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クマファームが 熊を救う 6月18日 5限 4班 阪本、佐藤、濱野
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目次 Introduction ~世界の漢方事情~
1. 問題提起 1-1. 需要と供給(日本) 1-2. 輸入 1-3. 筆者の問題意識 2. 世界のクマノイ事情 2-1. クマとワシントン条約 2-2. 国ごとの法制度 2-3. 各国での流通状況 3. 中国クマファーム事情 3-1. 中国クマファーム概要 3-2. クマファーム背景 3-3. クマファームの問題点 4. わたしたちの提案 4-1. 提案の概要 4-2. 提案の図解 4-3. 提案の前提 4-4. 分析 5. 結論
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Introduction 漢方薬に世界的需要の高まり、 年間20%の高成長続く (中国情報局NEWS 2006/12/10)
●漢方の効能が国際的に認知され始めた ●漢方や天然薬を中国から輸入している国 100以上! ●漢方と天然薬の世界売上 年間合計160億ドル! ●世界人口の約40%が何らかの形で漢方を利用
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1-1. 需要と供給(日本) クマノイ足りない! 需要 製剤のためのクマノイ 年間使用量 100~200kg +
1、問題提起 1-1. 需要と供給(日本) 需要 製剤のためのクマノイ 年間使用量 100~200kg + 販売されている クマノイ原形・製剤 ↓ 少なくとも200kgの 潜在的需要の存在 供給 国産:1頭当たりの乾燥クマノイ20~30g × 日本のクマ年間捕獲数 1500~2000頭 ↓ 年間 30~60kg 輸入:年間 2~8kg (主にカナダ・ロシア) ワシントン条約付属書Ⅱ クマノイ足りない! 密輸?
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クマノイ原形及びクマノイ結晶・粉末の供給源
1、問題提起 1-2. 密輸?? 現在の需要に見合う供給の相当部分 ⇒どこかに頼っているはず・・・。 製薬業者39社(複数回答有り)アンケート結果 クマノイ原形及びクマノイ結晶・粉末の供給源 海外野生クマ 国内野生クマ 中国クマファーム 国内クマ牧場 29 58.0% 7 14.0% 19 38.0% 2 4.0% 海外野生クマの産地国 中国 チベット カナダ ロシア 漢方薬店 13 6 10 4 製薬業者 16 3 2 合法輸入
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1、問題提起 1-3. 筆者の問題意識 筆者の問題意識 日本のクマノイの需要が日本と世界のクマの個体数に相当な悪影響を与えているということが中心となっている。 私たちの問題意識 果たして日本のクマノイの需要が原因なのか? 筆者の問題意識は正しいのであろうか?
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全8種中5種が付属書Ⅰ、3種が付属書Ⅱに属する。
2、世界のクマノイ事情 2-1.クマとワシントン条約 全8種中5種が付属書Ⅰ、3種が付属書Ⅱに属する。 国際取引は、許可制 (カナダ、ロシアのクマ) 国際取引禁止 ※ (ツキノワグマと中央アジアのヒグマを含む) 付属書Ⅰ 付属書Ⅱ ※ただし、捕獲により飼育されたものは、飼育所がワシントン条約事務局に認められれば付属書Ⅱの扱いとなり、国際取引が可能になる。
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2-2.国ごとの法制度 しかし ワシントン条約に基づき、クマノイの輸出入は禁止。売買に関しては多くの国で禁止されている
2、世界のクマノイ事情 2-2.国ごとの法制度 ワシントン条約に基づき、クマノイの輸出入は禁止。売買に関しては多くの国で禁止されている しかし 国の法と州ごとの法の違いなどにより抜け穴が ある場合が多く、違法な取引が行われている EX. アメリカ:34州で売買禁止、11州で許可、5州は法なしカナダ :保有のみ認める州もある 韓国 :生きたクマからの採取→禁止。 10歳以上のクマからクマノイを採取→許可
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税関を突破した違法なクマノイは、国内産や合法に輸入されたものに紛れてしまう=法制度がゆるい
2、世界のクマノイ事情 2-2.国ごとの法制度 ~日本~ 国際取引は税関で規制されている。 種の保存法により、ワシントン条約に掲載されているツキノワグマと特定地域のヒグマの狩猟、捕獲、取引は制限が設けられている。 しかし、種の保存法による規制は、鳥獣保護法により捕獲が許可されたクマに対しては適用されない。 税関を突破した違法なクマノイは、国内産や合法に輸入されたものに紛れてしまう=法制度がゆるい
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2-3.各国での流通状況 クマノイ取扱店 中国産取扱店 備考 20/130 (15%) 15/20 (75%) 西側の州で中国産多い
2、世界のクマノイ事情 2-3.各国での流通状況 クマノイ取扱店 中国産取扱店 備考 アメリカ 20/130 (15%) 15/20 (75%) 西側の州で中国産多い カナダ 13/95 (14%) 11/13 (85%) トロントで最も多い 台湾 35/84 (42%) 18/35 (51%) 一般に有名な薬“Wu Bao Shan”に含まれる 韓国 11/33 (33%) 5/11 (45%) 合法なロシア産も扱う シンガポール 25/115 (22%) 18/25 (72%) その他、ロシア、インド、インドネシア、韓国 オーストラリア 1/ (3%) 0/1 (0%) ベトナム産のみ ニュージーランド 1/ (9%) 中国産なし 日本 12/16 (75%) 4/12 (35%) 簡単に入手できる World Society for the Protection of Animals による調査より作成
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クマファームはクマノイの最大の供給源であると考えられる!!
2、世界のクマノイ事情 2-3.各国での流通状況 中国産のものの大半はクマファーム産である。 韓国やベトナムにもクマファームが広まっている。 *価格の違い* クマファーム産:4000~6000円/g 野生クマ(中国産):8000~10000円/g クマファームはクマノイの最大の供給源であると考えられる!!
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AAF China Bear Rescue より
3、中国クマファーム事情 3-1. 中国クマファーム概要 中国クマファームとは?? ⇒クマから胆汁を取り出すためのクマ牧場 1984年 中国クマファーム始まる 1992年 6632頭のクマが飼育されていた 1998年 7002頭のクマが飼育されていた 飼育クマの 頭数増加!! しかし・・・ 飼育環境が大変劣悪! 胆汁の取り出し方も残酷・・・ ⇒クマを救助する団体も現れたっ! AAF China Bear Rescue より
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3-1. 中国クマファーム概要 3、中国クマファーム事情
AAF China Bear Rescue(
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3-1. 中国クマファーム概要 中国国内需要の変化 輸出 生産量 4000kg クマファーム開始 500kg
3、中国クマファーム事情 3-1. 中国クマファーム概要 中国国内需要の変化 現在 4000kg 1984年 クマファーム開始 500kg クマファームの建設により需要が拡大!! 輸出 残り3000kg 生産量 現在 7000kg
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3-2. クマファーム背景 中国政府:クマの保全に寄与すると主張 クマファームのクマ1頭によって 220頭の野生クマを保全できる
3、中国クマファーム事情 3-2. クマファーム背景 中国政府:クマの保全に寄与すると主張 クマファームのクマ1頭によって 220頭の野生クマを保全できる クマファームの胆汁の国際取引が開始されれば、世界中のクマの密猟を減少させ、クマの保全に繋がる クマファームのクマをワシントン条約の付属書Ⅱにし、国際取引を可能にしたい!! 中国クマファームは 劣悪な環境であると批判されている
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3-3. クマファームの問題点 問題点① クマファーム:ベトナムや韓国などに新設される ⇒野生のクマの減少 問題点②
3、中国クマファーム事情 3-3. クマファームの問題点 問題点① クマファーム:ベトナムや韓国などに新設される ⇒野生のクマの減少 問題点② クマファームの胆汁粉 野生のクマの胆汁粉 質が異なるので 代替不可 クマファームの環境を整えて代替可能な胆汁を作れば、クマの保護とビジネスの両立は可能か?
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4-1.私たちの提案の概要 クマファームの設備を整えてクマノイの品質を上げ、 クマファーム産クマノイの流通を合法にする
4、私たちの提案 4-1.私たちの提案の概要 クマファームの設備を整えてクマノイの品質を上げ、 クマファーム産クマノイの流通を合法にする クマファーム産クマノイの質が良くなるので、 野生クマノイとの代替が可能になる 密猟が減少し、野生クマの保全に繋がる!?
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4-2.提案の図解 合法流通 合法流通 中国クマファーム CITES CENTER 承認 正規クマノイ の生産 正規クマノイの 数量管理
4、私たちの提案 合法流通 合法流通 中国クマファーム CITES CENTER 承認 正規クマノイ の生産 正規クマノイの 数量管理 正規クマノイの 消費
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4-3.提案の前提 4、私たちの提案
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4-4.分析 野生クマの需要減少 =密猟減少!! Type1市場 Type2市場 D S’ S S’ S D 数量規制 P P 野生クマ
4、私たちの提案 Type1市場 Type2市場 P P 野生クマの需要減少 =密猟減少!! D S’ S 野生クマ S’ S D 正規クマファーム産 Q Q 数量規制
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これまでのまとめ 果たして日本のクマノイの需要が原因なのか? 筆者の問題意識は正しいのであろうか?
5、結論 これまでのまとめ 果たして日本のクマノイの需要が原因なのか? 筆者の問題意識は正しいのであろうか? 原因の一部ではあるが、真の要因は 劣悪な環境のクマファームの存在である。 クマファームの適切な管理と環境の改善が、 クマの保全に繋がる。
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参考文献 クマを飲む日本人―クマノイ(熊の胆)の取引調査― トラフィックイーストアジアジャパン 石原明子
トラフィックイーストアジアジャパン 石原明子 World Society for the Protection of Animals (WSPA) 『From Cage To Consumer』 中国情報局NEWS The Humane Society of the United States CITES (ワシントン条約) HP Japan’s Illegal Trade in Bear Products -A threat to Bears worldwide- (JWCS) PROCEEDINGS of the FOURTH INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON THE TRADE IN BEAR PAARTS トラフィックイーストアジアジャパン
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