2012年度Smips特許戦略工学分科会報告 2013年3月9日 報告:片岡

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2012年度Smips特許戦略工学分科会報告 2013年3月9日 報告:片岡 2013年3月9日 報告:片岡 特許戦略工学分科会は、2003年10月11日に発足、今年10周年を迎えます。     特許戦略工学分科会の目的は、特許戦略工学を研究し、特許戦略論の普及および特許戦略システム構築の引き金になること。 オーガナイザー:  片岡 敏光            赤間 淳一            安彦  元            綾木 健一郎            久野敦司(京都在住)   http://groups.yahoo.co.jp/group/Patent_Strategy_Engineering/ http://www.patentisland.com/Patent_Strategy_Engineering/Result.html

特許戦略工学 特許戦略システム 特許戦略論 PCML(請求項記述言語) 特許明細書 PCMLツール 知財教育 特許戦略工学は、特許戦略論と特許戦略システムから構成 特許戦略工学 特許戦略システム PCML(請求項記述言語) PCMLツール 特許戦略論 特許明細書 (格成分数による技術的範囲の広狭の研究) 知財教育 (創造・経営・活用の研究) 格成分数自動抽出 (商用化)

構成要素やリンクの意味を定義した概念辞書 特許請求の範囲に記載される請求項は、構成要素と、構成要素を結合するリンクからなるグラフ構造である。これをPCMLで記述できる。 請求項の構造のイメージ A B D C C1 C2 C3 K 構成要素やリンクの意味を定義した概念辞書 概念展開リンク 階層構造 入力 出力 リンク 発明を把握するためには、構成要素と他の構成要素との接続に使用されるリンクが、それぞれの構成要素の性質に適合し、外部からの入力と請求項の構成要素およびリンクの作用で出力される過程が、発明としての特徴事項を表すことになり、これらの構造は、タグ付けられた請求項記述言語で表現可能となり、その請求項は、人間またはコンピュータに、発明の構成と作用・効果の関係が理解可能に記述された請求項であると言える。 構成要素 請求項を理解する主体である人間またはコンピュータに用意する。

定量的指標としての格成分数 「 ユーザからの要求に応じて 駆動信号を 生成する信号生成手段と~」 特許請求の範囲の記載において各構成要素につきどれだけ限定がかけられているかを数値化したもの 格成分 :動詞により文の成分として       要求された名詞句 格成分2 条件2 構成要素 A 動詞による動作 命題実現 条件1 条件3 格成分1 格成分3 LD(格成分数)の抽出例     「 ユーザからの要求に応じて 駆動信号を 生成する信号生成手段と~」 1格成分 1格成分 動詞 「生成する」という動詞に対しては全部で2格成分数  ・動詞による命題を実現するための動作開始条件として、“ユーザからの要求に応じて”いなければならず、さらにその対象として“駆動信号”を生成しなければならないため、これら2つが動詞による命題実現のため条件数となっている。このため格成分数は、2となる。

2012年度活動計画案 ・格成分数の研究(データ分析、特許戦略)検証 ・技術進化・イノベーションの検討      (VOCALOID、スマート技術、TRIZ関連) ・特許戦略に関係する著作者の講演

2012年度の特許戦略工学分科会活動成果 ・全体セッション:企画・共催 計5回 ・分科会セッション2:開催 計9回 ・ 学会発表(3)、講演(1)、査読論文(3)、 解説論文(1)、雑誌(1)、新聞(1)計10件 ・商用化促進 他

2012年度 特許戦略工学分科会活動実績 ・ 内容(その1) 2012年度 特許戦略工学分科会活動実績 ・ 内容(その1) 開催日  全体セッション企画 分科会セッション2 4月14日(土) 「歌唱音合成ソフトウェアの技術と知的財産、海外事情」:綾木オーガナイザー、㈱AHS尾形友秀社長ほか 同左質疑応答(続編)、VOCALOID & VOICEROIDの結月ゆかり体験デモ 5月12日(土) 会計とファイナンスの基礎及び知的財産に係る会計 :高橋孝治公認会計士事務所所長 6月9日(土) 「ライバルに勝つ強力な特許群を構築する最新の発明分析・強化法 」:上村輝之 アイディエーション・ジャパン㈱社長 同左質疑応答(続編)、デモ 7月7日(土) 経営分析・事業分析シミュレータの試作発表と、知財の観点・指標をどう加えたらいいかの提案と討論:  赤間オーガナイザ ー 10月6日(土) 「特許は読むより、視る!」 -PAT-ReSergeを活用した特許分析事例- :武内靖彦㈱ アモティ 営業本部 マネージャー

2012年度 特許戦略工学分科会活動成果 ・ 内容(その2) 2012年度 特許戦略工学分科会活動成果 ・ 内容(その2) 開催日  全体セッション企画 分科会セッション2 11月10日(土) AdobeのPDFに見るソフトウェアビジネスの知財マネージメント:  知財研究者高都広大 氏 12月8日、9日 日本知財学会第10回学術研究発表会(開催地:大阪工業大学)         安彦、片岡 両オーガナイザー 研究発表会参加・発表 12月15日(土) 東日本大震災復興へ向けての産学官金連携:天野元 仙台市経済局産業政策部地域産業支援課課長(産学連分科会共催) 東日本大震災地域の中小企業復興への産学官連携:品田誠司 仙台市経済局産業創出部産学連携推進課課長(産学連分科会共催) 1月12日(土) 戦略論-戦略の階層と二つの戦略 :奥山真司国際地政学研究所上席研究員 同左質疑応答(続編)、フリー討論 2月9日(土) 実証的研究に基づく技術革新を生み出す組織マネジメントと個人特性 :櫻井敬三 日本経済大学 大学院経営学研究科教授 3月9日(土) 2012年度活動報告 休会

研究成果(外部発表 その1) ●学会発表(3件) 研究成果(外部発表 その1) ●学会発表(3件) 2012.12.8:格成分数によるビジネス関連発明の技術的範囲の考察、片岡敏光、安彦 元、綾木健一郎日本知財学会第10回年次学術発表会 於 大阪工業大学 2012.12.8「権利範囲の広さでみる特許と実用新案~格成分数による比較定量分析~」安彦 元、綾木健一郎、片岡敏光日本知財学会第10回年次学術発表会 於 大阪工業大学 2012.12.8「権利範囲の広さで見る外内出願の特許取得傾向」安彦 元、綾木健一郎、片岡敏光日本知財学会第10回年次学術発表会 於 大阪工業大学 ●講演(1件)  2012.12.9 日本知財学会第10回年次学術発表会 知財学ゼミナールセッション  「知的財産イノベーション研究の展望:今後10年に向けて」  「権利の広さ指標としての格成分数-実社会への活用に向けてー」 安彦 元

研究成果(外部発表 その2) ● 査読付論文(3件) 研究成果(外部発表 その2) ● 査読付論文(3件) 「LED照明の特許における技術的範囲の広さの定量分析」安彦 元、綾木健一郎、片岡敏光、赤間淳一、中居 隆、安高史朗、日本知財学会誌 Vol.8 No.3 pp102-118 (2012) 「特許権と実用新案権における技術的範囲の限定度合の比較分析」安彦 元、綾木健一郎、片岡敏光日本知財学会誌 Vol.9 No.1 pp67-76 (2012) 「規格化された出願経過(CLD率)による近年の特許権侵害訴訟の定量分析」安彦 元研究技術計画学会誌 vol.26, No.1/2 pp29-pp39 (2011) (実際に刊行されたのは2012年度) ● 解説論文(1件) 「ベイジアン決定理論による先行技術調査の定量的価値の分析」安彦 元研究技術計画学会誌 vol.26, No.1/2 pp98-pp105 (2011) (実際に刊行されたのは2012年度)  

雑 誌 ・ 新 聞 記 事 FujiSankeiBusiness I 知財情報&戦略システムNo.18 2012年11月 P.31 (2012年特許情報フェアで頒布) TRUE TELLER パテントポートフォリオ 「Technology Size」をオプションで 提供の記事掲載 日経産業新聞 2012年12月25日 格成分数の自動抽出ソフトの製品化に関する記事が掲載

2013年度活動計画案 ・格成分数の研究(データ分析、特許戦略)検証 ・技術進化・イノベーション・思考プロセスの検討      (TRIZ、等価変換理論、TOC f E) ・特許戦略・特許明細書に関係する著者の講演