SNS 情報工学科 4 年 1 組 04A1010 岩永逸平
SNS とは何か SNS とは Social Networking Servise の略であり、 社会的ネットワークをインターネット上で構築するサービス のこと。 登録制、招待制などのいくつかの仕組みがあり、 そのサービスのポリシーごとに分類される。
概要 SNS とは人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型の会員制 のサービスである。あるいはそういったサービスを提供する Web サイトを指す 。 SNS の中心であり主目的は、人と人とのコミュニケーションにある。友人・知 人間のコミュニケーションを円滑にする手段や場を提供したり、趣味や嗜好、 居住地域、出身校、あるいは「友人の友人」といったつながりを通じて新たな 人間関係を構築する場を提供している。人のつながりを重視して「既存の参加 者からの招待がないと参加できない」というシステムになっているサービスが 多いが、最近では誰でも自由に登録できるサービスも増えている。 代表的な SNS として日本最大の会員数を持つ mixi 、 世界最大の会員数を持つ MySpace などがある。
基本的な機能 プロフィール機能 ユーザ追跡機能 日記(ブログ)機能 コミュニティ機能 RSS 機能 メッセージ送受信機能 アドレス帳機能 レビュー機能 カレンダー機能 アルバム機能 足跡機能 動画共有 紹介文機能
SNS の種類 ジャンルを限定しない SNS モバイル特化型 オープン型 SNS 趣味・興味関係 エンターテインメント系 SNS 状況限定・相談関係 ビジネス関係 写真・動画向け ゲーム・ファンサイト系 職業限定型の SNS 女性向けの SNS ISP 運営の SNS スポーツ関係の SNS 音楽関係の SNS 新聞社が運営する SNS 放送局が運営する SNS 地域特化型 SNS 大学・学生関係の SNS 障害者向けの SNS 社内 SNS
ビジネスモデル 広告収入モデル ユーザー課金モデル 他サイト誘導・連動モデル
広告収入モデル インターネット広告により収益を得るモデル。 広告収入を収益の柱としている SNS は mixi や MySpace など が挙げられる。 いかに多数のユーザーをサイト上に滞在させ、 PV (ペー ジビュー)を獲得できるかがこのモデルの鍵となる。 SNS で広告収入をあげるにはそれなりのユーザー数が必 要とされるため、そこまでコミュニティを育てていくに はサーバーなどを運営していく計画的な資本戦略が必要 とされる。
ユーザー課金モデル 提供しているサービスに対し、サービス利用料という形 でユーザーに対して直接課金し、収入源とするモデル。 PV の多さに依存せず、人的ネットワークなど SNS の特徴 を積極的に活用したサービスの提供に重点を置いている 点に特徴がある。 現在ではビジネスネットワークの構築や職探しに利用さ れる米国 LinkedIn などの SNS が挙げられる。 またこれとは別に基本的に無料で提供しているサービス に一部サービスに付加機能を加えた有料サービスを提供 して課金をするモデルもある。(例: mixi プレミアム)
他サイト誘導・連動モデル SNS サイト内での広告収入や課金収入に頼るのではなく 、 SNS をユーザーの集客や定着のツールとして捉え、自 社・他社問わず他のサイトに誘導、あるいは連動させる ことにより得られるシナジー効果(相乗効果)を期待す るモデル。 ヤフー株式会社の井上雅博 CEO が語るように Yahoo! Days などの大手ポータルサイトが運営する SNS はこのモデル を取り入れようとしている。 また携帯向け SNS のモバゲータウンはモバオク、ミュウ モなどの外部の課金サービスに誘導することで収益をあ げている。
SNS サイト内での広告収入や課金収入に頼るのではなく、 SNS をユ ーザーの集客や定着のツールとして捉え、自社・他社問わず他の サイトに誘導、あるいは連動させることにより得られるシナジー 効果(相乗効果)を期待するモデル。ヤフー株式会社の井上雅博 CEO が語るように Yahoo! Days などの大手ポータルサイトが運営す る SNS はこのモデルを取り入れようとしている。 また携帯向け SNS のモバゲータウンはモバオク、ミュウモなどの 外部の課金サービスに誘導することで収益をあげている。 アメリカ、韓国では広告収入以外にも EC 事業(アバター、ホムピ ー)といった色々なビジネスモデルが構築されつつある。
SNS の現状 日本では、以前から多くあった「 Web 日記サイト」「グループウェアサイト」「インタ ーネットコミュニティ」などの機能を上手く取り込み、一種のポータルサイトとして機 能しつつある。 社内でも社内向けコミュニケーションから始まり、内定者や学校の卒業生の囲い込みな ど、色々な用途に使われている。 最近では GREE 、 imapu などで携帯電話にも応用されており、様々な形で SNS は普及して いる。 YouTube や Flickr といった画像共有・動画共有サイトが人気になったことにより、日本で も AmebaVision など類似のものが相次いで開設されている。 総務省の発表によると、 2006 年 3 月末現在の日本での SNS 利用者数は、 716 万人に達する という。これは前年度 (2005 年 3 月末 ) の 111 万人の 6.5 倍の数字であり、急速に認知度が高 まっていることが伺える。予想では SNS の利用者数は 2007 年 3 月に 1042 万人に拡大すると 見られている。 米最大の SNS 、 MySpace は公式の発表によると米国の会員数だけで 6000 万人を記録してお り、 2006 年 11 月現在の総ユーザー数は 1 億 2000 万人と発表されている。 2006 年の現在でも 月に 600 万人のペースでユーザーを増やし続けている。マドンナ、 U2 、ビヨンセ、マラ イア・キャリーなど 300 万のアーティストが参加しており、若者に人気が高い。尚、マイ スペースは 2006 年 11 月に日本語版のベータ版を開設した。 韓国ではサイワールドが大変 な人気を誇っており、利用者は 1800 万人。韓国の総人口の約 3 分の 1 が参加している。 2007 年になりアメリカの Second Life などバーチュアル空間の SNS が急成長を見せている 。又、海外では Friendster から MySpace のようにクローズドな SNS からオープン型の SNS へ と SNS の流れが徐々に変化しつつある。
SNS の持つ問題性 匿名性 – 中傷行為・陰口 個人情報 依存性 現実の事件への発展 – ストーカー – 婦女暴行未遂事件
企業側から見た SNS の問題性 集客と収益モデル – 集客効率 早期停滞性 – 収益効率 広告収入依存 トラフィックとニッチ市場 – 隙間市場 小規模ニーズ
SNS の将来 アメリカでは 10 代の少年少女の SNS 利用率は 5 割を超えている 。 特に 10 代後半の女性の利用率が高い。 現在の日本の SNS 業界は「 18 歳以上」という規定があるもの が大半を占めているが、これから先その規定を外す傾向が強 まっていくと思われる。 また、ニコニコ動画に見られるように、同じ動画をリアルタ イムに鑑賞し、そのコメントをも動画と同時に流すというシ ステムにより、より密接した体験の共有ができることが重要 になる。
■ 1.富めるものはより富む 既にある程度の人を抱えている SNS 、 MYSpace は当然ながら、他 のたとえば Facebook 、 Bebo 、 Hi5 、 Xanga などの MySpace 以外の SNS の活躍が期待できる。 何故なら人は、「既に人がいるところ」にいくからだ。 ■ 2.ニッチプレーヤーはそれだけでは十分でなくなる すでに掲示板やコミュニティ、 ML などでニッチな市場のニーズは 満たされている。 それを覆すにはタフな仕事になる。 それでも勝つには、まだ開拓されていない市場を見つけること。 そしてコンテンツに力を注ぐことが大事。 ■ 3.既存のコミュニティがソーシャル化 Amazon 、 Ebay 、 Wikipedia 、 NYTimes などのコミュニティは SNS 化 する可能性がある。何故ならユーザが繋がりたいという欲求を持 ち出すからである。 ■ 4.コミュニティとは「経験の共有」する場である Youtube 、ニコニコ動画に見られるように、自分の経験を共有する 場となっている。 今後は全体にその流れが広がる。 ■ 5. OPENID が SNS を繋ぐ SNS の増加につれ、 SNS のプロフィールやログインなどを繋ぐ OPENID の需要がさらに高まる。
出展 ウィキペディア( Wikipedia ) ITpro Social Networking.jp その他ブログ等