変換前データ 変換後データ vrtl Titleへんな毒すごい毒 H1毒のサイエンス毒と薬のちがいとは? toc-001-1

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変換前データ 変換後データ vrtl Titleへんな毒すごい毒 H1毒のサイエンス毒と薬のちがいとは? toc-001-1  一般的に「毒」という言葉には危険で良くないものというイメージがあり、その逆に「薬」とは安全で良いものと思われている。あたかも毒と薬というのは対立する別々の存在であるようである。  だが、科学的にみると、毒と薬の間に明確なちがいはない。毒も薬もともに生物活性に影響を与える作用があり、本質的にまったく同じものである。一部の毒が薬になるわけでもなく、両者は一体のものと考えてよい。その同じ化学物質が毒になったり、薬になったりするのは、ひとえにその量のちがいによるものである。  猛毒と見なされる物質であっても、その量を加減することによって「薬」にもなる。また逆に薬とされている物質であっても、一定の量を超えれば毒として、生命活動を害することになる。  例えば猛毒の毒草<ruby>トリカブト#**</ruby>にしても、その<ruby>塊茎#かいけい</ruby>を乾燥したものは漢方の世界で<ruby>「#*r10001</ruby><ruby>附子#ぶし</ruby>」と呼ばれ、強心や利尿作用を持つ薬として用いられていた。ただし、量をまちがえると、嘔吐や口のしびれが起き、たちどころに死に至る恐ろしい猛毒となる。  どうして、このようなちがいが生じるのか。それはトリカブトに含まれているアコニチンという物質の性質による。アコニチンは神経細胞の<ruby>ナトリウムチャンネル#*r10002</ruby>を勝手に開き、細胞内へ大量のナトリウムイオンを流入させて、信号が伝わる邪魔をする。その結果、神経伝達物質の<ruby>アセチルコリン#*r10003</ruby>の遊離が抑えられ、神経回路の信号伝達が阻害される。もし、神経が異常に興奮しているときに適量のアコニチンを投与すれば、興奮が鎮まり、体の状態が正常に戻る。つまり薬としての効果を示すのである。しかし、ある一定の量を超えて過剰に摂取すると、知覚神経が麻痺し、呼吸が阻害され、ついには窒息死を起こすのである。  これは毒物と呼ばれているアコニチンのような物質に限らない。もっと一般的な物質、例えばサプリメントとして注目を集めている亜鉛のようなものにしても同じである。亜鉛には皮膚を作ったり、免疫機能を高める効果があるとされているが、人間が1日に必要とする亜鉛の量は10~15ミリグラム程度である。もし過剰な摂取を続けていれば、吐き気や下痢、筋肉痛などを引き起こし、亜鉛中毒に陥ることもある。  身の回りに存在するあらゆる物質は、酒であれ、砂糖であれ、塩であれ、毒になりうる。毒か薬かというちがいは物質の性質の問題ではなく、人間側の用い方の問題なのである。 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE html> <html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops" xml:lang="ja" class="vrtl" > <head> <meta charset="UTF-8"/> <title>へんな毒すごい毒</title> <link rel="stylesheet" type="text/css" href="../style/style.css"/> </head> <body class="p-txt" epub:type="bodymatter"> <section class="main"> <hgroup> <h1>毒のサイエンス毒と薬のちがいとは?</h1> </hgroup> <p class="secfi" id="toc-001-01">一般的に「毒」という言葉には危険で良くないものというイメージがあり、その逆に「薬」とは安全で良いものと思われている。あたかも毒と薬というのは対立する別々の存在であるようである。</p> <p>だが、科学的にみると、毒と薬の間に明確なちがいはない。毒も薬もともに生物活性に影響を与える作用があり、本質的にまったく同じものである。一部の毒が薬になるわけでもなく、両者は一体のものと考えてよい。その同じ化学物質が毒になったり、薬になったりするのは、ひとえにその量のちがいによるものである。</p> <p>猛毒と見なされる物質であっても、その量を加減することによって「薬」にもなる。また逆に薬とされている物質であっても、一定の量を超えれば毒として、生命活動を害することになる。</p> <p>例えば猛毒の毒草<strong>トリカブト</storong>にしても、その <ruby>塊茎 <rp>(</rp> <rt>かいけい</rt> <rp>)</rp> </ruby> を乾燥したものは漢方の世界で「<a href="r10001.xhtml" epub:type="noteref"> <ruby>附子 <rt>ぶし</rt> </a>」と呼ばれ、強心や利尿作用を持つ薬として用いられていた。ただし、量をまちがえると、嘔吐や口のしびれが起き、たちどころに死に至る恐ろしい猛毒となる。</p> <p>どうして、このようなちがいが生じるのか。それはトリカブトに含まれているアコニチンという物質の性質による。アコニチンは神経細胞の<a href="r10002.xhtml" epub:type="noteref">ナトリウムチャンネル</a>を勝手に開き、細胞内へ大量のナトリウムイオンを流入させて、信号が伝わる邪魔をする。その結果、神経伝達物質の<a href="r10003.xhtm" epub:type="noteref">アセチルコリン</a>の遊離が抑えられ、神経回路の信号伝達が阻害される。もし、神経が異常に興奮しているときに適量のアコニチンを投与すれば、興奮が鎮まり、体の状態が正常に戻る。つまり薬としての効果を示すのである。しかし、ある一定の量を超えて過剰に摂取すると、知覚神経が麻痺し、呼吸が阻害され、ついには窒息死を起こすのである。</p> <p>これは毒物と呼ばれているアコニチンのような物質に限らない。もっと一般的な物質、例えばサプリメントとして注目を集めている亜鉛のようなものにしても同じである。亜鉛には皮膚を作ったり、免疫機能を高める効果があるとされているが、人間が1日に必要とする亜鉛の量は10~15ミリグラム程度である。もし過剰な摂取を続けていれば、吐き気や下痢、筋肉痛などを引き起こし、亜鉛中毒に陥ることもある。</p> <p>身の回りに存在するあらゆる物質は、酒であれ、砂糖であれ、塩であれ、毒になりうる。毒か薬かというちがいは物質の性質の問題ではなく、人間側の用い方の問題なのである。</p> </section> </body> </html>

サンプルデータの説明 Vrtl Titleへんな毒すごい毒 H1毒のサイエンス毒と薬のちがいとは? toc-001-1 ファイル名:s-001-01.xhtml リンク先ファイル名にくるもの:r10001.xhtml、r10002.xhtml、r10003.xhtml(添付の「p10001(画像のリンク先)」はソースには記載してませんが、実際のリンクの際はr10001/xhtmlと同様の処理です) ※rの場合は右閉じ、lの場合は左閉じ Vrtl Titleへんな毒すごい毒 H1毒のサイエンス毒と薬のちがいとは? toc-001-1 class="vrtl" <title>へんな毒すごい毒</title> <hgroup> <h1>毒のサイエンス毒と薬のちがいとは?</h1> </hgroup> <p class="secfi" id="toc-001-01">一般的に「毒」という言葉には危険で良くないものというイメージがあり、その逆 デフォルトで書き出されるもの(文頭) <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE html> <html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops" xml:lang="ja" class="vrtl" > <head> <meta charset="UTF-8"/> <title>へんな毒すごい毒</title> <link rel="stylesheet" type="text/css" href="../style/style.css"/> </head> <body class="p-txt" epub:type="bodymatter"> <section class="main"> <hgroup> ※元テキストデータの「vrtl」(またはvrtr)」、「title」を差し替え

サンプルデータの説明 デフォルトで書き出されるもの(文末) 変換仕様 「*」がない<ruby>の場合 </section> </body> </html> 変換仕様 「*」がない<ruby>の場合 その<ruby>塊茎#かいけい</ruby> 「*」が1個の<ruby>の場合 <ruby>ナトリウムチャンネル#*r10002</ruby> 「*」が2個(「**」)の<ruby>の場合 <ruby>トリカブト#**</ruby> 「*」がない<ruby>の場合 <ruby>塊茎 <rp>(</rp> <rt>かいけい</rt> <rp>)</rp> </ruby> 「*」が1個の<ruby>の場合 <a href="r10002.xhtml" epub:type="noteref">ナトリウムチャンネル</a> 「*」が2個(「**」)の<ruby>の場合 <strong>トリカブト</strong> ※変換前データの「*」後の「r10002」がリンク先のファイル名になる。参照文の場合は「r~」、画像ページは「p~」。画像の直リンクは行わない。「epub:type=“noteref”」は固定文字列

※注意 ①Teigi.tex ②r10001(参照のリンク先).xhtml は参考データです。 今回の仕様は、 「s-001-01(変換前).txt」を「s-001-01(変換後).xhtml」に変更できれば問題ないです。 また、「s-001-01.txt」~「s-100-99.text」のように大量のtxtデータを一気に「s-001-01.xhtml」~ 「s-100-99.xhtm」にできれば良いです。(フォルダ単位?)