特別養護老人ホーム 比謝川の里 看護師 宮城 浩彰

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第 2 章 子どもの成長・発達と看護 3. 幼児期の子どもの成長・発達と看護( 2 ) 学習目標 1 .幼児の睡眠と規則正しい生活の必要性を理解する. 2 .幼児の健康維持に対する取り組みとしての清潔行動確 立に向けた援助を理解する. 3 .幼児にとっての遊びの意義と発達を促すために必要な 遊びへの援助を理解する.
設置者・管理者の責務② ~職員の育成指導等~ 平成 26 年度 青森県障害者虐待防止・権利擁護研修 公益社団法人 日本社会福祉士会 平成 26 年度障害者虐待防止・権利擁護指導者養成研修から.
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1日目 10:05~10:25〔20分〕 【講義】研修の意図と期待すること
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■ はじめに サッカークラブの運営においては、常に怪我/事故の可能性はある。
「効率的で質の高い医療提供体制の構築」と「地域包括ケアシステムの構築」(車の両輪)
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在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
目 次 第1章 大阪府保健医療計画について 1.医療計画とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
まちづくり分野におけるソーシャル・インパクト・ボンドの 活用調査検討に向けた実証事業 企画提案募集 提案書
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特別養護老人ホーム 比謝川の里 看護師 宮城 浩彰 安全管理体制と リスクマネジメント 特別養護老人ホーム 比謝川の里 看護師 宮城 浩彰

目標(受講者に対して) 詳細は、別紙にて ●感染対策 基本的な感染対策としての基礎知識、予防対策、発生時の対応理解してもらう。   基本的な感染対策としての基礎知識、予防対策、発生時の対応理解してもらう。 ●リスクマネジメント   医療・介護における基本的な、リスクマネジメントを理解してもらう。 ●吸引・経管栄養による、急変・事故発生時の対応。 ①「口腔内吸引・胃ろうによる経管栄養」において発生する可能性のある、急変・事故を理解してもらう。 ②そうした急変・事故発生時に行う基本的な応急処置の方法を理解してもらう。 ●救急蘇生法 詳細は、別紙にて

高齢者介護施設における感染対策 ●高齢者介護施設の特性は?「集団で生活する場」 ●高齢者の生活そのものに複数のリスクがあり、完全にリスクを排除したら、生活は成り立たない。 ●目指すのは、自立した尊厳ある生活を送ること。

感染対策のために必要なこと ●施設の管理者は・・・ ●職員は・・・ 施設管理者が行う組織的な対策と、職員自らが行う個人的な対策の違い。  施設管理者が行う組織的な対策と、職員自らが行う個人的な対策の違い。 詳細については・・・テキストP116参照

感染対策の基本 ●注意すべき主な感染症  予め対応策を検討しておくべき、主な感染症 詳細については・・・テキスト P117を参照

感染対策の基礎知識 感染対策の3つ柱  ①感染源の排除  ②感染経路の遮断  ③宿主(人間)の抵抗力の向上

感染対策の基礎知識② a)感染源となるものは・・・ テキストP118参照 b)感染経路・・・ テキストP118参照 →感染経路の遮断とは ①感染源(病原体)を持ち込まない ②感染源(病原体)を拡げない ③感染源(病原体)を持ち出さない →その為の対策・・・        テキストP118参照 C)高齢者の健康管理 d)スタンダード・プレコーション・・・テキストP121参照 (重要項目)

高齢者介護施設における管理体制 ※特に予防に重点を置いた活動が重要 1)施設内感染対策委員会の設置 2)感染対策のための指針の整備 平常時の対策・・・教育・研修などによる徹底(重要) 発生時の対応・・・ 「発生状況の把握」             「感染の拡大防止」  特に重要             「関係機関との連携」 詳細については・・・ テキストP123

組織において、リスクマネジメントを行う目的 リスクマネジメントの基本的な考え方 組織において、リスクマネジメントを行う目的 ●自分の組織を守るため ●「社会や顧客等への被害を与えない」ため ※「ケア」を提供する社会福祉施設において最も求められていること 「利用者または、その家族に被害を与えない」ということ

リスクマネジメントの枠組み ●リスクの特定(リスクの発見と事実の把握) ⇓ ●リスクアセスメント(どんな要因があるのか分析) ⇓            ⇓ ●リスクアセスメント(どんな要因があるのか分析)            ⇓     ●リスクの対応(具対策) ●リスクコントロール(研修) 詳細については・・・ テキストP139図表

PDCAサイクル ●Plan-Do-Check-Action ●2つのPDCAを回すこと ⇓ 利用者一人ひとりのPDCAを展開する              ⇓  利用者一人ひとりのPDCAを展開する  施設全体の安全管理のPDCAを展開する 詳細については・・・ テキストP140 サイクルの図

吸引・経管栄養による 急変・事故発生時の対応 ●スキル指導の際おさえるリスク管理教育 ・ヒヤリハットの理解 ・アクシデント(事故)の理解 ・施設で取り決めいている、ヒヤリハットと事故のすみ分けを確認する ・発生した際の報告の仕方と記録 ・発生した際の対応体制の明記 ・リスク管理者の明確化

口腔内吸引で想定されるトラブル ●6項目の具体的な紹介と理解の確認をします。 ●自施設の職員には、重度のリスク順が良いのか、頻度の高いリスク順が良いのか判断しましょう。 ●項目を並び替えて、指導してください。 詳細については・・・ テキストP141

口腔内吸引で想定されるトラブル <起こりやすい現象順> <重要性の高い順> ●吸引機のトラブル ●呼吸状態が悪い ●痰の性状がいつもと違う ●痰が固くて吸引できない ●嘔吐した ●出血した ●呼吸状態が悪い <重要性の高い順> ●呼吸状態が悪い ●出血している ●嘔吐した ●痰が固くて吸引できない ●痰の状態が違う ●吸引機が作動しない

経管栄養で想定されるトラブル ●6項目の具体的な紹介と理解の確認をします。 ●自施設の職員には、重度のリスク順が良いのか、頻度の高いリスク順が良いのか判断しましょう。 ●項目を並べ替えて、指導してください。 詳細については・・・ テキストP142

経管栄養で想定されるトラブル <重要性の高い順> <起こりやすい現象順> ●PEGが抜けそうになっている ●栄養剤が漏れている ●出血している ●嘔吐した ●顔色が悪い、苦しそう ●不快を訴える ●漏れている <起こりやすい現象順> ●栄養剤が漏れている ●腹部の不快や痛みがある ●息が苦しそう ●嘔吐 ●出血 ●抜けそう

事例検討 ●口腔内吸引 ●事例1 嘔吐の誘発の場合 ●事例を解説して、ヒヤリと事故のすみわけや報告・連絡・相談の重要性を意識づけてください。 ●事例1 嘔吐の誘発の場合 ●事例を解説して、ヒヤリと事故のすみわけや報告・連絡・相談の重要性を意識づけてください。 詳細については・・・ テキストP143 事例1の図から

事例検討 ●口腔内吸引 ●事例2 低酸素状態の場合 詳細については・・・ テキストP144 事例2の図から

事例検討 ●胃ろうによる経管栄養 ●事例3 嘔吐の誘発の場合 詳細については・・・ テキストP144 事例3の図から

事例検討 ●口腔内吸引 ●事例4 腹痛などの場合 詳細については・・・ テキストP145 事例4の図から

実技指導の場合では ●重度の高いもの(頻度は少ない)を実技の場面に入れて説明しましょう。 ●指導を受ける受講者の理解の程度を確認してください。 ●テキストやDVDを活用して、視覚に訴えるのも指導する看護師の技術です。 ●リスクの示し方は、自施設の成熟度により教示の仕方を変える必要があります。

指導する看護師が行うリスク管理 ●適切な手技の教示による、安全な行為の実施をするための管理。 ●行為を実施するにあたっての感染対策。 ●発生した「事故」および「ヒヤリハット」の確実な分析と対策の実施。 ●成熟した組織ほど、事故・ヒヤリハットの報告数が多い。 ●注意すべき事項が理解されているから「気づく」のである。

リスクマネジメントの進め方は ●具体的なチェック項目を提示して教示しなければ、危険か安全の判断は出来ません。 ●リスクマネジメントを推進するには、吸引・経管栄養それぞれについて、ステップごとの手順を明示しなければなりません。 ●テキストの活用であったり、自作の手順表を作成したり、各人の工夫が必要です。

参考資料 吸引・経管栄養による急変・事故発生時の対応 介護職員の手順確認のためのチェック項目