Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 1 エンピリカルソフトウェア工学.

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「沖縄におけるスポーツサイエンスの拠点化に向けた
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Winter Workshop in Kanazawa -プロセスと方法論-
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「地域経済産業活性化対策調査(沖縄市が整備するアリーナ施設を核としたまちづくり等に関する基礎調査)」
○ 後藤 祥1,吉田 則裕2 ,井岡 正和1 ,井上 克郎1 1大阪大学 2奈良先端科学技術大学院大学
コードクローン分類の詳細化に基づく 集約パターンの提案と評価
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資料2-2 平成26年度 第2回技術委員会資料 次年度検討テーマ案
地方公共団体オープンデータ推進ガイドラインの概要
ソフトウェアプロダクト集合に対する 派生関係木の構築
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保守請負時を対象とした 労力見積のためのメトリクスの提案
クローン検出ツールを用いた ソフトウェアシステムの類似度調査
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開発作業の形式化に基づく プロセス評価 松下誠 大阪大学.
自然言語処理2015 Natural Language Processing 2015
クラスタリングを用いた ベイズ学習モデルを動的に更新する ソフトウェア障害検知手法
資料3-2 平成26年度 第3回技術委員会資料 次年度テーマの検討
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自然言語処理2016 Natural Language Processing 2016
株式会社 エーアイネット・テクノロジ 川村廉平
オブジェクト指向メトリクスを用いた 開発支援に関する研究 --- VC++とMFCを用いた開発を対象として ---
P2Pによる協調学習システム 唐澤 信介   北海道工業大学 電気工学専攻.
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Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 1 エンピリカルソフトウェア工学 と EASE プロジェクト 大阪大学 /EASE プロジェ クト 井上 克郎 ETW2007 コミュニティセッション C 年 6 月 6 日 EASE プロジェクト活動紹介

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 2 ソフトウェア集約システム 機能の核が大規模なソフトウェアによっ て制御されるシステムの普及 Software-Intensive System (SIS) 組込み系: エンター プライズ系:

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 3 ソフトウェア集約システムの特性 人間や機械が膨大な手間や知恵をかけて 実行していた連絡、確認、調整などがプ ログラムコードに集約 客窓口係 経理係 帳簿 客 ATM サーバー 昔の銀行 現在の銀行 ソフト 直感、常識、 チェック、催促、 調整、修正 …

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 4 システム規模の増大 By Hirayama, Toshiba/IPA-SEC

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 5 ソフトウェアの欠陥が社会問題化 航空管制システム障害 欠航215便,遅延1500便 以上, 足止め客30万人以上 2003年3月1日 東証システムダウン 東証1部,2部,マザー ズなど全2520銘柄が 停止 2005年11月1日 みずほ証券誤発注取り消し不能 損失400億円以上 2005年12月8日 ATCのプログラムミス 300系新幹線計100編成で機能 停止 2005年3月22日 エンジン制御プログラムに不具合 乗用車8車種でリコール 2005年2月1日 NTT ひかり電話トラブル 7 日間にわたって通話不安定 2006年9月19日

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 6 複雑なソフトウェアをきちんと作 る努力 ソフトウェアは人間にとって扱いにくい –見えない( Invisibility ) 想像したり感じたり認識したりしづらい –論理的( Logicality ) 完全なものを作りにくい –柔軟( Flexibility ) 簡単に変えることができる 「モノづくり」として他の工業生産物作 りと同じ考えではうまくいかない …

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 7 ソフトウェア工学 (Software Engineering) 品質の良いソフトウェアを、いかに効率 良く作成するかに関する技術や技法 1968 年の NATO 技術委員会において初め て使われた ソフトウェア工学国際会議 – International Conference on Software Engineering ICSE –ソフトウェア構築に関する技術動向

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 8 科学的手法の必要性 多くの科学・工学分野では –計測して定量化、モデル化し評価、フィードバック して改善(フィードバックループ) ソフトウェア開発の分野は? –長年にわたって、いろいろなソフトウェアの開発が いろいろな技法やツールと共に行われてきたが、十 分な評価が行われていない ソフトウェアは特殊か?? –評価するために莫大な手間暇かかる → 歴史で評価 ( ICSE n-10 Award) それで本当にいいのか???

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 9 実証的(エンピリカル)ソフト ウェア工学 ソフトウェア工学に実証性の概念を前提 とするアプローチ Empirical=Experiment+Experience 科学的根拠(データ)に基づいてプロ ジェクトの改善を行う 国際的なジャーナル、国際会議、研究会 なども軌道に乗ってきた

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 10 EASE プロジェクト Empirical Approach to Software Engineering 文部科学省リーディングプロジェクト –e-Society基盤ソフトウェアの総合開発 データ収集に基づくソフトウェア開発支援 システム 主要組織 –奈良先端科学技術大学院大学、大阪大学 –NTTソフトウェア、日立製作所、日立公共システム、SRA 先端技術研究所 平成 15 年度から 5 年計画で実施中 –社会に役立つプロダクトを作り、産業を 活性化させる –大阪(千里中央)にラボ –東京(田町)で定期的研究会開催

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 11 エンピリカル環境 実証データに基づく開発支援 自動データ収集 –構成管理履歴 –障害履歴 –メール履歴 データ分析 –メトリクス –プロジェクト分類 –協調フィルタリング –ソフトウェア部品検索 生産性,信頼性改善のためのフィードバック –一部リアルタイムに –観察と規則化 –過去のプロジェクトの具体的な事例 Data Collection Data Analysis Feedback

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 12 EPM: Empirical Project Monitor エンピリカル環境の一部を実現したシス テム ソフトウェア開発プロジェクトデータを 自動収集 オープンソースソフトウェアが核になっ ている –構成管理システム: CVS –問題追跡システム: GNATS, Bugzilla –メイル管理システム: Mailman, Majordomo, FML

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 13 構成 構成管理 履歴 メイル 履歴 不具合 履歴 標準エンピリカルデータ (XML 形式 ) PostgreSQL (Repository) CVS, Mailman, GNATS, (WinCVS, ShareSource TM ) Majordomo, FML 開発者 管理者 開発者 管理者 Ruby スクリプト Java 個別分析,関連分析 開発支援ツー ル Translato r Importer Analyzer その他 : メトリックス予測 協調フィルタリング など

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 14 出力例1: 収集データの統合表示 開発者間でやり取りされたメイル 総数( Mailman ) コードチェックイン 時刻( CVS) 問題発生時刻 ( GNATS) 問題解決時刻 ( GNATS)

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 15 出力例2: SRGMによる残存バグ数 推定

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 16 EPM適用企業 NTTソフトウェア SRA先端技術研究所 日立システムアンドサー ビス 日立公共システムエンジ ニアリング 住商情報システム 三菱スペース・ソフト ウェア JFEシステムズ サイバー創研 横河電機 ソフトウェアエンジニア リング技術研究組合 ( COSE) –日本電気,トヨタ自動車, デンソー,日立製作所,富 士通,松下電器産業,NT Tデータ 日本電子計算

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 17 SEC との連携協力 松村,門田,森崎,松本, ” マルチベンダー情報システム開発における 障害修正工数の要因分析,情報処理学会論文誌 (2007年5月掲載 予定).

EPMオープンソース化と他機関への 波及 2005/6 EPM 0.92β 日本語版オープンソース化 2005/8 EPM 0.92β 英語版オープンソース化 2006/2 EPM 0.93β 日本語版オープンソース化 2005/9 EPM 0.93α 版リリース 2006/3 EPM 0.94α 版リリース 2006/6 EPM 0.94β 日本語版オープンソース化 2007/3 EPM パッケージ配布,実証実験開始 2006/6 情報処理推進機構( IPA ) ソフトウェア開発技法普及ツール開発事業 (公募) 「ソフトウェア開発プロジェクト可視化 ツールのパッ ケージ化」( EPM ツール) 作業開始 2005 ~ インド L&T Infotech 社において SpliceM.E3 が開発され る. 2006/9 NASSCOM Quality Summit 2006, Bangalore, India. Tutorial: Life beyond CMMI Level 5 実施 経済産業省の「産学連携ソフトウェア工学実践事業」と 役割分担について調整し,引き続き連携の下で実施する ことが必要である. 経済産業省の「産学連携ソフトウェア工学実践事業」と 役割分担について調整し,引き続き連携の下で実施する ことが必要である. 総合科学技術会議「平成17年度概算要求における科学技術 関係 総合科学技術会議「平成17年度概算要求における科学技術 関係 施策の優先順位付けについて」における留意事項

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 19 EASE アプローチの効果 EPM により、プロジェクトの進捗状況がリアル タイムに可視化できるようになった –今までは、数週間のタイムラグ –異常事態の早期発見が可能 –委託先での状況を知ることができるようになった 状況把握のための手間が減少し、正確に分かる ようになった –紙やエクセルベースの入力の手間が不要 –間違いや不正が入り込む余地が少なくなった より深いデータの分析に踏み込めるようになっ た

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 20 ツール群 プロジェクト 企業・業界 個人 粒度 観察実施 (データ収集) 法則発見 (データ分析) 開発支援 (フィードバック) コードクローンツール ( ICCA/CCFinder )CVS解析ツール ロジカルカップリング分析ツール コードクローンツール ( ICCA/CCFinder )CVS解析ツール ロジカルカップリング分析ツール 相関ルール抽出ツール (NEEDLE) テキストエディタ, MSエクセル テキストエディタ, MSエクセル ソースコード 編集ツールなど ソースコード 編集ツールなど 構成管理ツール 障害管理ツール 構成管理ツール 障害管理ツール プロジェクト特性データ, クラス / モジュール別 バグデータ プロジェクト特性データ, クラス / モジュール別 バグデータ ソースコード( C/C++, Java, COBOL ), ソースコード更新履歴 (版管理履歴) ソースコード( C/C++, Java, COBOL ), ソースコード更新履歴 (版管理履歴) インプロセス分析ツール ( ProPFV ProQAV ) ( ProPFV ProQAV ) プロジェクトリプレイヤーインプロセス分析ツール EPM CVS GNATS Mailman CVS GNATS Mailman コンバータ EASE. CORE [ EPM Personal ] OS アプリケーションソフト OS アプリケーションソフト プロセスデータ ガイドブック (EPDG2) ワンクリック見積り& データ品質診断 ツール (magi:仮称) プロセスデータ ガイドブック (EPDG2) ワンクリック見積り& データ品質診断 ツール (magi:仮称)

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 21 今後の課題 自社ですでにやっているデータ収集活動 との整合性 –自社ツールやプロセスとの不一致 –各種コンバータや標準プロセスの導入 EPM 等のツールのより簡単な導入 – IPA-EPM のパッケージの普及 分析方法のノウハウの欠如 –研究会の開催や本の出版による教育普及

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 22 定量的評価はまだこれから(適用事例の積重 ね) 予測 手間: A ≦ B 自動化ツールによりあまり差はない 品質: A 《 B 定量的な管理により大幅な改善が期待 実証的ソフトウェア工学は有効 か? A: 実証的アプローチを 用いない開発 B: 実証的アプローチ による開発

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 23 ソフトウェア集積システムと共に生きる ために 実証的アプローチ

Software Engineering Laboratory, Department of Computer Science, Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University 24 その他 EASE プロジェクト展示ブース 3-25 –データ収集システム EPM –データ分析ツール群 より詳しい情報、連絡先