険/有害業務はある?災害実績は?その傾向は?など
5.個人演習 教育計画の作成 新入社員 雇入れ時の安全衛生教育 安全管理者 担当 カリキュラム及びタイムテーブル 作成 20分間 皆さんの会社の実情に合わせて作成して下さい。 自社の業種は何?安全管理体制は? 危険/有害業務はある?災害実績は?その傾向は?など
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個人演習 ガイド
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個人演習 ガイド 作成例(衛生管理)
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終わりに 教育とは? 「教」・・・「 」 「育」・・・「 」 教育の評価は? 教えること 教育の主役は教育を受ける側です。従って、その評価は
教育とは? 「教」・・・「 」 「育」・・・「 」 教育の評価は? 教育の主役は教育を受ける側です。従って、その評価は どれだけ「 」ではなく どれだけ「 」です。 ご清聴ありがとうございました。 教えること できるようになること 教えたか できるようになったか
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