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福岡県教育センター ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 研修担当の先生へ ※ ※ ※ ※ ※ ※
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 研修担当の先生へ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 本スライドの研修内容は,研究紀要p.6~p.7と対応しています。研究紀要を印刷される場合は,福岡県教育センターのホームページからダウンロードして使用してください。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 今日は,ユニバーサルデザインの4つの視点と,視点を生かした授業に取り組むよさについて学びましょう。★ 福岡県教育センター
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全ての児童生徒にとって,分かりやすい授業になります。
ユニバーサルデザイン(UD)の視点とは シンプル,クリア,ビジュアル,シェアの4つです。 UDの視点を生かした授業は, 学習活動への参加と,学習内容の理解を保障します。 全ての児童生徒にとって,分かりやすい授業になります。 ユニバーサルデザインの視点とは,シンプル,クリア,ビジュアル,シェアの4つのことです。★ ユニバーサルデザインの視点を生かした授業は,学習活動への参加と,学習内容の理解を保障します。つまり,全ての児童生徒にとって分かりやすい授業になります。★
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UDの視点を生かした授業 Cさんへの Bさんへの 個別の支援 個別の支援 Aさんへの 個別の支援 Dさんへの 個別の支援
ユニバーサルデザインの視点を生かした授業づくりは,学級の全ての児童生徒にとって有用です。 その理由について説明します。 黄緑の部分は,全ての児童生徒の学びを保障するために,共通に整備される★基礎的環境整備です。 ★ユニバーサルデザインの視点を生かした授業は,基礎的環境整備の一つといえます。 尚,基礎的環境整備を行った上で,★困難さのある児童生徒に提供される個別の支援を,合理的配慮・適切と思われる配慮といいます。 ★ 児童生徒に共通の基礎的環境整備 UDの視点を生かした授業
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UDの視点を生かした授業 Cさんへの 個別の支援 Bさんへの 個別の支援 Aさんへの 個別の支援 Dさんへの 個別の支援
補聴支援 システム Dさんへの 個別の支援 座席の配慮 安心できる グループ設定 安心できる グループ設定 安心できる グループ設定 ゆっくりと端的な指示 ・ 情報の可視化 情報の可視化 情報の可視化 情報の可視化 例えば,Aさん,Bさん,Cさん,Dさんには,それぞれスライドに示すような個別の支援を提供する必要があるとします。 ★Aさん,Cさん,Dさんは,口頭による説明だけでは理解するのに時間がかかるため,教師が説明の内容を紙に書いてそれぞれの机上に置いています。 しかし,3人に同時に支援を継続していくのは難しいので,この,「情報の可視化」をユニバーサルデザインの視点で捉え直してみます。★ 例えば,口頭による指示の際は,まず全員に教師への注目を促します。注意が向いていることを確認したら,必要な内容だけを,短い言葉でゆっくりと,端的に指示します。同時に,キーワードを黒板やホワイトボードに示します。★ 児童生徒に共通の基礎的環境整備 UDの視点を生かした授業
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UDの視点を生かした授業 Cさんへの 個別の支援 Bさんへの 個別の支援 Aさんへの 個別の支援 Dさんへの 個別の支援
補聴支援 システム Dさんへの 個別の支援 座席の配慮 交流活動の際のグループ設定で配慮 安心できる グループ設定 安心できる グループ設定 安心できる グループ設定 ゆっくりと端的な指示 ・ 情報の可視化 交流活動の際は,安心して活動できるように,★教師がグループを編成するということも考えられます。 このようにすることで,全員に分かりやすく,Aさん,Bさん,Cさんも学びやすくなります。 ユニバーサルデザインの視点を生かした授業を充実させていくことは,全員に分かりやすくなるばかりでなく,本当に必要な個別の支援を明確にするということにもつながります。★ 児童生徒に共通の基礎的環境整備 UDの視点を生かした授業
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ポ イ ン ト シンプル クリア ビジュアル シェア 学習内容の理解 活動への参加 本時のねらいや発問を絞ります。
学習内容の理解 活動への参加 ポ イ ン ト シンプル 本時のねらいや発問を絞ります。 余分な刺激をなくし,必要な情報に絞ります。 意識や思考を焦点化しながら学習活動に取り組めるようにします。 ※学習のレベルを下げることではありません。 クリア 授業展開の道筋を明確にします。 活動の内容や順序などを明確にします。 授業全体を見通しながら,段階的に学習内容についての理解を深めていけるようにします。 ビジュアル 視覚情報や具体物を併用します。 思考や言語などの情報を絵や写真,図,動作などに変換し,視覚的に働き掛けます。 シェア 少人数の話合い場面を設定し,全ての児童生徒の発言機会を保障します。 少人数による話合いを位置付けたり,話合いの場面において教師が児童生徒の発言を整理したりします。 では,ここで,ユニバーサルデザインの4つの視点について,1つずつ確認をしましょう。★
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視点がはっきりとしているのはどちらでしょう?
学習内容の理解 活動への参加 ポ イ ン ト シンプル 本時のねらいや発問を絞ります。 余分な刺激をなくし,必要な情報に絞ります。 意識や思考を焦点化しながら学習活動に取り組めるようにします。 ※学習のレベルを下げることではありません。 解き方を考える際の 視点がはっきりとしているのはどちらでしょう? まず,シンプルの視点です。 学習内容を理解できるようにするために,本時のねらいや発問を絞ります。 学習活動に参加できるようにするために,余分な刺激をなくし,必要な情報に絞ります。 ポイントは,児童生徒の意識や思考を焦点化しながら学習活動に取り組めるようにすることです。これは,学習のレベルを下げることではありません。 例えば,次の発問を比べてみます。★ (少し間をおいて)★解き方を考える際の視点がはっきりとしているのはどちらでしょう。 下の方ですね。このように,本時のねらいに迫るために,視点を焦点化させることを意識します。★
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児童生徒の思考過程や意識のつながりを考えて学習活動を構成します。
学習内容の理解 活動への参加 ポ イ ン ト クリア 授業展開の道筋を明確にします。 活動の内容や順序などを明確にします。 授業全体を見通しながら,段階的に学習内容についての理解を深めていけるようにします。 児童生徒の思考過程や意識のつながりを考えて学習活動を構成します。 クリアの視点です。 学習内容を理解できるようにするために,授業展開の道筋を明確にします。 学習活動に参加できるようにするために,活動の内容や順序などを明確にします。 ポイントは,児童生徒が,授業全体を見通しながら,段階的に学習内容についての理解を深めていけるようにすることです。 図のように,児童生徒の思考過程や意識のつながりを考えて学習活動を構成します。★
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具体物を用いた操作活動があると思考しやすくなります。
学習内容の理解 活動への参加 ポ イ ン ト ビジュアル 視覚情報や具体物を併用します。 思考や言語などの情報を絵や写真,図,動作などに変換し,視覚的に働き掛けます。 矢印は順序性を分かりやすくします。 具体物を用いた操作活動があると思考しやすくなります。 ビジュアルの視点です。 学習内容を理解したり,学習活動に参加したりできるようにするために, 特に必要な情報については,視覚情報や具体物を併用して説明します。 ポイントは,思考や言語などの見えない情報を,絵や写真,図,動作などに変換することです。 写真は,児童生徒の自由な発想を引き出すために,矢印や具体物を効果的に使っています。★
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他の視点を生かすと,効果的にシェアを図ることができます。
学習内容の理解 活動への参加 ポ イ ン ト シェア 少人数の話合い場面を設定し,全ての児童生徒の発言機会を保障します。 少人数による話合いを位置付けたり,話合いの場面において教師が児童生徒の発言を整理したりします。 シェア+シンプル 話題を焦点化 する。 シェア+クリア 話合いの手順を 示す。 シェア+ビジュアル 具体物を使って 説明させる。 シェアの視点です。 学習内容を理解したり,学習活動に参加したりできるようにするために, 少人数の話合い場面を設定し,全ての児童生徒の発言の機会を保障します。 ポイントは,少人数による話合いを位置付けたり,話合いの場面において教師が児童生徒の発言内容を整理したりすることです。 シンプルやクリア,ビジュアルの視点も生かすことで,効果的にシェアを図ることもできます。★ 他の視点を生かすと,効果的にシェアを図ることができます。
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シンプル クリア ビジュアル,シェアは, 目的を明確に!
一単位時間の授業は,幾つかの学習活動を通して本時のねらいに迫っていくものですので,★シンプルとクリアの視点は特に重視します。 ビジュアルとシェアは,★目的を明確にすることが大切です。 ビジュアルとして,写真やICTを多用しすぎると,困難さのある児童生徒にはかえって刺激になることもあります。 情報を可視化しようとするときは,本当に必要があるかを吟味します。 また,シェアとして話合い活動を位置付ける際にも, 「どのような目的で,何をどのように話し合わせるのか」を明確にします。★
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授業基盤,授業構想,授業運営の全てにおいて,ユニバーサルデザインの視点を生かすことが大切です。
4つの視点の具体的な例も含め,詳しくは,平成26年度 福岡県教育センター研究紀要 「通常の学級におけるユニバーサルデザインの視点を生かした授業づくり」に様々な例が載っています。是非参考にしてみましょう。★
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できるところから 有効だったアイデアは 少しずつ みんなで共有しましょう! やっていきましょう 福岡県教育センター
今回は,ユニバーサルデザインの4つの視点を,視点を生かした授業のよさについて学びました。 今までの授業を振り返り,十分できているところは引き続き行いながら,不十分なところはできるところからやっていきましょう。 また,自分の授業で,有効だったアイデアを是非皆さんで共有し,全ての学級(クラス)でユニバーサルデザインの視点を生かした授業づくりに取り組んでいきましょう。 ※ ※ ※ 研修を担当される先生へ ※ ※ ※ 時間に余裕があれば,ここでリフレクションをすることもできます。 「4つの視点から,今までの授業を振り返ってみましょう。そして,現在取り組んでいること,今後取り組んでみようと思うことを,近くの方と5分間程度で話し合ってみましょう」など, 研修の時間に応じて,柔軟に取り組んでみてください。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ これで研修を終わります。★ 福岡県教育センター
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