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甲南大学 理工学部物理学科 宇宙粒子研究室 学籍番号 氏名 上田武典

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1 甲南大学 理工学部物理学科 宇宙粒子研究室 学籍番号 10961007 氏名 上田武典
宇宙線と雲の関係 の研究 甲南大学 理工学部物理学科 宇宙粒子研究室 学籍番号       氏名         上田武典

2 目的 地球に降り注ぐ宇宙線が増 えると雲が増えるのではない かという「宇宙線雲仮説」があ る。 図のように相関関係はありそ うだが、因果関係はまだはっ きりとわかっていない。 太陽活動によって急激に変化する宇宙線量と雲量の関係を気象衛星のデータを使って探る。

3 宇宙線と空気シャワー 宇宙線は超新星爆発などから発生する高エネルギーの粒子とされており、これらの粒子が地球の大気圏に入ると、原子核と衝突する。さらに衝突を繰り返していくと、電子やγ線、μ粒子などが発生する。この様子のことを空気シャワーという。 今回の仮説では、高度3kmよりも低い雲である低層雲に宇宙線の変動がより関係しているとされているので、右図のμ粒子と関係してくると思われる。

4 宇宙線量のフォーブッシュ減少 太陽フレアに伴って発生する コロナ質量放出の強い磁場 が一時的に宇宙線バリアと なり、地球に降り注ぐ。
                太陽フレアに伴って発生する                 コロナ質量放出の強い磁場                 が一時的に宇宙線バリアと                 なり、地球に降り注ぐ。                 これにより宇宙線が減る現                 象をフォーブッシュ減少とい                 う。            銀河宇宙線 (2011年2月:世界標準時)

5  18日10時(日本標準時)          11時                12時                 13時      14時                 15時                16時                 17時  これはフォーブッシュ減少が起こったときの人工衛星ひまわりからとった全球赤外画像です。 (2011年2月18日10時~2011年2月18日17時まで)

6 解析方法 雲の画像を人工衛星ひまわりから全球赤外画像として取り込み、その画像
を画像処理ソフト ImageJ を使用し解析する。取り込んだ画像はGMTファイ ルで表示されるが、ImageJではこのファイルは対応していないので、JPEG イメージに変換した画像を 使用する。 取り込む画像はフォーブッシュ 減少が起きたときの前後あわ せて20日間の全球赤外画像 を使用する。 頻度 輝度の分布 輝度 輝度の平均をプロットする。

7 解析結果 フォーブッシュ減少の期間 上図は2011年2月18日から約5日間にわたり起きたフォーブッシュ減少と
  上図は2011年2月18日から約5日間にわたり起きたフォーブッシュ減少と   その前後10日間の雲画像の輝度を1時間毎にプロットしたものである。グ   ラフを見ると定期的に昼ごろの値が下がっていることが読み取れる。この   グラフだけではフォーブッシュ減少と雲量との相関関係はまだはっきりとわから   ない。 2%

8 フォーブッシュ減少の期間 2% フォーブッシュ減少の期間 2% 左図は1998年8月26日、右図は1998年9月25日に起こったフォーブッシュ減 少とその前後10日間の雲画像の輝度を3時間ごとにプロットしたものである。

9 まとめ フォーブッシュ減少が起きた日とその前後10日間の雲画像の輝度の変化を解析した。
現段階ではフォーブッシュ減少と雲量との相関関係ははっきりとわからない。別の日に起きたデータも多く取り、考察する必要がある


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