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大学生の クレジットカード保有率増加を促す 営業方法に関する研究

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Presentation on theme: "大学生の クレジットカード保有率増加を促す 営業方法に関する研究"— Presentation transcript:

1 大学生の クレジットカード保有率増加を促す 営業方法に関する研究
経営学部 経営学科 小久保 優

2 目的 私は就職活動で、クレジットカード会社の説明会に行った際に、世界でキャッシュレス社会が進む中、日本国内ではまだまだ決済で現金払いをする人が大半であるという話を聞いた。またその保有率が低いのは特に収入の少ない私たち20代前半の学生の世代だということも知った。 お金をわざわざ銀行に下ろしに行かなくてもいいうえに、ネットショッピングで手数料を省けたり、買い物をするたびにクレジットカードを使うとポイントが付くものもある「クレジットカード」が今もなお、まだまだ普及していないことに疑問を感じた。 実際自分の周りことに置き換えてみても、クレジットカードを全員が持っているかといわれると、持っていない人もそれなりにいる印象を持つ。ここで、この卒業論文では、大学生のクレジットカード決済の現状や、クレジット決済に対する意識や行動を明らかにし、最終的に、クレジットカードを保有していない大学生にどのような切り口で、クレジットカードを作ってもらえるかの営業をかければ、クレジットカードを持ちたいという考えに至るのかを明らかにしていきたい。

3 結論 ・第1回アンケートを行った結果、やはり大学生の15%程はクレジットカードを保有していないという結果となった。
・第1回アンケートの結果から、大学生のクレジットカードの対するニーズを自分なりに絞り、第1回アンケートでクレジットカードを持っていないと答えた大学生に対して、模擬営業を行って検証したところ、大学生にはクレジットカードを作った時に高額なポイントが入りネットショッピングができることを勧めれば、クレジットカードを作るという心情になるということが明らかとなった。 ・また全体を通してみると、クレジットカードに対する知識の少ない大学生が多く、そもそもクレジットカードに関する知識を与えることも重要なことの一つであることも明らかとなった。

4 方法 第一段階 「アンケート調査」 クレジットカードを持っていますか(該当する項目に〇) 持っている 持っていない 【持っている人への質問】
方法 第一段階 「アンケート調査」 アンケートでは大学生50人を対象にクレジットカードを保有しているか、保有しているカードは何か、利用頻度はどの程度かなど基本的な情報を聞き出し、大学生のクレジット決済についての現状を知る。アンケート内容は以下に記す。 クレジットカードを持っていますか(該当する項目に〇)     持っている    持っていない 【持っている人への質問】 Q1 どこのカードを持っていますか(複数可) Q2 そのカードを作ったきっかけは何ですか(複数可) Q3 そのカードを使うことのメリットは何ですか(複数可) Q4 利用頻度はどの程度ですか(該当する項目に○)     あまり使わない→なぜあまり使わないのですか     時々使う→どのようなときに使いますか     頻繁に使う→どのようなときに使いますか 【持っていない人への質問】 なぜ作らないのですか(作り方がわからない、金銭感覚が狂うのが怖いなど)

5 クレジットカードを持っていますかに対する回答
Q1「どこのカードを持っていますか」という質問に対する回答

6 Q2「そのカードを作った理由は何ですか」という質問に対しての回答
会社別にみると ・入会の際に高額なポイントが付与されるから(楽天) ・単純に作るのが簡単だった(楽天) ・初めてクレジットカードを作る人向けだったから(三井住友) などが大半を占める結果となった。 会社別ではなく全体的によく出た意見は ・特典で商品券がもらえたから ・ものを買う際に持っておいてお得といわれ作った ・たまたま作る機会があったから ・クレジット払いでしか買えないものがあったから ・単純に一枚は持っておきたかったから などの意見が多く出る結果となった。 ・お金があまりないときに支払いを来月に繰り越せる ・普段の買い物でポイントがたまる ・オンライン決済での支払い手数料がかからない ・手持ちの現金がないときに助かる ・支払いがスムーズ

7 Q4「利用頻度はどの程度ですか」という質問に対しての回答
(「なぜあまり使わないのですか」に対する回答) ・支払いをためたくないから ・自分のお金が減った感じがしないから ・借金をしている感覚になるから ・その場でお金が減らないため使いすぎてしまうから (たまに使う人に対しての「どのようなときに使いますか」への回答) ・現金が手元にないとき ・海外旅行の時 ・今の所持金では足りないがどうしても買いたいとき ・今払うのは厳しいが、来月の引き落としには間に合うとき ・ネットショッピングをするとき (頻繁に使う人に対しての「どのようなときに使いますか」への回答) ・食事に行ったとき ・オンライン決済 ・大きな買い物をするとき ・手持ちのお金がないとき

8 クレジットカードをもっていますかという質問に対して「持っていない」と答えた人からの回答
・必要になることがなかった ・借金をしている感覚になるため作りたくない ・作ったら使いすぎてしまいそうだから ・親に止められている ・そもそもクレジットカードの知識がなくて何もわからない

9 アンケート調査の結果から自分なりに絞った 大学生のクレジットカードに対するニーズ
➀作った時に高額なポイントが入りネットショッピングができること ②初めてカードを作る学生にお得な機能がたくさんついていること ③ネットで簡単に作れて、数分で手続きが完了すること ④お金がピンチの時に翌月に支払いを伸ばせたり分割払いができること ⑤ネットショッピングの際に支払い手数料がかからなかったり、わざわざ    コンビニに支払いに行ったりする手間が省けること。 この5つの切り口からカードを持っていない大学生に向けて模擬営業を行った。

10 方法 第二段階 「模擬営業」の結果

11 模擬営業の結果の考察 ・①と答えた人の意見としては「作っただけで高額なネットショッピングができるならお得でしかない」などという意見が多く挙がった。クレジットカードを持っていない人も、自分の負担なしで、しかもお金面でプラスになるようなことがあれば作りたいと思ってもらえるのではないか。 ・③の意見が多かったことについては、やはり自分でお金を管理し始めたばかりの大学生はまだまだクレジットカードだけにとどまらず、お金の知識がまだまだ足りないことから、③の手続きが簡単なことや、ネット上で申し込める手軽さに、魅力を感じたのではないかと考えた。③と答えた人の中には、「クレジットカードはかなり複雑な手続きがいると思っていた」などの意見が挙がった。こういった意見から、大学生はまだまだクレジットカードに対する知識が乏しいがゆえに、ほかの世代と比べて保有率が低いのだと分かった。 ・④と答えた人が一人もいなかったことにも注目したい。第1回アンケートで、クレジットカードを持っている人と持っていない人両方から多くでた意見の「借金をしている感覚になる」「使いすぎてしまうのが怖い」「翌月の支払いが怖い」という考えがそのまま結果につながった形になった。やはり現在の時点で、クレジットカードを持っていない人はそういったクレジットカードの不安な面が、お得な面に勝つことがなかったことで、作っていなかったのだと感じた。 ・またこの模擬営業の全体を通して感じたことは、クレジットカードを持っていない大学生は、クレジットに関する知識がまだまだ足りない。模擬営業を行った人の中には①~⑤すべてに魅力を感じる人もおり、こんなメリットがあるのだと驚いている人もいた。

12 苦労した点 ・アンケートでより具体的な意見を得られるようにアンケートを作成した点 ・50人に紙媒体でアンケートを行った際の配布と回収。
・アンケートの記述式の部分の似たような意見を上手くまとめる点。 ・一度アンケートを書いていただいている人たちに  もう一度模擬営業で5~10分の時間をいただく際のお願い。 ・考察を書く際に似たようなことを繰り返し言ってしまっていた時に、  視点を変えた意見を考えるとき。 ・このままいい結果が出るのかと不安になりながら、研究を進めた点。


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