経営情報論 B⑮ 業務別物流情報システム. 受注処理(オーダーエントリー)シ ステム 受注処理とは、顧客からの注文に対して、在庫状 況と顧客の信用情報を確認し、請求書を作成する こと 顧客の注文の仕方 ・ 注文を受けた方の処理 ・手書き入力 ・ PC 入力 ・ OCR (光学式文字読取装置) ・ WEB.

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経営情報論 B⑮ 業務別物流情報システム

受注処理(オーダーエントリー)シ ステム 受注処理とは、顧客からの注文に対して、在庫状 況と顧客の信用情報を確認し、請求書を作成する こと 顧客の注文の仕方 ・ 注文を受けた方の処理 ・手書き入力 ・ PC 入力 ・ OCR (光学式文字読取装置) ・ WEB 自動入力 ・顧客の信用情報確認 (代金を確実に回収するため) ・在庫・生産状況確認 確認確認 注文 請求書 (回答) バックオーダーとは、受注した 中の未納入分であるが、引当 (予約)した分は除くことがある。

仕入先仕入先 発注処理システム(在庫補充) 販売(注文を受注・処理)すると、在庫が少な くなるので、仕入れを行う(補充する)必要が 生じる。 顧客 倉庫 企業 注文 (受 注) 商品販売・出荷 注文 (発 注) 仕入れ 在庫 情報 出荷 指示 発注 処理 受注 処理

倉庫管理システム( WMS ) 在庫受払い処理(仕入れ、出荷、保管の管理) 倉庫では、仕入れた在庫を管理し、注文に応じて出荷 する。 仕入先仕入先 顧客 倉庫倉庫 企業 注文(受 注) 出荷 注文(発 注) 仕入れ 仕入れ処理仕入れ処理 売上処理売上処理 在庫 情報 出荷 指示 棚に整理棚に整理 棚に保管棚に保管 ピックアップピックアップ ※ 業者( vendor )の倉庫で保管・管理してもらっている在庫を VMI ( Vendor Managed Inventory )と呼ぶ。

ピッキングの仕方(出荷指示に基づく) 紙(シー ル) ハンディ 棚に表示 全自動 出荷指示出荷指示 棚 A 3 段目 棚 B 4 段目 梱包梱包 トラックに積載準備トラックに積載準備 在庫されている場所が把握できて、無駄なく ピックアップできるように並べられていて、 積み込まれるトラックも確定している(人間 では無理)。 人がカゴやカーゴ を 持って移動しなが ら ピックアップ 梱包梱包 ベルトコンベアー

物流情報システムに期待すること (利益への貢献) 利益=「売上」-「コスト」 ※社会からは、環境付加軽減、渋滞緩和、騒音解消、 従業員の雇用環境改善などが求められるが、情報 システムもある程度貢献することができる。例え ば、効率的な配送ルートの選定は、環境付加だけ でなく、労働時間短縮にも貢献する。 品切れの回避(売れ筋の把握) リアルタイムの在庫情報(販売可能性) 迅速かつ確実な配達(信頼性向上) 廃棄商品を減らす(需要予測) 効率的な庫内作業及び配送 誤配や遅配などを無くす 無駄な情報投資の回避

輸配送管理システム( TMS ) 荷主と運送事業者(部門)を EDI (統一した情報 コード)で結び、円滑な輸送および商取引を推進 するシステム 取引内容 運送依頼(受注)を受けた後の配車計画 実際に荷物を集荷・配達(追跡情報 提示) 運賃請求や入出金処理 など 荷主 送り先 輸送ニーズ 運送事業者 輸送管理システム TMS 配送計画策定、配送状況管 理、各種書類作成(請求書 や納品書など)、経費計算、 集計作業、集金

求貨求車システム (マッチング型と掲示 板型) 荷物とトラックの情報を収集し、トラックの積載 率向上させる仕組み(経営効率化と環境付加軽減 に貢献) 荷主 運送事業者 自社サイ ト (閉鎖 的) 参加 掲示板 (開放 的) 参加 マッチング型 掲示板型 例えば、東京に事業所があって、東京発大阪行の貨物を運んだ 帰りに、掲示板型求貨求車システムに参加し、大阪発東京行の 貨物の集荷を受託する空で買えるのは無駄)。

ロッジスティクス管理 3 級 中央職業能力開発機構のビジネスキャリア検定 受験料 5500 円 (試験は 2 月・ 10 月年2回) マークシート方式による 4 肢択一 合格基準は正答率 60% 内容 Ⅰ.ロジスティクス管理の概要 Ⅱ.在庫・システム・コスト管理の概要 Ⅲ.物流情報システムの概要

Ⅰ.ロジスティクス管理の概要 1.物流の概念と物流管理 ● 物流の基本概念 ● 物流管理の基礎知識 ● 物流と関連部門との関わり 2.物流サービス管理 ● 物流サービスの基本概念 ● 物流サービス管理のステップ ● 物流における品質管理の基礎知識 3.物流政策と関連法規 ● 我が国の物流政策の動向 ● コンプライアンス(法令遵守)とロジスティ クス ● 物流活動に関わる各種法律の基礎知識

Ⅱ.在庫・システム・コスト管理の 概要 1.在庫管理 ● 在庫管理の目的と手法 ● 適正在庫量の決定 ● 在庫分析 ● 棚卸 2.物流システム管理 ● 物流システムの基礎知識 ● 物流データ分析 ● 物流拠点設定 ● 委託先管理 ● 物流システムの効率化 3.物流コスト管理 ● 物流コストの基礎知識 ● 運賃・倉庫料金体系と 計算方法 ● 物流コストの計算方法 ● 物流におけるコストト レードオフ

Ⅲ.物流情報システムの概要 1.物流情報システムの概念 ● 物流情報システムの目的と特徴 ● 基幹システムと物流情報システムとの関連 ● 物流情報システム設計の基本 2.業務別物流情報システム ● 受注処理システムの基礎知識 ● 発注処理システムの基礎知識 ● 倉庫管理システムの基礎知識 ● 輸配送管理システムの基礎知識