ネットビジネス論(杉浦) 第8回 ネットビジネスと情報技術
1クラウド -仮想化技術によるハードウェアのソフトウェア化- クラウド利用時におけるリスク 実在するサーバ上にいくつものサーバを仮想的に作り出す技術 ⇒実在する城に映像の城を重ね合わせるプロジェクション マッピングのようなもの ・瞬時にサーバを設置できる ・瞬時にサーバを強化、増設できる ・瞬時にサーバを変更、撤去できる ・廉価にサーバを利用できる クラウド利用時におけるリスク ①操作ミスによる不具合やデータ消去などが起きる障害リスク ②ネットワーク障害時に利用不能となるネットワーク依存リスク ③クラウド上のデータを詐取されてしまう不正アクセスリスク ④サーバ設置国の法律や制度から影響を受けるカントリーリスク ⑤クラウド事業者がサービスを終了してしまう継続リスク
2ビッグデータ -大量だけでなく多種多様なデータでリアルタイム性を持つデータ- ビッグデータを構成する多様で大量のデータ ビッグデータによる 大量データのリアルタイム集計 アマゾンAWSサイトより引用 http://aws.amazon.com/jp/big-data/ 情報通信審議会ICT基本戦略ボード「ビッグデータの 活用に関するアドホックグループ」資料より引用
3IoT(Internet of Things)で全てがつながる -組み込みマイコンとクラウドの結合- センサー情報をアップロード センサー情報をリアルタイム集計 センサー情報をビッグデータに登録
4簡単で便利の代名詞アプリ -ネットショップの主流はパソコンからスマートフォン、タブレットに-
5iBeaconによるO2O(Online to Offline) -ビーコンに近づくとスマートフォン(iPhone)が連動して情報発信できる- Tech Timesより引用 スマートフォンECラボサイトより引用 http://smartphone-ec.net/2978.html MarkeZineより引用
6HTML5+CSS3 - FacebookもTwitterもアップルも- GPS位置情報を標準で取得可能(GeolocationAPI) スマートフォンの機能 レスポンシブWebデザインでは全てのデバイスに 最適化されたウェブサイトをワンソースで実現できる スマホ、タブレットに対応したタグ指定 Flashなどのプラグイン不要で 多彩なデザインやアニメーション、動画をスピーディーに表示できる type=“email”(@マークが出る)
7WebAPIとマッシュアップ -システム開発のスピードアップ- IBMサイトより引用
8AR仮想現実 -モノにもっと付加価値を与える豊かな社会へ- 仮想で何着でも試着できる 外国語メニューを自動で翻訳 キャラクターが出てきて音声説明 商品にスマホをかざすと 広告や注文画面が表示される あらゆるものが話し出す 現代版の飛び出す絵本
9ウェアラブルコンピュータ -生活が便利に仕事が生産的に- AppleWatch Google Glass カーナビのように道案内 目の前の文字を翻訳してくれる
10Skype同時通訳 -何年か先には語学勉強の目的が変わっているかも-
11私達は既に未来社会の中にいる -Windows Holographic&HoloLens-
12情報技術の高度化と情報セキュリティ -デジタル家電をパソコンとして見立てる情報セキュリティが必要に- ・モノのインターネットとして注目を集めているIoT(Internet of Things)も便利になる反面、セキュリティリスクが高まる。 ・冷蔵庫では近くのスーパーマーケットから特売チラシがパネル表示されたり、保存されている食材でつくれる料理のレシピを表示できるようになるといった便利さとは裏腹に、パソコンと同じようにウイルス感染や不正アクセスへの注意が必要になる。 ・モノのインターネットとして注目を集めているIoT(Internet of Things)も便利になる反面、セキュリティリスクが高まると言われています。 ・冷蔵庫では近くのスーパーマーケットから特売チラシがパネル表示されたり、保存されている食材でつくれる料理のレシピを表示できるようになるといった便利さとは裏腹に、パソコンと同じようにウイルス感染や不正アクセスへの注意が必要になるのです。 ・医療機器の分野においても、MRI装置などウイルス感染した医療機器の存在が確認されています。 CCDS⼀般社団法⼈重要⽣活機器連携セキュリティ協議会「IoTのセキュリティ」より引用
第六回 水道分野におけるスマートメータに関する勉強会より 12情報技術の高度化と情報セキュリティ -インダストリー4.0(工場のIT化))で工場が情報セキュリティ対策の現場に- 事例1:ダイムラー 2005年8月18日、13の自動車工場がウイルス感染により操業停止となった 。ウイルス感染により、各工場のシステムはオフラインになり、組み立てラインで働く50,000人の労働者は作業を中断し、 生産が50分間停止した。部品サプライヤへの感染も疑われ部品供給の懸念も生じ、およそ1,400万ドルの損害をもたらした。 事例2:British Petroleum(トルコ石油パイプライン) パイプラインに設置されている監視カメラの通信ソフトの脆弱性を利用して内部ネットワークに侵入。不正に動作制御系にアクセスし、管内の圧力を異常に高めて爆発を引き起こした。 その際、攻撃者は警報装置の動作を止めて通信を遮断するなどの操作も実施。 事例3:ドイツの製鉄所 電子メールに添付したマルウェアを使って、ネットワークにアクセスするためのユーザーIDとパスワードを入手し、内部システムに不正アクセス。溶鉱炉を正常に停止できず、生産設備が損傷する大きな被害を受けた。 その他、国内でも業者による端末入替えでのウイルス感染や、品質検査を行う検査装置へのUSBメモリ経由でのウイルス感染などが原因によって生産ラインが停止する事例が発生している。 SQLインジェクションは、データベースと連動したWebサイトで、データベースへの 問い合わせや操作を行うプログラムにパラメータとしてSQL文の断片を与えることにより 、データベースを改ざんしたり不正に情報を入手する攻撃手法です。クロスサイト・スクリプティングは、掲示板など入力した内容がそのまま表示されるようなWebサイトで、悪意のスクリプトを含む記事を投稿し、その記事を呼んだユーザがそのスクリプトをクリックすることによって、悪質なWebサイトに誘導したり、個人情報を盗んだりする攻撃手法です。 独立行政法人情報処理推進機構 第六回 水道分野におけるスマートメータに関する勉強会より
<演習> -あなたはネットだけで買うか、それとも店舗で実物を確認するか-