TUMSAT 1 東京海洋大学 電池推進船プロジェクト 世界初の急速充電対応型電池推進船海洋低環境モーダルシフト 賞雅 寛而(たか まさともじ) 東京海洋大学 賞雅 寛而(たか まさともじ) 東京海洋大学 日時平成22年3月1日(月) 11:00~12:00 場所東京海洋大学越中島キャンパス1号館111教室.

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物流分野におけるCO2削減対策促進事業 (国土交通省連携事業) 背景・目的 事業概要 期待される効果 事業スキーム
廃棄物処理施設を中心とした自立・分散型の
航空機分野の導入シナリオ の保持 中核的要素技術力 の開発 全機開発技術 国際共同 開発参画 目 標 我が国航空機産業の基盤技術力の強化
国際海運における温室効果ガス削減技術に関する研究開発
別紙1 高速走行軌道実験設備とは 本学の航空宇宙機システム研究センター(APReC)では、地上に敷設した軌道上においた台車をロケットで加速走行させる、高速走行軌道実験設備を運用しています。 地上において飛行環境を模擬した高速・高加速度環境を作りだし、エンジンの推進特性や機体の空力特性を試験することができ、学内外の様々な試験に利用しています。
高度生物処理法(BBS)実証実験結果報告書
地球温暖化防止に必要なものは何か E 石井 啓貴.
設計工学 内容 目的 ★もの作りのための設計 ★実際の現場で役立つ設計 ★機械設計や機械作りの楽しさを知る。 ★工学的な理屈を考える。
現在の環境問題の特色 ● 環境問題の第一の波: 1960年代の公害 (水俣病、イタイイタイ病、四日市・川崎喘息など)
電池推進船 建造・運行計画 東京海洋大学 想定諸元 東京海洋大学の越中島キャンパスと品川キャンパス、船の科学館の海路をバッテリ駆動船で結ぶ。
我が国の造船技術が衰退の危機を迎えている。
次世代自動車振興センター(NeV)の 補助事業について (クリーンエネルギー自動車、充電インフラ)
地域低炭素投資促進ファンド事業 国 民間 資金 低炭素化プロジェクトの実現 (SPCによる実施) 平成25年度予算 ○○百万円 イメージ
電気自動車の製作 メンバー:○○、△ △ 、□ □ 、☆☆、◎ ◎
電動の総2階建てバス (フルダブルデッカ-) の開発研究計画
離島の再生可能エネルギー・蓄エネルギー導入促進事業
舶用ディーゼル機関の廃熱回収システムの研究開発
一次エネルギー消費上位国 消費mote % 生産mote 自給率(%) 米国 中国
ハイブリッドカー 2FG4172 らく.
光無線給電の適用範囲 光無線給電 ビーム電波 ファイバ 光給電 1km 100m 10m 伝送距離 拡散 電波 1m 電磁界共鳴
環境・エネルギー工学 アウトライン 序 章 環境・エネルギー問題と工学の役割 第1章 バイオ技術を使った環境技術
ネットワークの再編・拡充(支線の拡充・再編)
国 非営利法人 背景・目的 事業スキーム 事業者等 事業概要 期待される効果 脱フロン・低炭素社会の早期実現のための
背景・目的 事業内容 事業スキーム 事業概要 期待される効果 公共交通機関の低炭素化と利用促進に向けた設備整備事業 (国土交通省連携事業)
事業目的・概要等 イメージ 脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業 背景・目的 期待される効果 事業スキーム 事業概要
省CO2かつ低環境負荷なバイオマス利活用モデルを確立し、低炭素社会と循環型社会の同時達成に貢献
事業名:スマートかき養殖IoTプラットフォーム事業 (代表者: 国立大学法人 東京大学) (1/4)
【バリアフリー対応のバス(リフト付バス)】
環境触媒グループ ガソリン車と比べて ディーゼル車の利点 現在ディーゼル車の走行台数が増加している ディーゼル車排ガス中での汚染物質 危害
日産シビリアン・LPG バイフューエル車 表紙の原紙としてお使い下さい。.
物流分野におけるCO2削減対策促進事業 (国土交通省連携事業) 背景・目的 事業概要 期待される効果 事業スキーム
地域低炭素投資促進ファンド事業 国 民間 資金 低炭素化プロジェクトの実現 (SPCによる実施) 平成25年度予算 ○○百万円 イメージ
設計工学 内容 目的 ★もの作りのための設計 ★実際の現場で役立つ設計 ★機械設計や機械作りの楽しさを知る。 ★工学的な理屈を考える。
地域の多様な課題に応える低炭素な都市・地域 づくりモデル形成事業
サハリン開発と天然ガス 新聞発表 5月14日 上野 雅史 坂中 遼平 松崎 翔太朗 河原塚 裕美 .
電池推進船 産学プロジェクト ①高性能モータ、蓄電池、充電器のフジビリティスタディ ②信頼性、安全性、実用性、充電インフラなどの実証
ディーゼルエンジンについて 尾崎文香 基礎セミナー発表.
Sicoob 堅牢、安全で、効率のよい IBM テクノロジーが急速な事業の成長をサポート
西尾市の自動車産業の展望.
⇒ 新築建築物に対する省エネ基準適合義務化 高効率設備の導入 ⇒ LED等高効率照明の普及 BEMSによる見える化・エネルギーマネジメント
新エネルギー ~住みよい日本へ~ E 山下 潤.
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TUMSAT 1 東京海洋大学 電池推進船プロジェクト 世界初の急速充電対応型電池推進船海洋低環境モーダルシフト 賞雅 寛而(たか まさともじ) 東京海洋大学 賞雅 寛而(たか まさともじ) 東京海洋大学 日時平成22年3月1日(月) 11:00~12:00 場所東京海洋大学越中島キャンパス1号館111教室

TUMSAT 2 社会的背景 1. 大気汚染 ・ 東京湾近辺の大気汚染寄与度が非 常に高い ・ 陸上交通に比べ環境意識の遅れ ・ 水質汚染の一因となる小型舟艇排 気ガスの改善が社会的に要望されて いる ・ 低炭素社会 2. 新規技術導入の低迷 ・ 交通艇やプレジャーボートなどの 環境調和・快適化 (ゼロエミッション,低振動・静音 化) ・ 我が国の造船技術開発の活性化 大気汚染 東京湾岸域において 船舶排出ガスの占める割合 ( H15 日本マリンエンジニアリング学会)

TUMSAT 3 1. 電池技術レベルの向上 ・ リチウムイオン電池の技術の進歩 でハイパワーが実現 2. 充電システム、インフラ向上 ・ リチウムイオン電池の急速充電シ ステムは日本がリード(東京電力 ) 東京海洋大学はこれまで東京電力 の EV 普及事業に協力 → 大学で初めての EV 用急速充電器設 置(平成 21 年 3 月) → カーシェアリング実証試験 (平成 21 年 12 月) 技術背景 我が国の EV 技術レベルが市販・量産できるところに達 した

TUMSAT 4 1. 低環境負荷・低炭素社会への適応 ・ 走行中のCO 2 排出量はゼロ 2. 低振動 ・ 低騒音化 ・ 電池推進にすることで、静かでスムーズな運航が 可能 3. 運動性能の向上 ・ アジマスプロペラなどへの適合性が高い 窒素酸化物:ゼロ 硫黄酸化物:ゼロ 平成 21 年度上半期に実施された先行研究による調査結果 自動車の場合船舶の場合 65dB 55dB 100dB 60dB ガソリン車電気自動車従来船電池推進船 -10dB - 40dB 電池推進船建造予備研究(平成 21 年 4 月)

TUMSAT ディーゼル船デッキ上 (東京港 40 人乗り水上バ ス) 電池推進船デッキ上 (ドイツ 110 人乗りソーラ 船) 航空機客室内 高速鉄道 快適性向上 低騒音・低振動 [dB] 5 先行調査 平成21年6月実施調査

TUMSAT 先行調査 CO2 大幅削減 現行の舶用エンジンを 電池推進方式にすると、 50 ~ 70% の CO2 削減に 貢献できる。 船価はディーゼル船の1.3-1.5倍程度であるものの、燃費(電 気代)は軽油の1 / 2(夜間は1 / 6)程度に抑えられる。 電池推進方式を技術的に採用しうる船舶数を統計資料から累計すると 実に 16 万隻にものぼる。東京海洋大学プロジェクト船の航行パターン でも 2 万隻船舶に代替えメリットがある。 ■ 事業コンセプト 表1 対象となりうる船舶隻数 平成21年6月国土交通省 海事局 検査測度課提供 JCI 登録船 プレジャーモータボート 144,730 プレジャーヨット 11,595 その他 ( 旅客・交通艇 ) 11,497 JG 登録船 旅客船 268 フェリー 142 交通艇 23 総計 168,255

TUMSAT 7 東京海洋大学 海洋工学部 (賞雅(たかまさ)、木船) TEL : : 東京海洋大学 海洋工学部 (賞雅(たかまさ)、木船) TEL : : ヤマハ発動機共同研究 東京船舶電機共同研究 東京電力共同研究 富士重工業技術協力 横河電機協賛 プロジェクトお問い合わせ 先 東京海洋大学特定事業 急速充電対応型リチウムイオン電池推進船実証試験研究 海洋低環境モーダルシフトの実証研究として、平成 21 年 4 月に制御・ 電気推進・船舶構造などを専門とする本学教員グループによる電気推 進船のラフプラン作成 → 2009 年度学内予算措置 海洋大学電池推進船の設計建造及び電池推進船用急速充電器の設置 → 海洋大学が部品を発注し責任を持って設計建造する形で行われてい る。コンソ-シアム参画企業の技術的・経費的な協力を得ている コンソーシアム参画企業

TUMSAT 8  小型化をする事により、乗船効率をあげ 運航経費を抑える  旅客定員を 12 名以下にする事により、 非旅客船 となり艇のメンテナンスコスト を 抑える。 ・・・により経済的で環境負荷の少な い小型旅客船を提供し水上航路の活性化 を図る JCI (日本小型船舶検査機構)検査承認  全長 約 10 m  全幅 約 2.3 m  全深さ 約 1.2 m  電動機推進機出力 25 kw  計画速力 ( 1/2 載荷状態) 約 10 knot (満載状態) 約 8.5 not  連続航行時間 45 分  蓄電池容量 約 18 kwh  定員 乗組員 2 名 旅客 10 名 東京海洋大電池推進船の主要要目

TUMSAT 9 船体

TUMSAT 10 構 成

TUMSAT 11 平成 22 年 4 月中旬 ・船体製作 以降艤装及び航行テスト ・急速充電器設置 越中島キャンパスポンド 平成 22 年 7 月公開 以降実証試験 (品川-越中島キャンパス間運 航) 品川キャンパス 越中島キャンパス 計 画

TUMSAT 12 船体建造(平成 22 年 2 月、三重 県)

TUMSAT 13 ◆ 今までの電動船は、満充電に 10 時間かかっていたが、本船は 30 分以下 ( 80 %充電)になり、実用性が画期的に向上 → 低環境モーダルシフト の実証 ◆ 騒音・振動が画期的に少ない → 観光船・交通艇・旅客船、生簀用漁船 研究調査船 ◆ 排気ガスが無い → 自然観察船(ジャングルクルーズなど) 排気ガス水中排出による湖沼汚染が無い 欧米ではすでにエンジン船使用禁止の湖沼 区域 ◆ 高出力可能なリチウムイオン電池を使用しているため、波や風、潮流 などの影響を受ける港湾域内であっても航行可能 ◆これまでになかった新しいクルーズ体験を提供する水上交通デバイスで あり、同時に新しい産業を生み出すキーデバイスとなる可能性 海洋大電池推進船

TUMSAT 14 ◆ 国の重要施策である低環境モーダルシフトを実行するには、初期段階 における官公庁のサポートが必要 → 新しいモーダルシフトについてはそ れが実証段階であることを示さなければならない。 ◆海洋大電池推進船プロジェクトの目的の1つは、電池推進船という新し い低環境モーダルシフトが実証段階にあることを示し、社会的認知ととも に官公庁における検討の資料を提供することにある。 ◆電池推進の利点は自動車よりも船舶の方が高い → 普及速度も速い? ・電池推進船の運航コストは従来のガソリンディーゼルに比較すると約 1/2 ・建造コストのうち推進機関コストが占める割合が低いすなわち建造コス トの上昇割合が低い ・優れた環境特性と快適性 → 海洋大電池推進船の 40 分航行・ 30 分充電という予定運航パターンでも、 十分なモーダルシフトの実証になる ◆技術課題:電池・モーター・プロペラなどの動力系及び急速充電施設の 最適化等 海洋大電池推進船