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当院健診部における胃部レントゲン上の所見とピロリ菌との関係
医療法人社団 新虎の門会 新浦安虎の門クリニック 健診部 ○永山 健二 堀内 純 沼本 美由紀 大前 利道 大前 由美 2019/5/26
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【目的】 胃部レントゲン検査で萎縮性胃炎と診断された受検者の中で、ヘリバクター・ピロリ菌抗体検査(以下ピロリ菌検査)の結果を調べる。ピロリ菌検査の無い受検者群に対し、レントゲンの所見よりピロリ菌の存在を推定し、健診報告書に役立てる事が可能かどうか検討する 2019/5/26
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【対象】 平成16年4月1日から17年3月31日まで当クリニック健診部に於いて胃部レントゲン検査およびピロリ菌検査を受検した3227人。内訳は男性1814人(平均46.3歳)、女性1413人(平均45.6歳)。 年代別受検者割合 40歳未満 832人 25.8% 40歳代 1291人 40% 50歳代 862人 26.7% 60歳以上 242人 7.5% 切除胃、除菌後の受検者は対象外とする。 2019/5/26
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【方法】 「撮影機器」東芝Winscope2000 「使用材料」使用バリウムは粉末製剤(200 W/V%150mℓ)発泡剤4.5g
体位変換は回転変換(右回り3回転)で撮影をし、胃部レントゲン所見で萎縮性胃炎の判定がついた822人についてピロリ菌判定と対比し、感度および特異度を求める。 「読影方法」 ダブルチェック方式。 2019/5/26
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当院での胃部レントゲンの萎縮性胃炎判定方法
1、アレアが大小不均一な状態 2、レリーフの太さが5mm以上 2019/5/26
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【結果1】 ピロリ菌感染者数は、男性615人で 感染率33.9%、女性466人で感 染率32.9%でした。 2019/5/26
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【結果2】 年齢別ピロリ菌感染者数 感染率 40歳未満 832人中147人 17.7% 40歳代 1291人中390人 30.2%
年齢別ピロリ菌感染者数 感染率 40歳未満 832人中147人 17.7% 40歳代 1291人中390人 30.2% 50歳代 862人中406人 47.1% 60歳以上 242人中138人 57.0% 合計 3227人中1081人 33.5% 2019/5/26
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【結果3・感度】 ピロリ菌(+) 胃部レントゲン所見で萎縮性胃炎(+) 感度 40歳未満 147人中105人 71.4%
ピロリ菌(+) 胃部レントゲン所見で萎縮性胃炎(+) 感度 40歳未満 147人中105人 71.4% 40歳代 390人中290人 74.4% 50歳代 406人中305人 75.1% 60歳以上 138人中 85人 61.6% 合計 人中785人 72.6% 2019/5/26
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【結果4・特異度】 ピロリ菌感染(ー)、胃部レントゲン所見で萎縮性胃炎(-)の人数 特異度 40歳未満 685人中673人 98.2%
特異度 40歳未満 685人中673人 98.2% 40歳代 901人中883人 98.0% 50歳代 456人中450人 98.7% 60歳以上 104人中102人 98.0% 合計 2146人中2109人 98.3% 2019/5/26
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【結果5】 胃部レントゲン所見で ピロリ菌感染(-) 萎縮性胃炎(+) 2146人中37人 2019/5/26
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【考察1】 特異度は平均98.3%と大変良好な結果を得られた。 感度は平均72.6%であり、良好な結果を得られたと考える。
感度は平均72.6%であり、良好な結果を得られたと考える。 2019/5/26
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【考察2】 60歳以上の受検者群について (1)右回り3回転の体位変換が困難なため 造影剤の付着が悪い受検者群が多い。
(1)右回り3回転の体位変換が困難なため 造影剤の付着が悪い受検者群が多い。 (2)胃小区間溝が浅く胃小区の描出が困難 な受検者群が多い。 以上の要因のため、感度が低くなったと思われます。 2019/5/26
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【結語】 以上の結果をもとに目的であったピロリ菌検査をしていない受検者群に対してピロリ菌の存在を推定し結果報告書で注意を促す事は可能であると考えられた。 2019/5/26
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具体例 「規則正しい食生活をし、よく噛んで食べるなど注意してください。胃部に症状がある場合は、高率でピロリ菌感染が疑われますので検査をしてください」 以上 2019/5/26
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