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副鼻腔炎について 大館市立総合病院 耳鼻咽喉科 花田巨志
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まず鼻の構造と役割について 鼻の穴のことを鼻腔(びくう)と呼ぶ。 鼻腔は空気の通り道、というだけではなく下記のように3つの機能がある。
①においを感じる。 ②チリや細菌を取り除く。 ③吸い込んだ空気を暖め、湿度を与える。
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脳 舌
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においを感じる 場所 脳 舌
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舌 鼻腔の入り口は皮膚で途中から粘膜に変わる。鼻毛が生えているところは皮膚。
粘膜の表面には目に見えない線毛がびっしりと生えており、1分間に250回の早さで動いている。 鼻に入ってきたチリや細菌を線毛の表面の粘液でとらえて、毎分数mmのスピードで移動させる。 舌
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線毛運動
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舌 鼻腔には吸い込んだ空気が肺に届く前に暖めて、湿度を調整する働きもある。
空気を暖めるために非常に多くの血管が走っている。これが鼻血の原因になっている。 鼻腔の入り口付近の粘膜には特に血管が多く、出血しやすい。 舌
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鼻出血の止血法 うつむき加減になり、小鼻をつまむ。 通常10分以内に止まる。
鼻の上の方をつまんだり、氷で冷やしたり、首の後ろをトントン叩くのは効果がない。ガーゼやティッシュもできればつめない方が良い。 仰向けに寝るとのどに血液が流れ落ちるため、座ってうつむく。 高血圧や血液をサラサラにする薬を飲んでいる人は止まりづらい。20分圧迫を続けても止まる傾向がなければ、圧迫したまま病院へ。
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鼻サイクル(nasal cycle) 鼻の通りやすさは変化して、2~3時間ごとに空気がよく通る鼻が交代している。 片側だけ鼻の通りが悪いのは正常な状態。
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副鼻腔 鼻腔を取り囲むように「副鼻腔」という空洞が骨の中に存在する。 鼻腔と副鼻腔はつながっているが、その交通路は狭い。
副鼻腔の内側も鼻腔と同様に粘膜でおおわれている。
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舌
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急性副鼻腔炎 副鼻腔の粘膜の炎症。 鼻腔の炎症に引き続いて起こることが多い。 頬や眼の間、おでこの痛み 黄色のネバネバの鼻汁 鼻づまり 皮膚の赤みや腫れ 発熱 悪臭 眼球突出や視力障害が生じることもある。
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急性副鼻腔炎 副鼻腔の粘膜の炎症。 鼻腔の炎症に引き続いて起こることが多い。 頬や眼の間、おでこの痛み 黄色のネバネバの鼻汁 鼻づまり 皮膚の赤みや腫れ 発熱 悪臭 眼球突出や視力障害が生じることもある。 奥歯の虫歯
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慢性副鼻腔炎 急性副鼻腔炎が慢性化したもの。 以前は「蓄膿症」と呼ばれていた。 副鼻腔は鼻腔の交通路はもともと狭い。炎症によって粘膜が腫れてさらに狭くなり、膿が外に出ることができなくなって炎症が慢性化しやすい。 アレルギー性鼻炎でも粘膜が腫れる。
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鼻茸(鼻ポリープ) 副鼻腔や鼻腔の粘膜が増殖してできる。 体質的にできやすい人がいる。、炎症が原因でもできる。 副鼻腔と鼻腔の交通路を狭くする。
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副鼻腔は何のためのあるのか? 頭を球状にしつつ軽くするため? 動物の副鼻腔は嗅覚器として機能する。その痕跡? 声の共鳴装置
眼球に衝撃が加わったときに力を逃がすため?
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検査法 細菌検査・レントゲン写真・CT
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治療法 抗生物質 去痰剤 消炎鎮痛剤 アレルギー性鼻炎の治療 ネブライザー療法 手術
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副鼻腔真菌症 真菌(カビ)が原因で起こる 症状は副鼻腔炎とほぼ同じだが、自覚症状がないこともある。 眼球突出や視力障害が生じることもある。
劇症化することがある。 内服薬による治療は効かない。 手術が必要。
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