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仏法を基底にした人間尊重のアプローチ /真宗カウンセリング

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Presentation on theme: "仏法を基底にした人間尊重のアプローチ /真宗カウンセリング"— Presentation transcript:

1 仏法を基底にした人間尊重のアプローチ /真宗カウンセリング
-Dharma-based person-centered approach (D-pca) /Shin-shu Counseling-

2 pcaから学んだもの 1.純粋性、自己一致、あるがまま、自由。 2.東洋思想へのめざめと意識化
  有機体、有情、衆生といった東洋的人間観につながる   無為、自然、   人に何かを「する」のではなく、自分がどう「ある」か

3 真宗から学んだものは、自分自身への根源的な気づき、目覚めであった
法座  1.真宗仏教の要は「聞法」だが、それをしていく中核の場   2.法座の構造   ・三本柱「法」(名号)を核として    Ⅰ「説教・法話」、    Ⅱ「領解出言・信仰告白」、    Ⅲ「座談・対談」の三要素から成り立っている。(図参照)   ・pcaとの出会いから生まれた新しい、原点に戻る法座を体験できた

4 法座の構造

5 聞法過程の紹介 1)苦しかった 2)ひっかかったもの ・「聞く」 ・なむあみだぶつ? ・悪人? ・合掌への抵抗
 ・「聞く」  ・なむあみだぶつ?  ・悪人?  ・合掌への抵抗     ・わからぬ、なんだこれは!しかし、放っておけない。 3)何を話しても覆されていく体験。 4)罪悪深重、無常がこの身のこととして少しずつ見えてくる   ・心に残るいくつかの法話      ・我執に気づき始める。他人の我執。mine!   ・あるグループでの体験。人を責めていく自分。底なしの責め。   ・義理の母の死を通して、白骨の御文章に心が行く。無常が見えてくる。   ・体全体で仏法をはねのけている。   ・転倒した我が身の何かが壊れる、抜ける体験。目覚め-究極のひるがえりの    体験、聞法による究極の目覚め。廻心    ・我が身を常に照らしてくれている仏智。阿弥陀仏の存在。目には見えないが。 5)目の曇った愚かな自分であるからこそとらえて離さない弥陀の働きへの心底の  頷きと報謝

6 pcaと仏法(真宗)の人間観の特徴 1.pcaの人間観 2.仏法(真宗)の人間観 「人間を含めた有機体に本来自己実現傾向を内在させている」
 「人間を含めた有機体に本来自己実現傾向を内在させている」  「それらの成長力は一定の人間関係が継続するとよりよく出現してくる」 2.仏法(真宗)の人間観  「迷悟的人間観」  「東洋的な人間観を共にしながら仏法ではそれを自己執着的存在として捉え、自己に暗い迷いの存在として捉える。」

7 カウンセリング関係

8 真宗カウンセリング関係

9 仏教カウンセリング関係

10 D-pcaの人間観 2.心身一如・身土不二→人間の全体性 3.凡夫・・罪悪深重、煩悩熾盛の衆生 迷いの存在 末通らない存在
  1.自らの体験過程に開かれる→心身の健康  2.心身一如・身土不二→人間の全体性  3.凡夫・・罪悪深重、煩悩熾盛の衆生 迷いの存在    末通らない存在  4.火宅無常の世界  5.独生独死、独去独来  6.如来に願われ仏になる可能性を大きく秘めた存在

11 援助者としての自分自身のありよう 1. 法・自己一致 Dharma-based congruence
 自分自身の感情の流れに開かれている(Rogers)。  仏法に照らされて見えてくる自分。生死の苦海に、一人生まれて一人死んで行く。   自分の持っている罪業から離れることは出来ない。それらを超えていく力は私にはない。   であるからこそこの私に向かって済度するぞ呼びかけている弥陀如来の本願がある。   苦しみながらも根底に喜びがある。   このようなことを日常の一コマ一コマのなかで認知する。 2. 法・無条件の肯定的配慮 Dharma-based unconditional positive regard  クライエントの感情の流れに開かれている。それを無条件に尊重する(Rogers)。しか し、   それはいつもそうであるとは限らない。   そんな中で、同時にクライエントに向かっている弥陀の本願の働きも認知している。   クライエントは必ずしもそこに気づいてはいないが・・・。   そういう共に願われている存在としてクライエントと共にいる。ここにかろうじて苦しみの中の   クライエントと共に入ることが出来る。 3. 共感的理解 Empathic understanding    クライエントの内部的準拠枠に基づいた感情移入的理解    これは、Rogersの定義と同じ。PCAから深く学ぶ。

12 プロセス 1.御同行、御同朋、人生という旅の同伴者 2.内面の「体験過程」、「気」に開かれる=心身の健康。
 クライエントは自分自身がどの方向に進むか知っている唯一の存在である。  必ずしも仏法に縁があるとは限らない。しかし、私達には同時に仏法の中  にいる。弥陀に願われた存在である。そういう意味で、人生という旅を共に  するものである。人生は楽なものではない。そこに悲しみや苦しみやもがき  が常にある。弥陀の願いはそこにかかっている。そういう道を共に歩もうとし  ている。 2.内面の「体験過程」、「気」に開かれる=心身の健康。 3.外界と内界とを状況に応じて適切に結びつけるように変化して   いく。 4.弥陀の本願を聞く存在となる  縁あれば、如来に願われた存在であることに気づき、弥陀の本願を聞存在と  なる=仏になる。あるいは、その可能性を秘めている。


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