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DI者の権利擁護にかかる相談窓口とソーシャルワーク・ポリシー

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Presentation on theme: "DI者の権利擁護にかかる相談窓口とソーシャルワーク・ポリシー"— Presentation transcript:

1 DI者の権利擁護にかかる相談窓口とソーシャルワーク・ポリシー
中部学院大学人間福祉学部 宮嶋 淳 博士(ソーシャルワーク)

2 研究の目的 AIDの実施時並びに実施後における DI者の願いとAIDを選択したカップルの願いとの両立をめざす
両者の願いの両立とは、「新しい家族」の福祉(=QOL&Human well-being)の成立 第56回日本生殖医学会

3 着眼点並びに仮説 ソーシャルワークの立場からの研究 DI者の「語り」と「ヒューマンニーズ」に着目
Human Needs=「4つの訴え」と「4つの願い」 充足のための要件=他者との対話 第56回日本生殖医学会

4 DI者のHuman needs 4つの訴え 4つの願い 私たちの声を聴いて欲しい 私たちの情動を理解して欲しい
変化しようとしている姿勢を見てほしい 私たちの尊厳を、尊重して欲しい 4つの願い 情報を共有し、信頼できる親子関係を構築したい 親から告知して欲しい 出自を知る権利を認めるルールを創って欲しい 両者を支える仕組みを整えて欲しい 第56回日本生殖医学会

5 仮説に関する根拠① 国際ソーシャルワーカー連盟が2008年に採択した政策文書「国境を越えた生殖サービスに関する国際方針文書」の理念
女性の生殖能力の商品化は人権侵害である 国境を越えた生殖サービスへの関与は、訪問国の事情に配慮しないと、搾取になる可能性がある 法整備が進んでいない国々では、十分な事前のインフォームド・コンセントがなされない可能性がある そのような中では、生まれる子どもの法的権利・心身の健康が危ぶまれる可能性がある 第56回日本生殖医学会

6 第56回日本生殖医学会

7 IFSWの立場 人の命、精子・卵子・胚が商品化、あるいは商取引に用いられてはならない
すべての人は、生殖に影響を及ぼす形での搾取や差別から保護されなければならない 法を犯さない限りにおいて、自己決定の権利を行使することを支持する 遺伝子情報は、個人のものである 国境を越えた生殖サービスに関わるソーシャルワーカーの倫理の確立を必要とする 生殖サービスに関する当事者の参加を促進する役割を果たすため、世界保健機構などと連携する 第56回日本生殖医学会

8 仮説に関する根拠② 対話 知る権利・知らせる権利 ソーシャル・インクルージョンの理念 第56回日本生殖医学会

9 仮説に関する根拠③ Human needsに対応した実践理論 ナラティブ・アプローチ エコロジカル・アプローチ コミュニティ・ワーク
ネットワーキング 第56回日本生殖医学会

10 結 論 出自に関する子の権利と福祉を護るための相談窓口を「(仮)DI者相談センター」と仮定
結  論 出自に関する子の権利と福祉を護るための相談窓口を「(仮)DI者相談センター」と仮定 同センターにおいてソーシャルワークが機能することが大事 ソーシャルワークが機能すると、DI者と他者との対話が促進される 対話の促進は、ソーシャル・インクルージョンが保持された社会を成立させる 社会的排除のない社会は、全ての人と家族の福祉を保持する。 したがって、「新しい家族」の福祉も保持される可能性が広がる 第56回日本生殖医学会


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