エックス線の発見(1895) 3日後、妻をつかまえて 第一回ノーベル物理学賞 100日後! 既に京都(島津製作所)でも 光と影
エックス線天文学は意外性 の歴史である。誕生からし て劇的だった(1962)。 Nature may be much more imaginative than we are ! (Bruno Rossi、 Ricard Giacconi) 月からの蛍光エックス線を計 るという口実(アポロ計画に 便乗) 幸運にも、観測ロケットの打ち 上げはちょうど最も明るいX線 天体から程よい位置に月がき た時だった。
エックス線天文学の 光(4衛星の成功)と 影(2衛星の失敗) 巨額の研究費を使う理論的根拠は は何だろうか? 光(4衛星の成功)と 影(2衛星の失敗) 巨額の研究費を使う理論的根拠は は何だろうか? 「科学の光と影ースペースシャトル・ コロンビアに学ぶ」 Douglas D. Osheroff の講演 日本初の天文衛星(1976)になるは ずだった CORSA、ロケットの姿勢 制御ミス(3段目の制御信号が2段 目に入ってしまった)で失敗。 ○ 担当者は気が付いたが、緊急 ストップをかけられなかった。 ○ 正確な判断力と決断力があれ ば防げたミス。 (× 議論はあっても決定なし、行動なし)
小山勝二ー30年 小田稔 曽野綾子 「はくちょう」(1979) 96 kg、感度1
その後のX線天文衛星 「てんま」(1983) 216 kg、感度 10 「ぎんが」(1987) 420 kg、感度200 「あすか」(1993) 417 kg、感度 5000 内之浦町でデータ受信 小山勝二-25年 と 宮崎緑 (NHKキャスター) 取材訪問 特徴ある衛星でActivityの継続 Quick is beautiful! Freeman Dyson Frequent is essential Frank McDonald 国際協力:資源の最大活用 Martin Turner
影(失敗)は光(成功)になる CORSAの失敗で「暇」になったの で蛍光比例計数管の開発に専念 =>成功 日本の道をエックス線分光に(特性X線) (科研費重点領域: ラインX線天文学)
銀河系内の超高温プラズマ(約1億度)の発見 (圧力 = 106 K/cc !!) これまでの星間空間の概念は 102 Kの中性ガス領域と104 Kの電離領域の2相安定 (nT = 103-104 K/cc) 銀河中心 銀河内円盤
高分解能分光観測:特性X線の有無が検出できる。 平安の文化が残した超新星の記録は千年の時を越 えて、現在中性子星、宇宙線加速など最先端科学 の研究対象=極限状態の「実験室」=になりました。
宇宙最高エネルギー粒子(宇宙線)の加速 シンクロトロン放射 高温プラズマ
キトラ古墳天井画 飛鳥時代:世界最古の正確 な星図 (BC65+-数100年 北緯 38-39度) 宇宙線を加速する超新星AD393の 北緯 38-39度) 宇宙線を加速する超新星AD393の 痕跡を「あすか」衛星が発見 超高エネルギーの電子 がだすシンクロトロン X線放射 小山さんがNon-thermal ! (佐藤文隆先生) Koyama et al.
宇宙線加速=巨大ブラックホール(100万-10億の太陽)。最も近い巨大ブラックホールは天の川の中心にある 2 3 ブラックホールの加速の最も象 徴的な現象は相対論的ジェット 個々の粒子も加速(1020 eV)さ れるに違いない 巨大ブラックホールの例 銀河中心 ジェットが吹き出たのは江戸 時代、そのころ京都では 3C273
京都から最新の物理学を世界に(覇気と躍動感) 理論物理 学の伝統 現代 飛鳥時代 キトラ古墳 平安時代 理論偏重でなく実験=自然との 対話でその魅力にふれる=基礎 物理学の拠点を。 ○ Presenceが世界に知れる(存在感)。 ○ 日本中の理科少年、少女が「将来 は京大で」(求心力) 人知れずいい研究から(創造力) 人知れるいい研究へ(発信力) 江戸時代 国友一貫斎
再び影から光へ 2005年度、再挑戦 ASTRO-E2 21COEの顕著な成果 として、結果を出したい 「てんま」(1983) 216 kg、感度 10 「ぎんが」(1987) 420 kg、感度200 「あすか」(1993) 417 kg、感度 5000 2005年度、再挑戦 ASTRO-E2 「ASTRO-E」(2000) 1600 kg、感度 50000 21COEの顕著な成果 として、結果を出したい 「ASTRO-E2」 (2005) 1600 kg、感度 50000
京の散歩 北 一条陵 定家の墓 冷泉家 島津資料館 後冷泉陵 定家の居 小督局の墓 真鍮工場
さてCOEをどうしましょうか。 一般論 当面のお願い(主に研究者へ) さてCOEをどうしましょうか。 一般論 研究者に: 事務職員や秘書の事務内容を理解し、不要な労をなくする配慮,協力を してしい。研究者の事務の実態への無理解や我儘が(COEに限らず)今後の教室 運用を困難にする。 事務職員や秘書に: 「COEは余分に割り込んだ仕事」ではない。COEの理想と理 念が当専攻、研究所、大学 存続の根拠であり、皆さん自身の問題なのです。 理想 と理念を共有する気持ちで格段の協力をお願いします。 忙しいと言うけれど、本当 に無駄な仕事なくし合理化する知恵と努力を払っているのでしょうか。 全構成員に: 相手を思う想像力と協力を惜しまない寛容、こんな風土が必要です。 当面のお願い(主に研究者へ) すぐに中間評価(12/17 〆 1/26)があります。審査用書類を皆さんで手分け、 協力して作成してほしい。申請時には通すことを最優先にリーダーが知恵をし ぼり、正月休み返上で書いた(リーダーの “独断、専行”と文句と批判)。 中間評価では“独断、専行”はしないので、皆さんの総意と共同で“評価に耐 える書類”を完成してください(正月休みの宿題)。
H14年度開始の21COE中間評価 A B C D E
来年の今頃、こんな記事がでないようにして下さい。 万一、仕事の押し付け合いで“内容あるもの”が出来ないと本 COEが廃止や減額になる (評価は結構厳しい) (例: 11/30の毎日朝刊一面)。 京大 来年の今頃、こんな記事がでないようにして下さい。 本COEが廃止や減額になると、TAやCOE研究員(PDF)は職を失うことになる。 受け入れ教員の尻を引っぱたくことを薦めます。
L-4S M-4S M-3C M-3H M-3S M-3SII M-5 ミューロケットによる科学衛星の打上げ てんま CORSA はくちょう ASTRO-E ASTRO-E2 おおすみ 80年代 後半 〜90年 代前半 ぎんが あすか 80年代 前半 1970年代 L-4S M-4S M-3C M-3H M-3S M-3SII M-5 小山勝二
国産X線発生装置(医学用) 1918年 (島津製作所) 国産X線発生装置(医学用) 1918年 (島津製作所)
キトラ古墳星同定図 北緯;38-39 度 時代: BC65年 +- 数100年 Miyazima (高句麗の平城あたり、飛鳥、長安、 洛陽、開封は 34-35度) 時代: BC65年 +- 数100年 Miyazima
月からのエックス線 (アポロ計画に便乗) を計る(エックス線蛍 光分析)のが口実 観測ロケットの打ち 上げはちょうど最も 明るいX線天体から 程よい位置に月がき た時だった。