Download presentation
Presentation is loading. Please wait.
1
開発途上国の大気環境評価と その発生源寄与の考察 ~Thailand&Cambodia~
大気環境工学研究室 M1 三宅 正彦
2
~Thailand~
3
~研究テーマとその概要~ 研究テーマ 発生源及び周辺大気環境観測 上記に基づく環境影響評価
天然ゴムスモークシート製造に伴う大気環境負荷と 汚染特性に関する調査研究 天然ゴム製品製造に伴い原料生産国で発生する 大気環境負荷に関する調査研究 要するに・・・ 発生源及び周辺大気環境観測 上記に基づく環境影響評価 (LCA (Life Cycle Assessment))
4
~背景 どうしてタイなの?~ Thailand 31.0% Thailand 62.0% 天然ゴム生産量国別シェア(2007)
日本の天然ゴム輸入先(2005) 天然ゴム生産は,タイ・インドネシア・マレーシアなど東南アジアの国々に集中している。 (歴史的背景,気候風土が適しているため) その中でもタイは世界生産量の約3割を占める,世界一の天然ゴム生産国である。 我が国日本は,世界一の天然ゴム生産国タイからの輸入に依存している。 だから・・・ 天然ゴム産業におけるタイと日本の関係は深く, その汚染状況の現状を知ることは重要である!!
5
~背景 なぜ天然ゴムに着目してるの?~ 天然ゴムには液状のLatex,シート状のRSS,ブロック状のSTRなどがある。
ゴム林 ゴム工場 圧延機 1 ゴムの木 2 3 ①ゴム林でゴムの木から樹液を採取する。 ②樹液をゴム工場に運び,ギ酸を添加して固化させる。 ③圧延機にかけてシート状にし,竹竿に吊るして乾燥準備。 ④乾燥炉に移し,燃焼窯でゴムの古木を燃焼させ,その熱と煙で乾燥を行う。 ⑤ゴムシートが飴色になったらRSSの完成。 燃焼窯 4 煙 5 排煙が適切に処理されることなく大気中に放出されることが問題であり,このような工場がタイ南部を中心に数多く分布している。 乾燥炉
6
~目的とアプローチ~ 周辺大気環境観測 負荷量定量化 + 環境影響の評価、解釈(LCA) 周辺大気環境への影響の解明と,影響度の定量化
研究全体の目的 周辺大気環境への影響の解明と,影響度の定量化 環境負荷量を定量的に概算し,原料生産国と消費国の環境格差の状態の把握 排煙発生源調査 ・PAHs特定成分 ・粒子径分布 ・燃焼条件 負荷量定量化 インベントリ分析(LCI) ・CO2,Nox,PAHs ・工程調査 ・発生源調査 ・原単位調査 ・発生量計算 周辺大気環境観測 ・TSP濃度 ・PAHs濃度 ・ガス状成分 ・粒子径分布 + 作業環境調査 ・アンケート調査 ・健康影響調査 気象条件 ・降雨量 ・風向 RSS工場 ・生産量 ・位置情報 環境影響の評価、解釈(LCA) 現地の大学の協力や,実際に現地に赴いての調査・情報収集,各種必要なデータの収集・整理,サンプル分析・データ整理などのアプローチから,上記の目的へ導く。
7
~Cambodia~
8
観光需要に伴う大気環境負荷に関する調査研究
~テーマと概要~ カンボジア・アンコール遺跡区域の 観光需要に伴う大気環境負荷に関する調査研究 観光需要(観光客数,観光資源開発など)と大気環境(大気中有害物質濃度など)の関係性の把握。 インフラ整備・森林伐採などによる自然・生活環境の変化が大気環境へ与える長期的な影響調査。 遺跡・自然との共存の道は果たして・・・ カンボジア・プノンペン市内の 大気環境評価と発生源影響の考察 急激な経済発展に伴う大気環境汚染の深刻化,その現状把握と発生源の特定。 人口・交通量・エネルギー需要の増加による大気環境影響の変化,その傾向の把握。 経済成長の裏に潜む環境破壊・・・
9
シェムリアップ・プノンペン共に大気環境・汚染に関する情報がほぼゼロ!!
~背景 急激な経済発展の代償~ カンボジアは度重なるクーデターや他国の侵略などにより内戦が続いていた。 そして1993年,内戦が終了するとともに,経済が急激に発展することになる・・・ シェムリアップ プノンペン ・人口,交通量の増加 ・アンコール遺跡を中心とする地域 への観光客数の急激な増加 ・電力,薪(バイオマス)燃料,発電機 などエネルギー需要の拡大 ・無秩序な観光資源開発 ・過度の森林伐採による自然破壊 ・人口の都市部への一極集中に伴う 交通量の増加 ・一般的な家庭・飲食店の主要な エネルギー源である薪燃料の使用 ・都市部でのエネルギー需要の拡大 に伴う慢性的な電力不足による 発電機の使用 ・都市,インフラ整備の遅れ 大気環境負荷・健康影響が懸念されるが・・・ シェムリアップ・プノンペン共に大気環境・汚染に関する情報がほぼゼロ!! (※大気環境に限ったことではない) 早急な大気環境調査,環境負荷・汚染の定量的な把握が求められている。
10
~目的・アプローチ~ 研究目的 シェムリアップ プノンペン アプローチ アンコール遺跡区域における観光産業の急速な発展が
大気環境に与える影響の把握,及び発生源寄与の明確化 プノンペン 継続的なモニタリングによる大気環境汚染の特性・傾向の把握,プノンペン市内の大気環境に影響する発生源の考察 アプローチ アプローチは両者とも現地調査または現地の協力者による定点大気観測,発生源調査,温熱環境調査,必要なデータの各種機関への問合わせやアンケートなど類似する部分が多い。 サンプルは分析,データ整理を行い,得られた結果とその他各種データとの比較検討・考察を行う。また分析成分の比率や指標を発生源の推定に用いている。
11
~現地調査などの様子を少しだけ~ タイ・ゴム工場にて・・・ カンボジアにて・・・ 現地の協力者のみなさんと相談中・・・
乾燥炉内でガス採取,超臭いですよ。 サンプリング装置のセッティングの様子。 燃焼窯の流量(流速)測定後,超熱いです。 カンボジアにて・・・ バイクの排ガスサンプリング,発生源調査だよ。 大気サンプリング,小高い山の上で一人取り残されて・・・ 遺跡の近くでサンプリング中。日本人観光客多いな・・・ 現地の大学の屋上でサンプリング,眺めはいいよ。
Similar presentations
© 2024 slidesplayer.net Inc.
All rights reserved.