Janog SS で話したこと + α NTT コミュニケーションズ IP ネットワークサービスセンタ 水越一郎
事業者のつぶやき トラフィックを運ぶ通信事業者としては、 トラフィック増加は喜ぶべきこと 流れるパケットに罪はない ただ …. 増大するトラフィックを裁く技術 そのためのコスト回収 ヘビーユーザとの不公平 はなんとかしないといけない … 増大するトラフィックを捌く 技術
私的時代分類 古代 1995 年以前 パソコン通信ダイアルアップ端末 中世 1995 年 – 2000 年 インターネットダイアルアップ端 末 近世 ADSL 以降 2000 年 – 2001 年 インターネット常時接続端末 近代 P2P 以降 2001 年以降 インターネット常時接続コン ピュータ
今後の希望 光 3000 万回線、携帯電話 8000 万台 箱の話をしてもしょうがない 2015年 国内トラフィック総量 xx ペタ、エクサ、ゼタ、 ヨタ 人が扱う情報の xx% をネットワーク経由にする ( 距離の制約をはずす ) 人が消費するトラフィック対 マシンが消費するトラフィック ( コレクター、 キャッシュ … ) 箱から中身へ でも 100G 超えのインタフェー スは早く欲しい
市場規模 インターネット・インフラ部分の運用費として回収可能 な金額 – すべての家庭がブロードバンド (100Mbps) でつながっ たとする – ブロードバンドの利用料金月額 5000 円程度 –5000 円 / 世帯 ×5000 万世帯 =2500 億円 / 月 – 年間 3 兆円程度 ( 富士通の年間売上高程度 ) – 足回り (Last One-mile) と、それ以外 ( インターネット インフラ ) で分けるとすると、インターネット・イン フラの規模は年間 1 ~ 2 兆円程度 原典: 2005 年 1 月 石田慶樹 作成
市場規模 ( 続き ) インターネット・インフラ部分のコスト – 総トラフィック容量 100Mbps×5000 万世帯 =5Pbps(5*10^15)bps – 実利用容量 仮に、利用時間が月平均 30 時間、 利用帯域が 10Mbps 程度とすると、総量に対し約 1/250 程度 – ~ 20Tbps – 月額 1250 億円に対して 20Tbps 程度であればメガ単価 6250 円程度 5Pbps となるとメガ単価 25 円程度にすることが必要 – 収益をあげるためには、いかに使われないネット ワークを作るかとなり、本末転倒 原典: 2005 年 1 月 石田慶樹 作成
運べるトラフィックの制約条件 投入できる費用 高速インターフェース開発スケジュール 必要とされる電力 etc.
提案 bit 単価 全体量・一人当たりの転送量等 5 年後 10 年後の目標値というか限界値 こんなものを業界として共有しようよ 全家庭 100M は しばらく無理だと 思うんだけど えー、 1G 楽勝の前提で 借金して サービス始めたのに それはないでしょ … ってなると、 皆不幸でしょ
インターネットの課題 過剰な匿名性 アプリケーションに強く依存する … が、 V6 で固定アドレスが増えれば少しは良くな る? 欠落した公平性 TCP で担保してるといっても 性善説の実装依存かつ stream 単位 欲しいのは、契約やアプリケーション単位
Web 利用者の動向 - 人の行動 2005 年 Web 広告研究会 「ブロードバンド環境下における視聴行 動」 人の動きは ピークとボトムの差が 拡大 2002 年 1:8,2005 年 1:11 でもトラフィック量反 対に ピークとボトムの差が 接近 人の動向 ミクロ トラフィック全体 マクロ 両面から見る必要