クロマグロ漁獲規制による消費者余剰の変化

Slides:



Advertisements
Similar presentations
ゲームプログラミング講習 第2章 関数の使い方
Advertisements

サービス管理責任者等研修テキスト 分野別講義    「アセスメントと        支援提供の基本姿勢」 <児童発達支援管理責任者> 平成27年10月1日.
ヒトの思考プロセスの解明を目的とするワーキングメモリの研究
第27講 オームの法則 電気抵抗の役割について知る オームの法則を使えるようにする 抵抗の温度変化を理解する 教科書P.223~226
コラッツ予想の変形について 東邦大学 理学部 情報科 白柳研究室 山中 陽子.
コンパイラ 第3回 字句解析 ― 決定性有限オートマトンの導出 ―
第5章 家計に関する統計 ー 経済統計 ー.
公共財 公共経済論 II no.3 麻生良文.
VTX alignment D2 浅野秀光 2011年12月15日  放射線研ミーティング.
冷却フランシウム原子を用いた 電子の永久電気双極子能率探索のための ルビジウム磁力計の研究
生命情報学 (8) スケールフリーネットワーク
前半戦 「史上最強」風 札上げクイズ.

認知症を理解し 環境の重要性について考える
フッ化ナトリウムによる洗口 2010・9・13 宮崎市郡東諸県郡薬剤師会 学校薬剤師  日高 華代子.
食品の安全性に関わる社会システム:総括 健康弱者 ハイリスク集団 HACCP (食肉処理場・食品工場) 農場でのQAP 一般的衛生管理
規制改革とは? ○規制改革の目的は、経済の活性化と雇用の創出によって、   活力ある経済社会の実現を図ることにあります。
地域保健対策検討会 に関する私見(保健所のあり方)
公共政策大学院 鈴木一人 第8回 専門化する政治 公共政策大学院 鈴木一人
医薬品ネット販売規制について 2012年5月31日 ケンコーコム株式会社.
平成26年8月27日(水) 大阪府 健康医療部 薬務課 医療機器グループ
平成26年度 呼吸器学会からの提案結果 (オレンジ色の部分が承認された提案) 新規提案 既収載の変更 免疫組織化学染色、免疫細胞化学染色
エナジードリンクの危険性 2015年6月23日 経営学部市場戦略学科MR3195稲沢珠依.
自動吸引は 在宅を変えるか 大分協和病院 院長         山本 真.
毎月レポート ビジネスの情報 (2016年7月号).
医療の歴史と将来 医療と医薬品産業 個人的経験 3. 「これからの医療を考える」 (1)医薬品の研究開発 -タクロリムスの歴史-
社会福祉調査論 第4講 2.社会調査の概要 11月2日.
2015年12月28日-2016年3月28日 掲載分.
2010度 民事訴訟法講義 補論 関西大学法学部教授 栗田 隆.
腫瘍学概論 埼玉医科大学国際医療センター 包括的がんセンター 緩和医療科/緩和ケアチーム 奈良林 至
“企業リスクへの考え方に変化を求められています。 トータルなリスクマネジメント・サービスをプロデュースします。“
情報漏えい 経済情報学科 E  西村 諭 E  釣 洋平.
金融班(ミクロ).
第11回 2009年12月16日 今日の資料=A4・4枚+解答用紙 期末試験:2月3日(水)N2教室
【ABL用語集】(あいうえお順) No 用語 解説 12 公正市場価格 13 債権 14 指名債権 15 事業収益資産 16 集合動産 17
基礎理論(3) 情報の非対称性と逆選択 公共政策論II No.3 麻生良文.
浜中 健児 昭和42年3月27日生まれ 東京都在住 株式会社ピー・アール・エフ 代表取締役 (学歴) 高 校:千葉県立東葛飾高校 卒業
COPYRIGHT(C) 2011 KYUSHU UNIVERSITY. ALL RIGHTS RESERVED
Blosxom による CMS 構築と SEO テクニック
記入例 JAWS DAYS 2015 – JOB BOARD 会社名 採用職種 営業職/技術職/その他( ) 仕事内容 待遇 募集数
ネットビジネスの 企業と特性 MR1127 まさ.
Future Technology活用による業務改革
ネットビジネス論(杉浦) 第8回 ネットビジネスと情報技術.
g741001 長谷川 嵩 g740796 迫村 光秋 g741000 西田 健太郎 g741147 小井出 真聡
自然独占 公共経済論 II no.5 麻生良文.
Autonomic Resource Provisioning for Cloud-Based Software
Webショップにおける webデザイン 12/6 08A1022 甲斐 広大.
物理的な位置情報を活用した仮想クラウドの構築
ハイブリッドクラウドを実現させるポイントと SCSKのOSSへの取組み
寺尾 敦 青山学院大学社会情報学部 第12回 情報デザイン(4) 情報の構造化と表現 寺尾 敦 青山学院大学社会情報学部
【1−1.開発計画 – 設計・開発計画】 システム開発計画にはシステム開発を効率的、効果的に実行する根拠(人員と経験、開発手順、開発・導入するシステム・アプリケーション・サービス等)を記述すること。 システム開発の開始から終了までの全体スケジュールを記載すること。 アプリケーション機能配置、ソフトウェア、インフラ構成、ネットワーク構成について概要を示すこと。
6 日本のコーポレート・ガバナンス 2008年度「企業論」 川端 望.
急成長する中国ソフトウェア産業 中国ソフトウェアと情報サービス産業の規模 総売上高は5年間で約5.3倍の成長
米国ユタ州LDS病院胸部心臓外科フェローの経験
公益社団法人日本青年会議所 関東地区埼玉ブロック協議会 JCの情熱(おもい)育成委員会 2011年度第1回全体委員会
次世代大学教育研究会のこれまでの活動 2005年度次世代大学教育研究大会 明治大学駿河台校舎リバティタワー9階1096教室
子どもの本の情報 大阪府内の協力書店の情報 こちらをクリック 大阪府内の公立図書館・図書室の情報
第2回産業調査 小島浩道.
〈起点〉を示す格助詞「を」と「から」の選択について
広東省民弁本科高校日語専業骨幹教師研修会 ①日本語の格助詞の使い分け ②動詞の自他受身の選択について   -日本語教育と中日カルチャーショックの観点から- 名古屋大学 杉村 泰.
■5Ahバッテリー使用報告 事例紹介/東【その1】 ■iphon4S(晴れの昼間/AM8-PM3) ◆約1時間で68%⇒100%
『ワタシが!!』『地域の仲間で!!』 市民が始める自然エネルギー!!
ポイントカードの未来形を形にした「MUJI Passport」
SAP NetWeaver を支える Microsoft テクノロジーの全貌 (Appendix)
ガイダンス(内業) 測量学実習 第1回.
Python超入門 久保 幹雄 東京海洋大学.
熱力学の基礎 丸山 茂夫 東京大学大学院 工学系研究科 機械工学専攻
京都民医連中央病院 CHDF学習推進委員会
資料2-④ ④下水道.
Accessによる SQLの操作 ~実際にテーブルを操作してみよう!~.
Presentation transcript:

クロマグロ漁獲規制による消費者余剰の変化 東京大学公共政策大学院 経済政策コース  1年 小川 正樹 1年 東  紘葵 2年 鈴木 優子  同 国際公共政策コース  1年 班  学人 2015年7月29日

目次 1章 はじめに(研究概要・問題意識・仮説) 2章 マグロに関する基礎知識 3章 先行研究 4章 マグロ漁獲量の時系列観察 1章 はじめに(研究概要・問題意識・仮説) 2章 マグロに関する基礎知識 3章 先行研究 4章 マグロ漁獲量の時系列観察 5章 VAR分析 6章 漁獲規制に伴う消費者余剰の分析 7章 まとめ 参考文献

1章(1)クロマグロ漁業を取り巻く現状 ・現状の厳しさ=資源量の減少、食生活の変化、漁業者の高齢化・ 後継者不足、燃油価格の上昇等 ・親魚の資源量は1995年以降減少を続けており、 2012年には歴史的最低水準付近に。 →マグロの漁獲規制の必要性 ・中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPEC)は、 2015年1月から30 kg未満の未成魚の漁獲量を02~04年の平均水準 から半減させる規制を採択した。日本でも水産庁主導で規制開始! (参考) 農林水産省/水産庁/平成26年度 水産白書

1章(2)問題意識・仮説・研究目的 ●問題意識 ●研究目的 近年の資源量の減少により漁獲規制の必要性は唱えられて いるもののその経済的影響については定量的に分析されていない ●研究目的 規制による「消費者余剰」の変化を観察することで規制に よる影響の一部を評価

2章 マグロに関する基礎知識 ・対象は「冷凍マグロ」の「クロマグロ」 ・築地でほとんどのクロマグロが取引 ⇒本研究では築地市場を対象 2章 マグロに関する基礎知識 ・対象は「冷凍マグロ」の「クロマグロ」 ・築地でほとんどのクロマグロが取引 ⇒本研究では築地市場を対象 http://www.japantuna.net/press34

3章 先行研究 クロマグロ 規制と資源量 現在 将来予測 資源量 漁獲量 3章 先行研究 クロマグロ 規制と資源量 現在 将来予測 資源量 漁獲量 ISC Stock assessment report Pacific Bluefin Tuna Working Group 2014 ISC Stock assessment report Pacific Bluefin Tuna Working Group 2014

3章 先行研究 価格動向に関する先行研究 ①玉置泰司(2006)『生産量削減に伴うマグロ類の価格水準予測』 クロマグロの生産量削減がもたらす価格変化をシミュレーション。 → 生産量が18.7%削減されると25.8%価格が上昇すると予測。 ②農林金融(2008)『マグロの需給と価格形成をめぐる動向』 → 取扱数量16.9%減少で27.0%価格が上昇すると予測。 (対象:東京都中央卸売市場)

4章 クロマグロ漁獲量の時系列分析     取引量の時系列変動           価格の時系列変動    ※データ元:東京都中央卸売市場 市場統計情報 月報

4章 価格と数量の需要関係  全データ 12月データ除去Version ※データ元:東京都中央卸売市場 市場統計情報 月報

5章 定量分析 使用データ 2006年4月〜2015年3月 108ヶ月分の月次データ 5章 定量分析 使用データ 2006年4月〜2015年3月 108ヶ月分の月次データ QUANTITY :冷凍ほんまぐろ取引数量 (東京都中央卸売市場 市場統計情報) PRICE :冷凍まぐろ価格(中央卸売り市場) FRSHPRICE: 鮮魚価格(中央卸売り市場) FCON : 食料品支出指数 (総務省家計調査報告月報) 分析手法 Vector Auto Regression 目的:数量にショックを与え、価格の動きを観察する →VARの結果をもとに数量規制が価格、消費者余剰に与える影響を換算

5章 分析(1)Granger 因果性検定 価格から数量は5%有意水準で棄却、数量から価格は10%有意水準で棄却 結果:STATAより 価格から数量は5%有意水準で棄却、数量から価格は10%有意水準で棄却 価格から数量、数量から価格共に因果性あり → VAR解析を実行

5章 分析(2)定常化とADF検定 各変数を対数変換した後、ADF検定を実行 Test Statistics 5% Critical Value ln(Quantity) 取引数量 -7.420 -3.449 ln(Price)  平均価格 -2.684 ln(FCON)  食料品消費指数 -9.808 ln(FRSHPRICE) 鮮魚価格 -5.441 H0:定常でない (Unit Root がある) ln(Price)以外棄却 → ln(Price)以外定常である。             →(k−1)変数個の定常性確認→分析続行

5章 分析(3)VAR解析 マグロ需給のVAR解析 内生変数: 対数マグロ取引数量、対数マグロ平均価格 外生変数: 対数食料品支出指数、対数鮮魚価格      12月ダミー、定数項 ラグ次数: 3 インパルス応答 ショック: 対数マグロ取引数量 応答:   対数マグロ平均価格 価格の変化が安定した点を 数量規制の価格の影響とみなす

5章 分析(3)インパルス応答関数:CIRF 価格は20期以降より安定傾向 20期以降の価格の平均値を数量ショック後の価格の変化としてみなす ショック:数量の1標準偏差 価格は20期以降より安定傾向 20期以降の価格の平均値を数量ショック後の価格の変化としてみなす →△ln(PRICE) = -0.33945783 ※分析詳細はスライドの最後に添付

6章 余剰分析 VARより ショック:△ln(Quantity) = 1標準偏差 = 0.2899701 6章 余剰分析 VARより ショック:△ln(Quantity) = 1標準偏差 = 0.2899701      →価格の変化 △ln(Price) = -0.33945783  数量と価格 負の相関 二つのシナリオ ①現在の漁獲量の50%の数量規制をかけた場合 ②現在の漁獲量の25%の数量規制をかけた場合 の価格の変化を換算 ①、②のシナリオ下で、消費者余剰の変化分を分析

6章 余剰分析図 需要曲線が明らかでない場合 ⇒余剰変化を台形で近似 Δ𝑃𝑆= 1 2 𝑄 0 + 𝑄 1 𝑃 1 − 𝑃 0 6章 余剰分析図 需要曲線 価格 数量 新漁獲規制 𝑎 𝑐 0 𝑝 1 𝑄 0 𝑝 0 𝑄 1 需要曲線が明らかでない場合 ⇒余剰変化を台形で近似 需要曲線が求まる場合 需要曲線はシフト 価格 数量 新漁獲規制 𝑝 1 𝑄 0 𝑝 0 𝑄 1 Δ𝑃𝑆= 1 2 𝑄 0 + 𝑄 1 𝑃 1 − 𝑃 0 = 1 2 2−𝑟 𝑄 0 ×Δ𝑃 𝑄 0 :漁獲量初期値 𝑟:漁獲量削減割合 𝑃 0 :価格初期値(現在までの平均)

1562.1 -400184400 937.2 -272152881 6章 分析結果 価格・消費者余剰の変化 数量規制により消費者余剰は減少 6章 分析結果 価格・消費者余剰の変化 価格上昇分(円) 消費者余剰変化分  シナリオ① 1562.1 -400184400 シナリオ② 937.2 -272152881 シナリオ①現在の漁獲量の50%の数量規制をかけた場合 シナリオ②現在の漁獲量の25%の数量規制をかけた場合 数量規制により消費者余剰は減少

7章 まとめ クロマグロの漁獲規制による経済的影響が不透明 漁業規制による消費者余剰の変化を明らかにする 問題意識 研究目的 分析 7章 まとめ 問題意識 クロマグロの漁獲規制による経済的影響が不透明 研究目的 漁業規制による消費者余剰の変化を明らかにする 分析 逆因果が見られたためVARを実施 漁獲規制により価格上昇、消費者余剰が減少

7章 今後の課題 ①VARの正確性を上げるための対策 (適切な変数を探す等) ②漁獲規制による資源量回復を考慮した  消費者余剰の異時点間比較 ③漁獲規制による生産者余剰の変化  (漁業者の限界費用等が必要)

参考文献・データ出典 1章: 水産庁、水産白書平成26年度、2014 1章: 水産庁、水産白書平成26年度、2014 水産庁、太平洋クロマグロの管理強化の取組状況と今後の対応について、2014 2章: 小野征一郎、マグロの科学-その生産から消費まで-、成山堂書店、2004 3章: ISC Pacific Bluefin Tuna Working Group, Stock assessment report, 2014 玉置泰司、生産量削減に伴うマグロ類の価格水準予測、2006 農林金融、マグロの需給と価格形成をめぐる動向、2008 4章: 東京都中央卸売市場 市場統計情報 月報 5章: 総務省家計調査報告月報

ご清聴ありがとうございました

補足:VAR結果詳細① ラグ3

補足:分析結果詳細② ラグ10

補足:分析結果詳細② ラグ10 CIRF →価格は8期以降より安定傾向   8期以降の価格の平均値を数量ショック後の価格の変化としてみなす

補足:分析結果詳細② ラグ10 Table: Cumulative Impulse Response Shock: 補足:分析結果詳細② ラグ10 Table: Cumulative Impulse Response Shock: One Standard Deviation of ln(quantity) Response: ln(Price)

補足:インパルス応答(IRF)の結果解釈 数量𝑙𝑛𝑞𝑢𝑎𝑛𝑡𝑖𝑡𝑦に1標準偏差の衝撃を与える Δ𝑙𝑛𝑞𝑢𝑎𝑛𝑡𝑖𝑡𝑦=𝑠 𝑑 𝑙𝑛𝑞𝑢𝑎𝑛𝑡𝑖𝑡𝑦 =0.2899 これは𝑙𝑛の変化量で、 𝑞𝑢𝑎𝑛𝑡𝑖𝑡𝑦で言うと Δ𝑙𝑛𝑞𝑢𝑎𝑛𝑡𝑖𝑡𝑦=𝑙𝑛𝑞𝑢𝑎𝑛𝑡𝑖𝑡 𝑦 𝑛𝑒𝑤 −𝑙𝑛𝑞𝑢𝑎𝑛𝑡𝑖𝑡 𝑦 0 = ln 𝑞𝑢𝑎𝑛𝑡𝑖𝑡 𝑦 𝑛𝑒𝑤 𝑞𝑢𝑎𝑛𝑡𝑖𝑡 𝑦 0 =0.2899 𝑞𝑢𝑎𝑛𝑡𝑖𝑡𝑦 を𝑒 0.2899 =1.33 倍だけの変化させる。 IRFの結果から、価格𝑙𝑛𝑝𝑟𝑖𝑐𝑒は最終的に0.3395減って均衡する。同様に、 Δ𝑙𝑛𝑝𝑟𝑖𝑐𝑒=𝑙𝑛𝑝𝑟𝑖𝑐 𝑒 𝑛𝑒𝑤 −𝑙𝑛𝑝𝑟𝑖𝑐 𝑒 0 = ln 𝑝𝑟𝑖𝑐 𝑒 𝑛𝑒𝑤 𝑝𝑟𝑖𝑐 𝑒 0 =−0.3395 つまり、価格𝑝𝑟𝑖𝑐𝑒は 𝑒 −0.3395 =0.712倍になって均衡する この関係は、数量を1.33倍にすると、価格は反対向きに変化して0.712倍 になることを表している。これを式にすると、 ln 𝑝𝑟𝑖𝑐 𝑒 𝑛𝑒𝑤 𝑝𝑟𝑖𝑐 𝑒 0 = ln 𝑞𝑢𝑎𝑛𝑡𝑖𝑡 𝑦 𝑛𝑒𝑤 𝑞𝑢𝑎𝑛𝑡𝑖𝑡 𝑦 0 −0.3395 0.2899 𝑝𝑟𝑖𝑐 𝑒 𝑛𝑒𝑤 = 𝑞𝑢𝑎𝑛𝑡𝑖𝑡 𝑦 𝑛𝑒𝑤 𝑞𝑢𝑎𝑛𝑡𝑖𝑡 𝑦 0 −0.3395/0.2899 𝑝𝑟𝑖𝑐 𝑒 0