プログラミング入門 電卓番外編 ~エクセルで関数表示~
演習5(先週の復習) 講義のプログラムでは「enzan」に足し算‘+’、引き算‘-’、掛け算‘*’、割り算‘/’が入力されていなくても、つまり、ディスプレイ上に「そのような計算は出来ません」と表示されていても、計算を続けるかどうか確認するプログラムであった。 演習では、計算を続けるかどうかは、「enzan」に足し算‘+’、引き算‘-’、掛け算‘*’、割り算‘/’が入力されたときだけ確認するようにし、「enzan」にそれら以外の文字が入力された場合は確認することなく、計算を終了するように、プログラムを変更しなさい。 演算1回目 演算結果の表示 繰り返すか? 演算2回目 演算結果の表示 繰り返すか? 演算3回目 演算結果の表示 終了
演習5ヒント(先週の復習) ヒント どこで、確認するか? 「enzan」が+・-・*・/であった場合、つまり、通常の演算を表示する場所で表示と同時に計算を繰り返すかどうか、確認する。 そうでない場合、「joukenn」に「0」を代入する。“joukenn=0;” 表示の後に繰り返すかどうかの判断をたずねる 表示の後に強制的にjoukennに「0」を代入する
演習5解答 ここで確認 確認せずに、強制的に終了する。
エクセルで関数表示 今週はエクセルで、ある関数を表示するためのプログラミングについて学習する。 例えば、y=x2を表示するためにはどうすればよいか?を考える。 右のようなグラフを表示できるまでを目標にする
グラフを描く・・・ 例えば、y=x+1のグラフをxが0~5の範囲で描いてみよう!! 1.まず、x-y軸を描く グラフを描く・・・ 例えば、y=x+1のグラフをxが0~5の範囲で描いてみよう!! 2.次に、x=0の時、y=0+1=1を計算して、図の中に(x,y)=(0,1)の点を描く 3.同様に、x=1の時、y=1+1=2を計算して、図の中に(x,y)=(1,2)の点を描く x y 3.同様に、x=2の時、y=2+1=3を計算して、図の中に(x,y)=(2,3)の点を描く 5 6 4 5 4.同様に、x=3の時、y=3+1=4を計算して、図の中に(x,y)=(3,4)の点を描く 3 4 直線はエクセルが表示してくれる。 ⇒プログラムでは、点を描くための座標(x,y)を計算する。 5.同様に、x=4の時、y=4+1=5を計算して、図の中に(x,y)=(4,5)の点を描く 2 3 1 2 6.同様に、x=5の時、y=5+1=6を計算して、図の中に(x,y)=(5,6)の点を描く 1 7.最後に、各点を結ぶ直線を描く
プログラムで座標の計算 下のプログラムを実行してみましょう!!
for文では必ず必要となる。回数をカウントするための数字を入れておく「入れ物」 プログラムで座標の計算 for文では必ず必要となる。回数をカウントするための数字を入れておく「入れ物」 シナリオ 座標(x,y)の為の「入れ物」を用意する。 xが0~5の範囲でy=x+1を計算する。 つまり、同じことを6回繰り返す・・・。 先週は“ある条件の間、繰り返す「繰り返し」”をwhile文で作成した。 今週は“同じことをある回数、繰り返す「繰り返し」”をfor文で作成する。 x y 入れ物(小数点を含む) for(ある回数){・・・}: ある回数、{・・・}の中を実行する
for文の処理の流れ(フローチャート) 2 3 1 iは5以下か? + iを0にする(カウントの開始) No Yes x座標の計算 iをカウントする。 ⇒i=i+1と同じ。 ⇒入れ物「i」に「2」が入っている場合、i++;が実行されれば、「2」+「1」の結果「3」が入れ物「i」に代入される。 『=』の左は入れ物・右は数字(入れ物に入っている) (x,y)座標の表示 終了 iを1増やす(カウントする) i 2 3 + 1 終了
for文の処理の流れ 開始 2<=5:OK i=5 i=0 5<=5:OK 非常に面倒ではあるが、プログラムに慣れるまでは詳しくプログラムの流れを見ていく必要がある!! ※人間のように「なんとなく」では決して処理は行われない。 (x,y)=(2,3) 0<=5:OK i=3 (x,y)=(5,6) (x,y)=(0,1) 3<=5:OK i=6 i=1 6<=5:NG (x,y)=(3,4) 1<=5:OK i=4 終了 (x,y)=(1,2) 4<=5:OK i=2 (x,y)=(4,5)
エクセルで関数表示 とりあえず、左のプログラムを実行してみる。 プログラムでは まず、座標を計算する。 この座標をエクセルで読み込むために、「ファイル(ファイル名:function.csv)」に書き込む・・・このファイルが勝手に作成される。 という、シナリオで・・・y=x2のグラフを描く。
エクセルで関数表示 エクセル用のファイルを作成する命令・・・詳しくは、今後のプログラミングの講義で勉強する。 入れ物 こうすることで、x座標は0.1刻みで計算される。 この命令で、(x、y)座標をファイル「function.csv」に書き込んでいる。 ファイルには 「x座標の数字」「,(コンマ)」「y座標の数字」の順番に並んでいる。
エクセルで関数表示 プログラムはこれで終わりです。 次はエクセルでグラフを表示してみます。 まずは、作成したファイル「function.csv」をダブルクリックして、エクセルで見てみましょう!! ダブルクリック エクセルが起動
エクセルで関数表示 左の様に、「B」の列を選択する・・・「B1」で左クリックしたまま、「B21」までマウスを動かす。 左のボタンを押して、グラフウィザードを起動させる。
このようにグラフが描かれていることを確認 エクセルで関数表示 ②「次へ」をクリック このようにグラフが描かれていることを確認 ①「折れ線」を選択
③このようなウインドウになっていることを確認 エクセルで関数表示 ①「系列」をクリック ②ここをクリック ③このようなウインドウになっていることを確認
エクセルで関数表示 ①先ほどと同様に、「A」の列を選択する・・・「A1」で左クリックしたまま、「A21」までマウスを動かす。 ②ここをクリック ①先ほどと同様に、「A」の列を選択する・・・「A1」で左クリックしたまま、「A21」までマウスを動かす。
エクセルで関数表示 「完了」をクリック
エクセルで関数表示 グラフの完成
sin(x),cos(x),tan(x),log(x),exp(x)等を表示する
演習6(1) 自分で考えた関数をエクセルで表示しなさい。 xの範囲についても、自分で考えて変更すること。 プログラムとエクセルのグラフを印刷して提出すること。 エクセルのグラフを印刷した用紙にも名前を書くこと。