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Published byMaría Luz Montoya Modified 約 5 年前
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11: 動的メモリ確保 C プログラミング入門 基幹2 (月4) Linux にログインし、以下の講義ページ を開いておくこと
teachers/w483692/CPR1/
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まとめ:ポインタを使った処理 内容 説明 呼び出し元の変数を書き換える 第 9 回 文字列を渡す・配列を渡す 第 10 回 ファイルポインタ
複数の値を返す 今回 大きな領域を確保する C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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複数返すには、書きこんでもらいたい変数へのポインタを渡す
複数の値を返す return は 1 つの値しか返せない 複数返すには、書きこんでもらいたい変数へのポインタを渡す 例:int 配列の最大・最小値を計算する int maximum(const int *a, int n); int minimum(const int *a, int n); void minmax(const int *a, int n, int *m, int *M); 整数の配列の先頭ポインタとその個数 返り値を使って計算 最小値を書き込むアドレス (変数などへのポインタ) 書き換えるので、 const がつかない 最大値を書き込むアドレス (変数などへのポインタ) 返り値を使わない (使ってもいい) C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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標準ライブラリ関数の例 整数部と小数部を求める関数 double modf(double value, double *iptr);
#include <stdio.h> #include <math.h> int main(void) { double ipart, fpart; fpart = modf(32.5, &ipart); 32 double ipart 変数 ipart のアドレスを渡すことで、関数 modf は、 ipart の中身を書き換えることができる 小数部 0.5 は戻り値として返る C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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☠ ポインタ変数の初期値の注意 通常の変数同様、ポインタ変数も初期化されない しかし、どこかは指している
初期化しないポインタ変数でアクセスすると危険 { int *p; *p = 100; ☠ 暗黙の初期化はされないので、どこを指すアドレスが入っているかは不明。 p C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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null ポインタに対してデリファレンス演算子 * を使うと例外 (null pointer exception) が発生する
どのアドレスでもないことを示す特別な値 空ポインタともいう null ポインタに対してデリファレンス演算子 * を使うと例外 (null pointer exception) が発生する null ポインタ定数マクロ NULL を使って判定する 数値リテラル 0 は、 null ポインタに変換される <stddef.h> で定義されているが、 <stdio.h> などで自動的にインクルードされる C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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☠ NULL ポインタによる安全策 以下の場合、 NULL ポインタを入れるとよい 初期化時にアドレスを決定しないもの
今まで使っていたアドレスがもう使われない場合 { int *p = NULL; *p = 100; ☠ ポインタ変数の値(アドレス)が NULL ポインタの場合、斜線を引いて、どこも指示していないことを表現することがおおい。 NULL ポインタが指す領域にアクセスすると、システムが検知して、例外を発生する p C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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関数内で定義された配列変数は、通常の変数と同様に関数の実行が終了する際に消滅する
配列を返す…? 関数内で定義された配列変数は、通常の変数と同様に関数の実行が終了する際に消滅する ... unsigned char *createNewImage(void) { unsigned char img[512*512] = { 0 }; return img; } int main(void) unsigned char *pImage; pImage = createNewImage(); // この後ポインタ pImage を使って // アクセスしてはいけない 配列の型を戻り値とする関数は作れない その代わり、ポインタを返す この領域は関数の実行後、 消滅してしまう createNewImage の領域 img pImage 返されたポインタ(アドレス)は、すでに意味のある情報を持っていない C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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動的メモリ確保 (dynamic memory allocation)
自動的に消滅しないメモリ領域を作る 動的メモリ確保 (dynamic memory allocation) 変数のような言語機能ではなく、標準ライブラリ関数を使って、直接 OS にメモリ領域を要求する 確保された領域は自由に使える 変数名はつかないので、ポインタでアクセスする 自動的には消去されないので、自分で解放する C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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malloc() 関数によって指定したバイト数のメモリ領域を確保する
動的メモリの確保 malloc() 関数によって指定したバイト数のメモリ領域を確保する 確保された領域が置かれているところをヒープ (heap) という メモリ領域は初期化されない メモリ不足などで確保が失敗した場合、 NULL ポインタが返る malloc() のプロトタイプ #include <stdlib.h> void *malloc(size_t size); 次のスライドで説明 C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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確保されたメモリ領域の値 malloc は void * 型を返す 特定の型を表さない 任意のポインタ型に自動変換できる ヒープ領域 {
C++では自動変換されないため、 static_cast が必要 ヒープ領域 { int *pInt; double *pDouble; pInt = malloc(16); pInt[0] = 100; // double の場合 // pDouble = malloc(16); // pDouble[0] = 3.14; 100 ? 3.14 指し示すアドレスは同じだが、扱われ方が型によって異なる int *pInt double *pDouble ? ? sizeof(int) == 4, sizeof(double) == 8 の場合 main のスタック領域 C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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例:画素値を unsigned char 型として、 w × h のサイズのメモリ領域を確保
サイズの指定 例: int 型の100個の領域を確保 int *mem = malloc(sizeof(int) * 100); mem[0] ~ mem[99] としてアクセス 例:画素値を unsigned char 型として、 w × h のサイズのメモリ領域を確保 unsigned char *image = malloc(sizeof(unsigned char) * w * h); 座標 x, y に対して、 image[x+w*h] としてアクセス 0 ≤ x < w, 0 ≤ y < h sizeof(unsigned char) は必ず 1 なので、書かなくてもよい C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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calloc(), realloc() のプロトタイプ
動的メモリの確保 (その他) calloc(): malloc() と同じだが、さらにゼロで初期化を行う size × num バイトの領域を確保する メモリの全てのビットが 0 となるからと言って、 double などの型の値として 0 となるとは限らない realloc(): 確保された領域のサイズを変更 calloc(), realloc() のプロトタイプ #include <stdlib.h> void *calloc(size_t num, size_t size); void *realloc(void *ptr, size_t new_size); C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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確保したメモリへのポインタを指定して、その領域を解放する 解放した領域は使用してはならない
動的メモリの解放 確保したメモリへのポインタを指定して、その領域を解放する 解放した領域は使用してはならない NULL を入れておくと安全。 既に解放済みのポインタに対して実行してはいけない(2重解放エラー) NULL ポインタを与えた場合は何もしない free() のプロトタイプ #include <stdlib.h> void free(void* ptr); どんな型のポインタも void * に自動的に変換される C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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画像のためのメモリを自動的に確保する関数
例題:PGM 画像 画像のためのメモリを自動的に確保する関数 ... // 画素値 0 で初期化された画像を動的に作成する unsigned char *createImage(int width, int height) { int i; unsigned char *img = malloc(width * height); if(img == NULL) return NULL; } for(i = 0; i < width*height; ++i) img[i] = 0; return img; sizeof(unsigned char) == 1 なので、掛けるのを省略 メモリ不足の場合は NULL を返す すべてゼロで初期化する C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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例題:PGM 画像 使い終わったら自分で free() する ... int main(void) {
unsigned char *Image = NULL; Image = createImage(640, 480); free(Image), Image = NULL; ポインタは無効になるので、 NULL ポインタを代入しておくとよい メモリ領域を解放する C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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用語:メモリリーク (memory leak)
malloc() で動的確保した領域を free() で解放し忘れて、メモリが圧迫されること 単純なプログラムではこの手のバグは見つけやすいが、秋期「Cプログラミング」で扱う複雑なデータ構造では発生しやすく、見つけづらいバグとなる。 C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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メモリに領域を確保して値を読み書きする方法には4つある
変数とポインタと動的メモリ確保の整理 メモリに領域を確保して値を読み書きする方法には4つある 分類 生存期間 スコープ メモリ領域 初期化 自動変数 (ローカル変数) 定義位置からブロック終端まで スタック 初期化が指定されている場合のみ、ブロックに入るたびに初期化される 大域変数 (グローバル変数) プログラムの実行開始から終了まで 定義位置からプログラム終了まで 静的領域 プログラム開始時に1度だけ。初期化が指定されない場合、0 で初期化される 静的変数 (static 変数) 同上 動的メモリ 確保から解放まで ヒープ malloc() はされない calloc() は 0 を書きこむ 変数名で参照しない C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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配列変数と動的メモリ確保の比較 機能 配列 動的メモリ確保 サイズ 自動変数の場合は、あまり大きなサイズは確保できない。 ほとんど制限がない
多次元 可能。ただし、関数などに次元やサイズを伝えられない 単なるポインタなので不可能 コピー 不可能。標準ライブラリ関数を利用 解放 自動変数の場合、ブロックを抜けると自動的に消滅する free() によって自分で解放する アクセス 変数名が先頭へのポインタになる malloc() によって得られるアドレスをポインタ変数に入れて扱う C プログラミング入門 基幹2 (月4)
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