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ラオス平野部における小動物利用と生活空間
2005年人文地理学会大会 九州大学 ラオス平野部における小動物利用と生活空間 道路で魚採り イナゴ採り 野中健一(総合地球環境学研究所)*池口明子(名古屋産業大学)
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本研究の目的 生物や環境の多様性と変動性によって特徴づけられるラオス平野地域の自然資源利用とそれによる地域のとらえ方
注目点 1)環境の多様性(地形,土壌,水質,生物相) 2)生物生息の季節変化(成長ステージに応じた場所変化)・移動 3)環境変化と生物生産(栽培,飼育,獲得) 4)集落立地と移住 5)市場社会とそのネットワーク形成 ●ビエンチャン ラオス タイ カンボジア ベトナム 食生活において重要な,魚介類,昆虫類の利用を事例にする
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サイタニー郡ドンクァイ村の一部
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乾季の水田 氾濫原の森
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漁場の変化 11月 9月
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調査地ーサイタニー郡 全104村 104村でのアンケート調査(2003年) 村での聞き取り,観察 市場での聞き取り,観察 ビエンチャン
グム川 全104村 ビエンチャン メコン河 104村でのアンケート調査(2003年) 村での聞き取り,観察 市場での聞き取り,観察
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魚介類の利用 漁撈活動の場所 *1日以上の漁撈従事世帯 66.4% 水田および周辺域での主な漁撈種類 利用魚介種類数 区分 種類 釣り
世帯% 池 湿地 水田 ため池 河川 漁撈活動の場所 *1日以上の漁撈従事世帯 66.4% LECS3( ) サイタニー郡10村150世帯949名データより作成 水田および周辺域での主な漁撈種類 利用魚介種類数 区分 種類 釣り 竿釣り 置き針 網 投網 四手網 刺し網 サデ網 たも網 ウケ 各種 その他 ふせ篭 ざる 漬け柴 掘り棒 竹筒
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斎藤暖生撮影
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米1kgは約2,500kip
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食用昆虫 場所区分 主な昆虫種類 水田 バッタ,カメムシ,タガメ,ヤゴ,ゲンゴロウ,ガムシ,アリ 畑 コオロギ,ケラ 原 バッタ,フン虫 林 セミ,カメムシ,コガネムシ,スズメバチ,ミツバチ,ツムギアリ 池・沼 タガメ,ヤゴ,ゲンゴロウ,ガムシ 集落 バッタ,セミ,カメムシ,アリ 10 9876543 主な食用昆虫の食用確認数 アンケート項目の食用昆虫: バッタ類、コオロギ、ツムギアリ、コウチュウ類、カメムシ、タガメ、ヤゴ、セミ、スズメバチ、カミキリムシ幼虫
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イナゴ採り イナゴ採り 水生昆虫(魚介類)採り カメムシ採り ツムギアリ採り
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串カメ 水生昆虫スープ カメムシのチェオ ガムシ炒め カブト揚げ セミ揚げ 野菜ツムギアリ添え煮 コオロギ唐揚げはビールに合う
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市場で売られる昆虫 活カメムシ コオロギ売り バッタ大量売り 粒よりのセミ幼虫 販売台で売られるバッタ(調理済)
目 活カメムシ コオロギ売り 粒よりのセミ幼虫 販売台で売られるバッタ(調理済) バッタ大量売り 子どもが夕方にとったカメムシ
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まとめ ①季節変化による空間のバリエーションとそれに応じた生物の生息への適応 ②農耕との結びつき ③市場流通の増加にともなう資源化と変化
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ダイナミズムと多元性 ▲ 魚が生息する 魚(水田で生育) 家畜放牧で食べられる虫が育つ カメムシ(害虫退治にもなる)
水牛の水浴び場も魚採りの場所 ▲ 魚が生息する 魚(水田で生育) 家畜放牧で食べられる虫が育つ カメムシ(害虫退治にもなる) イナゴ・カエル(稲収穫後) 水田内の木が食用昆虫の生息場所
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