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中部学院大学人間福祉学部 教授 宮嶋 淳(みやじま じゅん)
多治見保護区保護司会研修会 子供をめぐる諸問題と 自 己 肯 定 感 中部学院大学人間福祉学部 教授 宮嶋 淳(みやじま じゅん)
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Q.私が幸せだと感じる瞬間!
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子どもの「幸せ」って?! ←頼れる大人と一緒 仲間と一緒⇒
←頼れる大人と一緒 仲間と一緒⇒ 私たちは、不登校・ひきこもりの子どもたち、犯罪の被害者として、または、加害者として、犯罪に巻き込まれた子どもたち、親の虐待を受けた子どもたち、いじめに悩む子どもたち、先が見えずに深夜徘徊するこどもたち、リストカットを繰り返すこどもたち、たくさんの子どもたちと出会ってきました。 子どもたちとの出会いをとおし、今の「子どもたちの問題」、それは、実は子ども問題でなく、「大人、社会の問題」であると強く感じます。 子どもたちは、「できる」こと、「する」ことを求められ、「そのままでいる」こと、「そのままである」ことを認めてもらえないでいます。 「そのままでいい」と言われないことは、自分の存在価値を認めてもらえないことであり、自信を失います。今、自己肯定感がもてない子どもたちがたくさんいろいろな形で自分の危機のサインを送っているのです。
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家族の「幸せ」って?! 見ててくれる→ ←安心して遊べる
←安心して遊べる 見ててくれる→ 子どもたちが出会う大人たちが、子どもたちが「そのままである」ことを認めてくれ、自分を「受けとめてくれる大人」との出会いをとおし、自己肯定感を取り戻し、再び自分の力で成長をはじめていく姿も見てきました。 子どもたちにとって必要なのは、「受けとめ手」としての大人の存在です。 私たちは、ソーシャルワークのさまざまな活動をとおして、地域社会に子どものそばに寄り添い、耳を傾け、子どもを受けとめていく存在をつくり、そして、こどもたちが出会える機会をつくっていきたいと考え、活動を展開していきます。
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国連児童の権利条約 1989/1994 世界中のすべての子供たちがもっている“権利”について 定めた条約。
国連児童の権利条約 1989/1994 世界中のすべての子供たちがもっている“権利”について 定めた条約。 戦争に巻きこまれてしまったり①、防げる病気で命をうしなって しまったり②、つらい仕事で1日が終わってしまったり③… 世界には「厳しいくらし」をしている子供たちがいる。 国連「子供の権利条約」は、世界中の子どもたちの強い味方④。 平成28年の児童福祉法改正⑤で、精神性(理念)が変更になった。
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①子供兵士
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②栄養不良
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③児童労働
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④強い味方の所以
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⑤平成28年の児童福祉法改正
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母子健康包括支援センターとは 平成29年8月 業務ガイドライン より
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ご自分を ふり返って 人としての 強 み (すばらしさ) 演習: ご自身の長所と短所を3つお書きください。 人間関係がつくれる
演習: ご自身の長所と短所を3つお書きください。 人間関係がつくれる 自己を言語で表現できる 紹介(語っても良い)できる範囲を判断できる ユーモア、アイコンタクト、適切な距離を判断できる 他者に自分を印象付けることができる 情報発信と情報の交換ができる ご自分を ふり返って 自己紹介 人としての 強 み (すばらしさ)
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私たちは、人としての強み(すばらしさ)を どのように獲得(身につけて)してきたのでしょうか。
私たちは、人としての強み(すばらしさ)を どのように獲得(身につけて)してきたのでしょうか。 生まれたとき 立ち上がったとき 泣いたとき 怒ったとき 家に帰ったとき 他者との 親密な・信頼できる・ 安心できる・無条件な愛
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一方で できる から育つこと/失うこと 現代社会は、できるが求められる できるは、他者との比較 できないは、悪のような今の風潮
一方で できる から育つこと/失うこと かけっこ お絵かき 勉強 お手伝い おしゃべり 現代社会は、できるが求められる できるは、他者との比較 できないは、悪のような今の風潮 子供たちは、比較と競争と風潮 で 追い詰められている
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子供の健やかな育ち =健 全 育 成 とは 次代を担う子どもたちの心身の健康と福祉を増進し、 自己実現を図ること 対象=子ども
自己実現を図ること 対象=子ども 手段=心身の健康と福祉の増進 目標=自己実現 ・・・ マズローのニューマンニーズ論 戦略(方法)= 遊び、 集団、 地域、 公的組織、 主体性
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子どもを取り巻く問題 い じ め ・学校いじめ防止基本方針 (H29.3.14.改訂) ・方針の改定による強調点 ・・・資料1
子どもを取り巻く問題 い じ め ・学校いじめ防止基本方針 (H 改訂) ・方針の改定による強調点 ・・・資料1 (1) いじめ防止プログラムに「計画・内容・効果」を明記 (2) 外部の専門家の参画 (弁護士など) (3) いじめの「解消」を定義 (4) 自己有用感や自己肯定感 ・残された課題 (1) SNSへの対応 (2) 親子のコミュニケーション力 (3) 教員の発達障害
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自尊感情の測定尺度、開発の歴史 1890年、ウィリアム・ジェームズ ・・「自尊感情=成功÷要求」
1890年、ウィリアム・ジェームズ ・・「自尊感情=成功÷要求」 1960年代、モーリス・ローゼンバーグ ・・『Society and Adolescent Self-Image(青 年の自己像と社会)』 ・・good enough(今の自分を受け入れて、そのままに認める 感情)と very good(他人との比較で、自分の良い点を認める感情) 1980年代、スーザン・ハーター ・・「学業成績などによる認知的能力」「友人関係に 依存する社会的能力」「スポーツや屋外の遊びの力に関係する身体的能力」 1980年代、アリス・ポープ ・・5つの領域における尺度 ①社会:友だちは自分を好きだろうか、自分の考え方を認めているだろうか。 ②学習:その子自身の基準でgood enoughと感じているかどうか。 ③家族:家族の一員として、自分をどう感じているか。 ④身体:身体的魅力と身体能力をどう感じているか。 ⑤全般:全体的に自分自身を良いと感じているか。
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自己実現へ向かうための土台 =自 尊 感 情 基本的自尊感情(BASE)は、成功や優越とは無関係の感情。 あるがままの自分自身を受け入れ、
社会的自尊感情(SOSE)は、上手くいったりほめられたりすると高まり、失敗したり叱られたりするととたんにしぼむ。状況は状態に支配される感情。他者との比較による相対的な優劣による感情。社会的自尊感情がつぶれたときに、心を支えてくれるのが、基本的自尊感情。 基本的自尊感情(BASE)は、成功や優越とは無関係の感情。 あるがままの自分自身を受け入れ、 自分をかけがえのない存在として、 丸ごとそのままに認める感情。 良いところも悪いところも、長所も欠点も併せ持った自分を、 大切な存在として尊重する感情。 この感情こそが、自尊感情の基礎を支える大切な感情。 比較ではなく絶対的な無条件の感情。
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自尊感情の4つのタイプ SBタイプ・・自尊感情の2つの部分がバランスよく形成されている
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子どもの主体性を重視する ロジャー・ハートの「参画のはしご」
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子どもの参画 と 自己効力感 田中治彦「子どもの参画とまちづくりを促すアクション・リサーチ」の見解
子どもの参画 と 自己効力感 田中治彦「子どもの参画とまちづくりを促すアクション・リサーチ」の見解 子どもの成長・発達に合わせて、子どもの力で解決可能な課題を 特定して、その解決方法を考え実行させる どんなに小さい問題であっても、地域の問題=身の回りの問題を 自分たちで解決できれば、それは子どもの「効力感」を高める。 効力感とは、自分が言ったことややったことが、大人に聞き入れ てもらえて、問題を解決できるのだという実感である。
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健全育成の 5つの目標
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