III. GIS データの作成
GIS はデータがなければ何もできない
III. GIS データの作成 データ入手の二つの方法 1. 既存データの入手 長所:簡単,データの信頼性が保証されて いる 短所:費用がかかる,どんなデータでも入 手できるわけではない.
III. GIS データの作成 2. 新規データの作成 長所:費用がかからない,様々なデータを つくることができる 短所:時間と手間がかかる,データの信頼 性に疑問がある.
III. GIS データの作成 既存データがあれば,できるだけそれを使う. データを作るのには大変な手間と時間がかかる. III-1 既存データの入手
III. GIS データの作成 既存データ利用時の注意点 1. データ源 2. データ作成方法 3. データ作成時点 4. データ媒体
III. GIS データの作成 既存データが利用できない場合には, やむを得ず 自分でデータを作る III-2 新規データの作成 1 - ラスターデータ作成方法
III. GIS データの作成 必要な道具:普通の PC ,透過方眼紙 データ源:紙地図,航空写真
III. GIS データの作成 従来の方法 1) ラスターサイズの決定 2) 地図に透過方眼紙を重ね,サンプリングを実 行 3) 非空間データの追加
ラスターデータの作成
セルの大きさの影響
III. GIS データの作成 最近の方法 1) ラスターサイズの決定 2) 地図をスキャナーで読み込み,デジタル画像 化 3) PC 上でサンプリングを実行 4) 非空間データの追加
III. GIS データの作成 必要な道具:セスナ,カメラ,解析図化機 データ源:航空写真 III-3 新規データの作成 2 - 地形図の作成
100分の 1 荒川の模型
III. GIS データの作成 必要な道具:ワークステーション級のコン ピュータ,スキャナあるいはタブレットある いはデジタイザ データ源:紙地図,航空写真 III-4 新規データの作成 3 - 旧来のベクターデータ作成方法
III. GIS データの作成 1) データ精度の決定 デジタイザの精度には限界がある ( 0.1mm 程度) 2) デジタイズの実行
III. GIS データの作成 3) デジタイズエラーの修正
初期データ
完成したデータ
III. GIS データの作成 エラーのいろいろ 線がつながっていない 線がはみ出している 線の途中に無駄な点がある ポリゴンが閉じていない ポリゴン同士が重なっている 隣接するはずのポリゴン同士が離れている
III. GIS データの作成 エラーの修正 a) 線同士の交点の認識
III. GIS データの作成 b) 線の連結 一定距離内にある点同士を結合する
III. GIS データの作成 c) 線の削除,冗長な点の削除 一定値以下の長さの線を削除する 一定値以下の長さの線を構成する点を削除す る
III. GIS データの作成 d) ポリゴンの閉領域化 閉じていないポリゴンを閉じる
III. GIS データの作成 e) 微小ポリゴンの削除 重複してしまっているポリゴンを認識し,削 除する
III. GIS データの作成 f) ポリゴン間の空隙の削除 隣接するはずのポリゴンの間に空隙がある場 合,それを認識し,削除する
III. GIS データの作成 最後はデータ作成者が目で確認する
III. GIS データの作成 4) 図面の結合 a) 単純な結合
III. GIS データの作成 b) エッジマッチング
III. GIS データの作成 c) ディゾルブ
III. GIS データの作成 5) 非空間データの追加
III. GIS データの作成 1) 衛星画像からの各種データ作成 III-5 新規データの作成 4 - 最近のデータ作成(取得)方法
III. GIS データの作成 2) 航空写真からの各種データ作成
III. GIS データの作成 3) 画像処理技術を応用した,紙地図からのベク ターデータ自動作成
III. GIS データの作成 4) GPS による位置情報のリアルタイム取得
III. GIS データの作成 5) アドレスマッチング
III. GIS データの作成 6) PHS による位置情報のリアルタイム取得
III. GIS データの作成 7) 航空写真の自動立体視による地形図作成
III. GIS データの作成 デジタルデータ化したい相手に応じて,適切 なデータ作成方法を考えることが重要になって きている.