コンピュータ基礎実習 ( 上級 ) 第二回 ウェブページの作成について 清水淳紀
ウェブページとは ウェブ (Web) は正式名称を World Wide Web という。 文字や画像、動画等を簡単に扱うことができる。 [ リンク ] を介してページ同士がつながっているのが 特徴。 ページは 画像 ・ 動画 等 さまざまなファイルで構成されている 画像ファイル 背景だけでなく スイッチ等も画像 動画ファイル 動くスイッチやムービーなど
ウェブページの保存場所 ウェブページは、 [ ウェブサーバー ] と呼ばれるコン ピュータ上の場所に保存されている。 インターネット越しにページを見るときは、ページ ごとに存在するアドレス (URL) を頼りにアクセスする。 ページ閲覧者の パソコン ウェブサーバー URL ページの文字・画像 動画などが保存されている 作ったページはウェブサーバーに掲載 ( アップロード ) しないと インターネットに公開されない! インターネット
京都産業大学でのページ公開場所 ホームページアドレス (URL) gXXXXXX の部分は各自のユーザー ID アップロード方法 学内からのアップロード 指定のフォルダにファイルをコピーする コンピュータ → gXXXXXX( ネットワークドライブ ) → unix_home → public_html フォルダ内 学外からのアップロード FTP 接続ツールを使ったアップロード ( 詳しくは学内ページの [ コンピュータ環境の使い方 ] 参照 ) ※ FTP は学外のレンタルサーバーサービスなどでも よく使われる。
ページを公開するには ウェブサーバー上にある公開用の場所にファイルを 置く。 一般的にはレンタルサーバーサービスなどを利用する。 公開したいページを作成し、ファイルをウェブサー バーに アップロードする。 好きなページを作成 ウェブサーバー 所定の場所に 必要ファイルを アップロードする ファイルもフォルダもアップロードできる ファイル数は数百に及ぶ場合もある
ウェブページが表示される仕組み [HTML 形式 ] という特殊な文法で入力をする。 HTML ファイルは xxxxx.html のようなファイル名を 持つ。 Internet Explorer(IE) などに読み込ませるとウェブペー ジに整形されて表示される。 HTML ファイルの中身 IE に読み込ませて表示 HTML を解釈できる (= ウェブページのデザインを表示できる ) アプリケーションの ことを [ ブラウザ ] [ ブラウザ ] という。 Internet Explorer や Firefox 、 GoogleChrome などさまざまなブラウザがあるが 原則、表示される結果は同じ。 利用者の好みで選ぶことが多い。
HTML ではどんなことができるのか HTML の主な機能 文字の表示と書式設定 ( 色、大きさ 等 ) リンクで他のページと接続 画像や映像を表示 表の作成 ( ページのレイアウトにも流用できる ) HTML は古い規格なので、できることは多くない。 HTML で実現できないデザインや効果は、 画像や、 HTML 以外の他の技術を使って実現する必要がある。 例 ) Javascript や CSS ( スタイルシート ) など。
ウェブページ作成の手順 ページの作成・編集 アップロードして公開 結果の確認 メモ帳などでウェブページを作成。 HTML 形式で編集する。 public_html フォルダにファイルをドラッグ。 アドレス (URL) を入力して動作確認する。
ページの作成 メモ帳などを利用して HTML 形式のファイルを作成 する。 保存時の注意 メモ帳全てのファイル メモ帳の場合、 [ ファイルの種類 ] を [ 全てのファイル ] に設定して から保存すること。 こうしないとテキストファイルとして保存されてしまい、正しく ウェブページとして解釈されない。 2 回目以降に [ 上書き保存 ] する際は設定不要。 [ 全てのファイル ] に設定する理由: メモ帳は初期設定では保存するファイルの拡張子が テキスト (.txt) になっていて HTML ファイルとして保存されない。 例えば index.html として保存するつもりが index.txt で保存されてしまい、ページとして読み込めない。 [ 全てのファイル ] にすると、指定の拡張子 (.html) で保存できる。 拡張子とは: ファイル名の最後に ドット (.) に続いて書かれるキーワード。 ( 例 ).html Windows や ウェブサーバーがファイルの種類を見分けるために 使う。
ページの作成 ページを作成できるアプリケーションには さまざまなものがある メモ帳 Windows なら標準装備。細かい修正をする際に役に立つ。 KompoZer ( コンポーザー ) 学内なら標準装備。無料のツール。 HTML をある程度自動的に作成できるので便利。 IBM ホームページビルダ 市販のツール。初心者向け。比較的有名。 Adobe Dreamweaver 市販のツール。プロデザイナーも使用する。 どのツールも基本的には HTML を作成するのが目的である。
HTML ファイルを作る HTML 文法の決まりを守っていれば 何を使って作成しても良い。 Kompozer や WORD などでも作成できるが 自由が効かず、細かな編集もしにくい。 細部はメモ帳で修正する必要があるかもしれない。 HTML の詳細などは HTML 解説ページなどを参照のこ と。 基礎実習ホームページ内 HTML 講座 HTML クイックリファレンス その他さまざまなサイトに解説あ り。
HTML ファイルのファイル名に注意! ファイル名には半角英数文字のみを使用すること。 a~z 0 ~ 9 ハイフン (-) 等を使うのが無難。 memo.html toiawase.html list-12.html など。 半角英数文字以外を使うと 正しくアクセスできないかも。 画像ファイル等の名前も同様に半角英数を使うこと。 最初のページのファイル名は index.html とする。 のようにファイル名を指定すると abc.html が読み込まれるが、 のようにファイル名を省略すると index.html が自動で読み込まれる。 ( ウェブサーバー暗黙の了 解) ファイル名に全角が使えない理由: 英語文化圏などでは、全角文字は存在しないので、 全世界的なサービスを行うウェブサーバーでは 全角文字を含む URL を処理できないことが多い。
ページの公開をする アップロード ページをインターネット上に公開するために ウェブサーバーにファイルをアップロードする。 アップロード方法 ( 学内専用 ) [ コンピュータ ] → [g123456] ( ユーザー ID が書かれたフォルダ ) → [unix_home] → [public_html] を開く。 作成した HTML ファイルをドラッグする。 注意 public_html フォルダに存在するファイルが 現在公開中のファイルとなる。 全てアップロード 画像などページに必要なファイルがある場合は 関連ファイルを全てアップロードすること。
ページ内容の確認1 作成した HTML ファイルを Internet Explorer(IE) で開い て内容を確認 IE のウィンドウに HTML ファイルをドラッグして開く。 メモ帳などで HTML を修正したら、 [ 上書き保存 ] する。 IE で [ 最新の情報に更新 ] ( キーボードの [F5] キー ) を押すと、 修正内容が反映される。 保存はショートカットキー Ctrl+S で上書き保存 する と楽。 ページを修正しても、 IE で画面を更新 [F5] しないと、ブラウザの表示は変わらない。
ページ内容の確認2 ホームページアドレス (URL) を入力し、公開中のペー ジが正しく表示されているか確認する ホームページアドレス g の部分は各自のユーザー ID となる 自分のページをお気に入りに 追加しておくと すばやくアクセスできて便利 URL でアクセスして最終確認 必ず URL でアクセスして最終確認をしよう。 直接ファイルをダブルクリックするのと表示が異なる場合がある。
まとめ 作業の流れ ページの作成・編集 アップロードして公開 結果の確認 メモ帳などでウェブページを作成。 HTML 形式で編集する。 public_html フォルダにファイルをドラッグ。 アドレス (URL) を入力して動作確認する。
作業を簡単にするために ショートカットを作成する よく使うアプリケーションをすばやく起動でき便利 メモ帳 や Kompozer Internet Explorer public_html フォルダ ショートカット作成する方法 右ボタン ショートカットをここに作成 アイコンをマウスの右ボタンでドラッグし [ ショートカットをここに作成 ] を選択 ショートカットとは 実際のファイルの存在する 場所だけが記されたファイ ル。 データの実体ではない。 ディスク容量をほとんど消 費しない。 アイコンに矢印が付くのが 目印。