Samba入門 LUGH 2000・04 日本Sambaユーザ会 西村 悟(にしむら さとる) runner@samba.gr.jp
Sambaとはなにか? 日本Sambaユーザ会の紹介 Windowsとネットワーク接続する TCP/IP入門 Sambaをつかってみる SWATならこんなに簡単 デバック情報 その他の情報
Sambaとはなにか? 1/2 Samba(「サンバ」と呼称します) TCP/IPを用いてWindowsと接続 UNIX系のマシンでWindows NTのもつファイルサーバ・プリントサーバ機能を実現 現在世界で500万台以上のUNIXマシンで稼働 オーストラリアのAndrew Tridgell氏らにより1993年に開発
Sambaとはなにか? 2/2 Samba Windows95/98 WindowsNT ネットワーク上のUNIXマシンで Sun Solaris HP-UX IBM AIX IBM MVS, SGI IRIX NEC UX/4800 SCO UnixWare Compaq Alpha Linux FreeBSD NetBSD MachTen : : : Windows95/98 WindowsNT ネットワーク上のUNIXマシンで ファイルの共有・プリンタの共有 Samba SambaはUNIXおよびUNIX互換マシンをWindows NT互換のファイルサーバや プリント・サーバにするオープン・ソース・ソフトウェアです。 GPL (GNU General Public License) の元に、誰でも無償で利用することができます。 ※記載された会社名、製品名などは該当する各社の商標または登録商標です
日本Sambaユーザ会の紹介 1/3 http://www.samba.gr.jp/ 一般会員募集中 活動内容 各種メーリングリストの運営
日本Sambaユーザ会の紹介 2/3 1996年6月:佐藤文優と太田俊哉が、Samba付属ドキュメントの和訳を開始 1997年4月:佐藤文優がWebページを開始 1997年7月:太田俊哉がMLを開始 1999年9月:小田切耕司が日本語版をリリース 1999年11月:上記メンバーとML有志で設立 日本Sambaユーザ会
日本Sambaユーザ会の紹介 3/3 http://www.samba.gr.jp samba-jp@samba.gr.jp 平均9000アクセス/日 samba-jp@samba.gr.jp 現在2000名を超えている 運用チーム(ML運用、コンテンツ作成) パッケージ作成(rpm、pkg、make方法) 日本語化(ドキュメント・ソースへのパッチ)
Windowsとネットワーク接続 1/4 ・Windows 95・98 NT
Windowsとネットワーク接続 2/4 ネットワークコンピュータをクリック コンピュータ名の一覧が表示される コンピュータをクリック ネットワークの設定が済んでいる コンピュータ名の一覧が表示される サーバ機能を持つPCがLAN上で稼動 コンピュータをクリック ユーザ設定が必要(パスワードなど) 共有している名前が見える 共有設定がされている
Windowsとネットワーク接続 3/4 ユーザ情報(コンピュータ名、説明) ドメイン(ワークグループ)の概念 コンピュータ名は重複しない事 ドメイン(ワークグループ)の概念 ネットワーク全体アイコンの存在 プロトコル(NetBEUI,TCP/IP,IPX) クライアント機能 Microsoftネットワーククライアント NetWareネットワーククライアント
Windowsとネットワーク接続 4/4 Sambaを使うなら Microsoftネットワーククライアント TCP/IP コンピュータ名 これ以外を外すのがポイント コンピュータ名 日本語を使用しないのがポイント ワークグループ(Workgroup)(ドメイン名) やはり日本語を使用しないのがポイント Active Directoryも同じ制限・Samba日本語版ではOK
TCP/IP入門 1/4 IPアドレス:4Byteのユニークな番号 サブネットマスク(NetworkとHostの概念) ブロードキャスト (例)192.168.1.2 サブネットマスク(NetworkとHostの概念) (例)255.255.255.0 ブロードキャスト 192.168.1.255(SunOSでは0の場合があり注意) ルータの設定
TCP/IP入門 2/4 198.168.1.0 10.1.0.0 ルータ 198.168.1.2 server-0001 198.168.1.55 pc-sales1 10.1.200.2 master1 10.1.33.200 pc-info1 サブネットマスク:255.255.255.0 ブロードキャスト:198.168.1.255 サブネットマスク:255.255.0.0 ブロードキャスト:10.1.255.255 198.168.2.0
TCP/IP入門 3/4 自分のTCP/IP設定を確認する方法 Winipcfg を実行してみる(NT:ipconfig) アダプタアドレス(Macアドレスとも言う) IPアドレス(192.168.1.2など) サブネットアドレス(255.255.255.0など) デフォルトゲートウェイ(192.168.1.254など)
TCP/IP入門 4/4 他のマシンへIP接続が可能か確認 他のセグメントへの接続確認 ping 192.168.1.55 OK:Reply from 192.168.1.55: bytes=32 time<10ms NG:Request timed out 他のセグメントへの接続確認 tracert 10.1.200.2(traceroute) OK:1 1ms 1ms <10ms route1[198.168.1.254] 2 20ms 22ms 20ms route2[10.1.255.254] trace complate NG:* * * Request timed out.
Sambaを使ってみる 1/6 RedHat系※ならば、rpmコマンドで一発 他のディストリビューションでも用意済み バイナリが既に用意されている 他のディストリビューションでも用意済み ソースからコンパイルしても良い 1.9xまでは Makefile を修正 2.0からはconfigureで簡単に ※:Turbo Linux, Vine Linux
Sambaを使ってみる 2/6 (例)RedHat 系 重要なファイル その他応用の利くもの /etc/smb.conf (Sambaの設定ファイル) /etc/smpasswd (ユーザのパスワードファイル) その他応用の利くもの /etc/smbusers WindowsとUNIXユーザ名のマッピング
***実際は各環境によっては設定が不足*** Sambaを使ってみる 3/6 smb.confにこれだけあれば可能 [global] workgroup = test お好きなワークグループ名 encrypt passwords = yes Windows98がある現在必須 security = share ユーザ情報を使わない coding system = cap UNIX側のファイル名の持ち方 guest account = nobody ゲストユーザの指定 [tmp] 俗に言う共有名になる path = /tmp /tmpを共有させる guest ok = Yes パスワード管理を使わない writable = yes 書き込みを許可する browseable = yes 共有一覧を表示させる ***実際は各環境によっては設定が不足***
Sambaを使ってみる 4/6 /etc/rc.d/init.d/smb start smbstatus 又は restart smbstatus 動作状況確認 tail -f /var/log/samba/log.smb tail -f /var/log/samba/log.nmb
Sambaを使ってみる 5/6 では、Windowsから接続して見る ネットワークコンピュタを開いてみる そのPCと別のWorkgroupならネットワーク全体をクリックして設定したWorkgroupを探す Sambaを起動したUNIXマシンのホスト名と同名のコンピュータが見えるハズ 数分経たないと一覧に表示されないかも。 見えないならコンピュータの検索を使ってホスト名を指定してみよう
Sambaを使ってみる 6/6 Sambaサーバのホスト名が見えたら 本当は、もっと簡単な方法があります ホスト名のアイコンを開いてみる tmpという共有名が見えるハズ 本当は、もっと簡単な方法があります http://localhost:901/ ユーザ名:root パスワード:xxxx
SWATならこんなに簡単 1/4 ・日本語マニュアル ・設定変更 ・動作確認
SWATならこんなに簡単 2/4 /etc/smb.conf [global]セクション
SWATならこんなに簡単 3/4 /etc/smb.conf 共有セクション
SWATならこんなに簡単 4/4 /etc/rc.d/init.d/smb start|stop|restart smbstatus
デバック情報 1/3 動作している事を確認するとは? Sambaの設定を確認する方法? psコマンドで smbd とnmbdが動作している事 smbdはwindowsが接続する毎に増えて行く Windowsから見えなくてもそれは別の問題 日本語のファイル名が化けても回避可能 Sambaの設定を確認する方法? testparm コマンドで確認できる
Samba日本語版ではすべてがクリアに! デバック情報 2/3 日本語特有の問題がある場合がある わざと日本語のファイル名のファイルを置く ハンカクカタカナのファイル名も面白い 能力表.txt(¥コードが含まれる)を試そう 大文字小文字を混ぜてみよう AA.txt Aa.txt aA.txt aa.txt aa.Txt aa.TXT UNIXでls -l /tmp をしてみよう Samba日本語版ではすべてがクリアに!
デバック情報 3/3 パフォーマンスを見てみよう testparm コマンで確認するのが一番 hdbench等のツールを使ってある程度把握 10Mのイーサなら論理的に800KB/秒可能? Samba側のマシンが遅いのか? PCが遅いのか testparm コマンで確認するのが一番 コンパイル時にデフォルトの値が埋め込まれる ディストリビューション、バージョンによって異なる
その他の情報 1/3 すでにハードウェア込みで出回っている ソフトウェアの商用サポートもあります アクアリウムコンピュータ・コバルトキューブ MaxAttach…・・ ソフトウェアの商用サポートもあります SGIではSambaを売ってます サポートするベンダーも増えています Microsoft社のサポートで問題解決しますか
その他の情報 2/3 規模の小さなSambaも面白い 規模の大きな物に使う FD-Samba(PCのメンテナンスに使う) ソフトウェアRAIDもある RAIDカードの安価である(ビッグネーム勢揃) なんでもIBMのS390でも使えるらしい
その他の情報 3/3 Sambaの情報はいたるところで得られる 各ユーザ会でも勉強会が行われている 各セミナーテキスト入手可能です 4月11日は東京国際大学で 4月18日からはLC2000 5月12日からLinuxWorld Tokyo 5月19日は大坂で 各ユーザ会でも勉強会が行われている 各セミナーテキスト入手可能です 出版物もあります。雑誌記事も載せてます