SaaS (Software as a Service) 添田陽彦
SaaSとは ユーザーが開発者などからソフトウェア提供を受けるに当たり、必要な機能のみを選択して利用できるようにしたソフトウェアのこと。 その配布形態。 個々のユーザーが本当に必要な機能のみをオンデマンドに利用でき、その機能に対してのみ支払いをする。
SaaSの特徴 大半はネットワーク内で完結するためユーザー側はそれほど複雑な操作やインストールなどをする必要はない。 ユーザー側の敷居が低く、デスクトップ型アプリ、サービスに比べ、ユーザーを増やしやすい。 多くがネット上で完結するデジタルサービスであるため、輸送費、在庫費などがかからない。
米国におけるSaaS市場規模 単位:万ドル 34億5000万ドル 14億6250万ドル 11億7000万ドル
米国IT関係者による SaaS市場の見通し
SaaSモデルと パッケージソフトウェアとの相違点
SaaSモデルと パッケージソフトウェアとの相違点
SaaSモデルと パッケージソフトウェアとの相違点
ASPについて 利用者はインターネットに接続された環境で、ブラウザソフトを使ってASP事業者のサーバにアクセスし、ASP事業者から提供される各種アプリケーションソフトを利用する。 ユーザごとに物理的なサーバー環境を用意するシングルテナントが主流 ASPで提供されていたのは、グループウェアあるいはショッピングサイトなどで、いわゆる業務系アプリケーションは対象となっていない。
シングルテナント方式 A インターネット B C ユーザ企業 ベンダ A社用 顧客ごとにサーバ、データベースなどを B社用 用意するため個別にコストがかかる。
マルチテナント方式 A インターネット B C ユーザ企業 ベンダ A社用 B社用 複数の顧客でサーバ、データベースなどを 共有するためコストの抑制が可能。
SaaSの例 Google Amazon Yahoo! ヤフー、グーグルなどのメールサービス マイクロソフト(Windows Live 、Office Live)
SaaSの例 財務.会計 給与.人事 生産.販売.仕入.物流 社内メール管理 辞書.辞典.データベース インターネットショップ セキュリティ など他にも様々
SaaSの例 (Employease社) 福利厚生管理機能 人事・福利厚生のデータベース、組織・給与に関する定義、法規制管理機能、福利管理機能など。 職員向けセルフサービス機能 自分の給与の閲覧、福利厚生プランの申し込み、変更など。 マネジャー向けセルフサービス機能 職員の就業状態、給与、職務履歴などを閲覧する。 レポーティング 人事、福利厚生に関するデータを分析し、グラフなどを使ってレポートにする。
SaaSが普及した理由 ASPのころと比べてネットワークの整備が進み、高速回線を安価に使用できるようになったため. マルチテナントにすることでコスト削減 ユーザーの使いやすいように設定を変更できるため、使い勝手がよくなった. 最近では企業の中で社内ポータルと統合するなど企業の主要システムの一部として一般に受け入れられつつある。